Tenpura ITOIで、天ぷら食べて大いに笑う

itoi1itoi2荒木町で先日、発見。
たちまちオキニイリになったお店。
「天ぷらDining ITOI」という店にやってくる。
ヒップホップな感じの雰囲気、インテリア。働く人もTシャツ姿に野球帽。にも関わらず、日本料理のお店でしっかり修行を果たした本格派。料理もしっかりしていてかなり感心をした。

先日、ちょっと覗いてみたらその日は貸し切り。そしたらますます気になって今日の夕食をココでと思ってやってきてみる。
ニギヤカでした。しかもおそらく天ぷらなんて自発的に食べないであろう若い人たちが沢山来ていて、ニコニコしながら酒を飲んでる。デートできる天ぷら屋さんってこりゃ本当にオモシロイ。

itoi-menuitoi-zensaiコース料理がいくつか用意されている。1800円に3000円、それから5000円と3種。
1800円のコースには食事がつかない。
つまり飲む人用の軽いコースというコトなのでしょう。それをたのんで楽しんでみる。

まずはお通し。
しめじの天ぷら。大根おろしをベッドにし、上にサクッと揚げたしめじ。土佐酢をかけてさっぱりとした酸味で味わう。
大根おろしの中に天かすが仕込まれていて、旨み、風味がドッシリしてる。土佐酢はさっぱり。ゴクッと飲んだら油のコクでおいしく感じる。

コースの前菜は青菜のおひたし、自家製なめたけと二種盛りで、青菜はシャキッと歯ごたえ痛快。青い香りと渋み、苦味にハッとする。
なめたけは若干甘めでザクッと歯切れる。噛んでるうちにとろみが出てきてトロリとろける。
目の前の厨房の中ではカラコロ、油が爆ぜる音。天ぷらが揚がるおいしい香りがそれに続いてしてきて本格的にお腹がグーッ。

itoi-tenpuraitoi-chawanまずは野菜の天ぷら3種。
レンコン、茄子にオクラが来ます。
カリッと歯切れて噛むととろけるレンコンは、徐々に甘みが滲んででてくる。
茄子はとろけて、オクラはトロリ。
揚げているのになんでこんなにみずみずしくて、野菜が野菜らしい表情してるんだろう…、ってウットリします。

次の天ぷらの前に茶碗蒸し。
この茶碗蒸しはアラカルトのメニューにはなく、コース料理にだけついてくる。上手だなぁ…、と思ったりする。
中にはタップリしめじとエビ。
天ぷら屋さんらしく、エビのサイズは小さいながらもしっかりとした食感で、甘くてブリッと味わい深い。
三つ葉ちらかり、おいしい出汁がお腹をホっとしてくれる。

メインの天ぷら、3種盛り。エビに穴子、それに鶏天という組み合わせ。
エビと穴子は江戸前天麩羅の花形食材。だからそこでお客様を満足させようという気持ちはわかる。
けれどそこに鶏天がまじってくるのが若い人向けの天ぷら店の工夫に感じる。天ぷらと言えば魚と野菜。日本料理はそういうもの…、ってかつての常識にこだわりすぎると窮屈になる。
そこで肉。鶏もも肉をぶつ切りにしてサクッと揚げる。噛むとジュワリと脂が滲む。脂と油が交じり合う、この独特にウットリします。天つゆに大根おろしをタップリまぜて、それを乗っけて味わい食べる。

itoi-pakutiこのコースに追加でお好み天ぷらをあれやこれやと。
なにより先日、ハマってしまったエビのかき揚げ。
大量のパクチーと一緒に揚げたモノで、見た目が独特。
パクチーがのたうち回って、衣を突き出し触手を伸ばしているように見えるところが、否応無しの生命力を感じさせる。

中にギッシリ、エビが入って口に入れると最初はクシュッと揚がったパクチーが奥歯で潰れる。
青い香りが鼻から抜けて、それに続いてエビがムチュン。
衣がフカっと、すべてを包んで油の旨みをにじませる。
これ、パクチーだと感じるのは最初の二口くらいまで。そこから先はなんの違和感もなくなってきて、セリとか三つ葉の香りが少々強烈になったくらいにしか思えなくなる。
考えてみればパクチーもセリも三つ葉も同じハーブ野菜の一族で、生まれが違うだけという。だから天ぷらになってもおかしくないのでありましょう。これをフォーにのっけて食べたらおいしいだろうなぁ…、って思ったりする。そんな味。

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それからアスパラガスを豚バラ肉で巻いて揚げたの。みずみずしくて力強い食物繊維のちぎれ感。甘くて軽くほろ苦く、豚バラ肉のふっくら感と一緒になってトロリとろける。
ニンニクをサクッと揚げた天ぷらはカレー塩で食べる趣向で、ザクザク歯切れる。ひと噛みごとに元気が体に染み渡る。ニンニクのアヒージョだとか、焼肉屋さんで丸ごと焼いたりするのがあるけど、それよりずっとニンニクらしく噛みごたえがあるのに辛味や苦味が抜けておいしくなってるところに感心します。
先日食べて気に入ったスルメイカの天ぷらは、なんでスルメがこんなにネットリするんだろう…、って不思議なほどのおいしさで今日も堪能。
二度目というのでお店の人とも打ち解けて、会話楽しく大笑い。また来ましょう…、と思って帰る。オキニイリ。

 

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