not dead luna @ BERG

朝のベルクにやってきた。
お店に入ったらなつかしい曲が流れてた。戸川純がボーカルを務めるバンド。ヤプーズの「not dead luna」。
タナカくんが大好きで、よく聴いていたし歌ってた。
「お尻だってあらってほしい」ってコピーのウォシュレットのテレビCMの人…、ってボクの中ではずっと変換されてた人が、こんなに自由で豊かな魅力に溢れた人って感じて一緒によく聴いていた。
新宿の朝のムードによくあうことにニッコリします。耳から元気ができあがる。
ベルクドッグにアイスカフェラテ。ゆで卵を追加する。
ここのゆで卵は半熟、固茹でが選べて当然、固茹でにする。ホットドッグはケチャップ、マスタードをつけることもできるけどそんなものは必要のないおいしさとわかっているから無しのプレーン。お店はにぎやか。調理が立て込んでいるのでしょう…、ビーパーとアイスラテを手に席に着く。

カウンター前の席に座ると次々やってくる人の注文がよくわかる。飲み物だけの人、手軽な朝食セットをたのむ人。朝からカレーやビールがよく出て、自由なること、まさに新宿。
金色髪のいかついおにぃさんが「チリドッグに有機ミルクをアイスで」なんて注文するのがかわいらしくて、しかもミルクを注いだグラスに金のお星様の模様がついててロンパルームのおやすみタイムみたいで笑う。
ボクの隣では新宿紳士がチーズをお供に朝からビール。ブルーチーズの香りにお腹がグーと大きく鳴った。
お腹の音に応えるようにビーパーが鳴りできた料理を取りに行く。

ドッグロールに挟まれた健気にそっくりかえるソーセージ。
テーブルの上のいつもの景色にまたニッコリ。
ドッグロールがキチッとおさまるサイズのお皿。
アイスカフェオレが注がれた機能的な足付きタンブラー。
なにひとつして飾り気がなく、でも本物だけが並ぶ食卓は潔くって力強い。

ゆで卵をまず剥きます。
小ぶりで重い。新しい卵だったんでしょうネ…、ざらざらとした殻がなかなかきれいに剥けない。卵と殻の間の膜が頑丈。
最初はペリペリ、細かな破片になって散らかり白身と一緒にはげていく。黄身がチロっと顔を覗かせ、その鮮やかで深い黄色にハッとしながらなおもペリペリ。最後はスルンと大きく剥けて6割ほどは無傷でむけた。

白身はカチッと固まって前歯でムチュンとはじけるように歯切れてく。色鮮やかな黄身はなめらか、味が強くて命を食べてるって感じがするようなオゴチソウ。ホットドッグをカプッと齧れば、口の中でおいしいものが混じり合ってくシアワセにを思う存分たのしめる。
ホットドッグがおいしいなぁ…、ソーセージがしみじみおいしい。パキッと歯切れてプシュっと肉汁が飛び出す。ハーブの香りにほのかに混じりガーリック。
むっちりとしたドッグロールがすべてを受け止め、とろけて消える。調味料をなにも使わず素材同士の味でおいしくなる料理。それが本当においしいもの…、って思ったりする。甘い牛乳がコクとうま味をつけるカフェラテ。グラスの冷たいしずくもゴチソウ。オキニイリ。

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