Q Confusius No.2

たまたま泊まったホテルに併設された熊本市現代美術館で「魔都の鼓動」なる企画展をやっていた。
上海現代アートシーンのダイナミズムというサブタイトルで、興味があって覗いてみた。
会場に入るとまず巨大な孔子像に出迎えられる。
ジャンホァンという作家の作品。
東洋哲学の巨人といわれる彼の彫像は数知れず。けれどこれほど写実的でしかも巨大になると、シワや髭、たるみに筋に血管といった身体的な情報ばかりが目に付き、「孔子として」見ることができなくなるのにしたたか戸惑う。
何もまとわず素の状態で水に浸かる髭のおじさん。醜悪でさえあり滑稽でもあり、なんと意地悪な執着心で出来上がった作品だろう…、としばらくじっと見入ってしまう。

「文化的な断絶」が中国のアートシーンの特徴でもありテーマでもあるのでしょう。デジタルメディアを使った作品がかなり目立つ。
例えばヤンヨンリャンの「夜遊記」という作品。山水画的な様相で、けれど普通、絵画のスペックは縦横サイズで表現される。ところがこれは「3チャンネル・4Kビデオ・9分50秒」と説明にある。つまりデジタル屏風で、ところどころが小さく変化し続けるのです。大きな作品だからすべてを一度に観ること叶わず、変化を探して観はじめるととめどなく観続けてしまう不思議な作品。
こんな小さな世界ですら、見届けることができないんだと爽快な無力感にウットリしました。

それからもう一つ、ヤンフードンが2010年にプラダのコレクションのために作ったショートフィルム。「一年之際」。うつくしかった。映像芸術に関しては彼らはすっかり日本のそれを越えてしまったのかもしれないなぁ…、と思いもしました。オキニイリ。

それから昼食。打ち合わせの前にと便利な場所の中華料理のお店を訪ねる。
すると満席。
ちょっと歩いたところの太平燕の名店にいくとそこも行列で、こりゃこまったぞ…、とちょっと離れたところのホテル。
キャッスルプラザという老舗の地下の中国料理のお店に電話。そしたらなんと空いてるという。
有名店です。熊本を代表する四川料理の老舗でなのに言ってみれば空いてるどころかほぼガラガラ。上等な雰囲気の店ではあるけれど、決して高価じゃないのになんだか申し訳ないような気持ちさえする。立地はやっぱり大切なのね。
サラダにスープ、メインディッシュを一品選べるビジネスランチを二人前。それにメインを一品追加を二人で分ける。

ここの代表的な料理の麻婆豆腐。山椒をいれましょうか…、どうしましょうかと聞かれてビリビリさせてくださいとお願いする。けれど山椒は控えめで、赤唐辛子の辛味も弱い。つまり痺れも汗も控えめレシピで四川料理を食べ慣れない人にもやさしくネ…、ってことなんでしょう。ご飯の上にのっけてハフハフ、かきこみ食べる。
赤唐辛子と一緒に炒めて仕上げるエビも、辛味、酸味がおだやかで塩の風味が際立つ仕上がり。ご飯のおかずにちょうどいい。きくらげを野菜といためて卵でとじる木須肉は、オイスターソースの風味と甘みが程よくて、お腹がやさしく満たされる。中国スパイスと牛すじ肉を一緒に煮込んだスープが今日の一番の出来。そして仕事に向かいます。

 

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