ORIGAMIにて、アカサカ定食を食す昼

o1o2キャピトル東急ホテルのコーヒーショップ。
「ORIGAMI」で昼。

老朽化したホテルビルを超高層ビルに建て替えて、オフィスビルと同居させる。
最近流行りの間借りホテルになってから、はじめてのコト。
ホテルはホテル独自の館に入って欲しいというのがボクの夢。
そんな夢あるホテルの中でも、最上級の雰囲気をもっていたのがかつてのキャピトル東急でした。
都心にあってのどかでのびのびしたあの建物を、なんで壊してビルの中に閉じ込めてしまうんだろう…、と、ヘソを曲げておりました。
とはいえ、へそ曲げっぱなしではしょうがなく、遅ればせながらやってきたワケ。

ori mise昔の名残をなんとか残そうと工夫の跡はうかがいしれる。
タクシーに乗って車寄せまでまで到着すると、そこがビルの3階であることをしばし忘れさせてくれるしつらえ。
昔のホテルのちょっと坂道を上がったところの車寄せ…、と同じ構造、景色を作っているのですネ。
ロビーに入ると池があり、池を挟んでコーヒーショップとメインダイニングが向き合う構造もかつてのなぞり。

ホテルのイメージをスーツに例えるならば、かつてのココは古びてはいるけれど、上等な英国生地で仕立てたスーツのような雰囲気だった。今のイメージは、イタリア生地でモダンに作った、おしゃれだけれどワンシーズンで時代遅れになっちゃいそうな細身のスーツ。
まぁ、007ですら、ショーンコネリーの時代はすっかり過去のモノ。
ロビーの片隅に細身のスーツに身を包んだダニエルクレイグが座っていても不思議ではない、この雰囲気はまさに今の空間だ…、っていうことなのかもしれません。まぁ、しょうがない。ホテルも人気を気にする商売なのでしょうから。

ori tmori yakuちなみに目当てのORIGAMIに限って言えば、店の雰囲気はのびやかで良い。
入り口から正面に空が見え、その足元には水をたたえた池があり、池を飾るように森の気配が下に向かって広がっている。
テーブルの配置はシンプル。
整然としていてサービススタッフの数も十分。

なにより姿勢がシャンとしていて、打てば響くがごとき機敏で気の利く仕事がステキ。心地よい。
折り紙色の紙のテーブルマットにナイフとフォーク。テーブルの上はコーヒーショップ的なるほどよく簡素な状態。
いつものココでのオキニイリ料理をたのむと次々、薬味が運ばれてくる。醤油にサンバル。刻んだ青いネギに白ネギ。ラー油に七味唐辛子…、と、一体何がでてくるんだとこれだけみればまるで中国料理のお店のようで、ワクワクウキウキしてきます。

ori akasakaori pakoたのんだ料理はこの2つ。
パーコー麺にインドネシア風ピラフでござんす。
かつてはこの組み合わせを「アカサカ定食」と勝手に名付けて、月一くらいのペースで食べに来ておりました。
それも期間にして15年ほど。
そのときは、それぞれハーフサイズがあったのだけど、今ではフルサイズだけ。

ピラフは一人ひとつづつ。パーコー麺は二人で1つをたのんで分けるという趣向。

ちなみにこのインドネシア風ピラフのことを、ナシゴレンと呼んでいた時代もあった。
けれど本場のナシゴレンとはまるで違った、ほんのちょっとだけアジア風のアクセントのある炒めご飯で、それで今ではインドネシア風と改名してる。
とはいえ、その実態はインドネシア風でもないんだけれど、まぁ、それはよし。ゴアイキョウ(笑)。

パーコー麺のスープは、ラーメンスープというよりも醤油風味のコンソメスープ。どっしりしていて、旨味濃厚。すっきりとした後味で、そこにパーコー。
スープの中で衣がネットリなめらかになっていくのがおいしい揚げ豚。角張ったストレート麺の歯ごたえがよく、昔は軽く縮れたたまご麺だった。ザクザク歯切れて、ツゥルンと喉を駆け下りていく。すっきりとしたスープとの相性の抜群で、おいしくなっててウットリします。

ori nasigoブイヨン味に炊き込んだピラフの味のベースは玉ねぎ。
じっくり時間をかけて飴色になるまでにした千切り玉ねぎをたっぷりくわえ、それが味わい、甘みに風味を作り出してる。

ぶりぶり健康的なエビがゴロゴロまじる。
鳥もも肉には下味入れてそれだけ食べてると、ちょっとサテな感じのエキゾチックな香りがしてくる。
パラパラご飯。
なのにスープでおいしく炊きあがっていて、だからしっとり。
口の中で転がる感じがにぎやかなのに、噛むとふっくらというその食感がまたオゴチソウ。

エビの揚げ煎餅とサンバルがついてくるからそれがインドネシアなよそおいになる。けれどやっぱり上等で、お行儀の良いピラフというのがホテル的。
目玉焼きをオーバーイージーで作ってもらい、ご飯の上で黄身をつぶしてとろりとさせる。そこに醤油をタラリとかけて、混ぜて食べるとパラパラご飯にネットリとした旨味が加わりあっという間にお腹の中に収まるおいしさ。いい感じ。

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そしてデザート。ジャーマンアップルパンケーキ。
ダッチベビーとかって名前で一時期ちょっと流行った薄いパンケーキ。「日本にはなかった新しいスイーツ」みたいな紹介のされ方をしていたけれど、なんのなんの、ココにはもう何十年も前からございました。
鍋の底の部分の生地はスベスベムチムチ。なのに端っこはパリパリしてて、クレープのようでいてクッキーのようでもあってでも風味、味わいはパンケーキ。軽く煮込んだリンゴがシャキシャキ、酸味と軽い食感くれて、そこにバターとメープルシロップ。アイスティーをお供にお腹に蓋をする。
やっぱりいい店。変わらぬところは変えぬ努力をしながら暖簾を守る気持ちがステキだなぁ…、って思ったりした。また来よう。

 

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