銀座のウエスト、新橋の東
銀座ウエストで朝をむかえる。
今日はちょっと気合の入った打ち合わせ。ゴキゲンを作りたくって銀座ウエストの力を借りることにした。
手入れの行き届いたお店です。
トーストセットにアールグレイのアイスティーを選んでたのむ。モーニングセットがあるわけじゃないこの店の食事メニューの中で1番朝食っぽい料理がこれ。トーストにサラダにゆで卵の組み合わせですから、喫茶店のモーニングセットとほぼ同じ。…、なのだけどこの上もなく上等というのがステキ。
まずサラダと卵、アイスティーがやってくる。
見るだけでと口の中に甘酸っぱいドレッシングの味が広がるような、つまり思い出せるサラダなんです。ベイビーリーフに熟したトマト。このトマトがいつも同じように甘酸っぱくってクチュっと潰れるよき状態。朝のお腹がパカンと開く。
エッグスタンドのゆで卵は殻がキレイに剥かれてる。サラダをまずは全部食べ、おいしい企みのために卵は食べずトーストを待つ。
キレイな焼色のついたバタートースト。ここにゆで卵をのせて食べてみたかったのネ…、それが企み。
バターナイフで卵を3つに切り分けて、トーストの上に並べて塩をパラリとかける。
卵ひとかけがちょうどひと口分の大きさで、カサッとトーストが前歯おくすぐり口の中をほどよく満たす。卵の香りとムチュンと潰れてパンと混ざってとろけていくのがもうたまらない。口の中で卵トーストサンドイッチが出来上がっていくような感じに思わず笑う。
何種類か用意されてるジャムの中からいつも選ぶのはマーマレード。圧倒的に好きなんですネ。他のジャムにはない苦味。柑橘系の酸味と香りがよく焦げたトーストにぴったりで、大人味のように感じる。はちみつももらってゴキゲン。あっという間にお腹におさまるおゴチソウ。
アイスティーをおかわりしながらお腹と気持ちを美味しく満たす。頭を仕事モードに切り替える。
打ち合わせをたのしく終えて、ゴキゲンのままに昼を新橋の「ビーフン東」。
新橋駅前のしおれたビルの2階にあって、いつもにぎわう人気のお店。
お店の前には20人近くの行列です。けれど提供時間が早くてしかもみんなテキパキ食べて席を立つ。
10分ほどでボクの順番。
カウンター席の一番端の席をもらって早速注文。
昼の献立はビーフンとバーツァン…、つまり台湾ちまき。ビーフンは「並」に「五目」に「蟹玉」があり、焼くか汁をかけるかを選ぶシステム。いつも五目の焼きビーフン。サイズは小・一人前、大盛りとあるずっと小を選んでいたけど、食べはじめるといつも一人前にすればよかったって後悔するのネ…、だから今日は一人前。バーツァンつけてひと揃え。
バーツァンは蒸し続けてるからすぐできる。ビーフンは炒めた具材と鶏ガラスープで戻した麺を合わせるだけで出来るからあっという間に料理が揃う。
ビーフンは具材たっぷり。
ピーマン、ニンジン、たけのこ、白菜、しいたけ。
それから茹でたうずらの卵に茹でたエビ。
醤油とスパイスで煮込んだ豚バラ肉がひらりとのっかり、真っ白なビーフンがちらりと姿をあらわす。
うつくしい。
野菜には軽く塩味と脂の風味がついていて、でもビーフンはかなりの薄味。戻すときに使ったスープのほのかなうま味と風味だけ。
にんにく醤油が用意されててそれで味をととのえ食べる。
野菜はシャキシャキ、歯ざわりがよい。ビーフンはザクっと歯切れて、ずっと口の中で暴れる感じがするのネ。極細なのに存在感がある上に、ずっとザクザク感が持続する。ちなみに麺はケンミン製。
バーツァンも天を指すような凛々しい姿。
角がキレイに整った三角錐で、ご飯はツヤツヤ。醤油色に色づいておいしいスープと油の香りがなんともおいしげ。
箸で崩すと豚の角煮やピーナッツ、うずら卵がゴロゴロ転がりだしてくる。煮た豚肉はホロッと崩れるほどにやわらか。脂はとろけてご飯にからむ。
ご飯は硬めの仕上がりで、コツコツ奥歯を叩いて散らかる感じがステキ。ご飯の芯まで醤油やスパイス、豚の脂が染み込んでずっと噛んでいたくなるほど。おゴチソウ。
お供についてやってくる醤油スープがまたおいしくて、フーフー、パクパク。ビーフンが大盛りでもよかったかも…、って思ってしまうほどにおいしい、オキニイリ。
わぁ、ウエストからのビーフン東は、黄金ルートですね。ワタクシは、東でランチ→ウエストで食後のコーヒーという逆ルートをよく辿ります。
RYOさん
銀座ウエストで〆のときにはミルフィーユもたのんじゃいます。
シアワセになれますよね。