No.4のオーバーミディアムフライドエッグ

四番町の№4。
都心も都心、オフィスビルやマンションビルの建ち並ぶエリアにポツンと大きな空間。大きな屋根の平屋の建物。
お店の中ものびのびとした空間です。
入って右側にパンのショーケース。その後ろ側にはベーカーオーブン。シームレスにつながる厨房にはピザ窯と大きなグリドル、フライヤー。料理の注文場所を兼ねたレジ。一番奥にはコーヒーやクラフトビールをサーブするカウンターが一直線につながっている。それらすべてが客席から見渡せるからとても広々。
注文したらお金を払い、番号札とコーヒー用のカップをもらってテーブルにつく。テーブルにつく前にコーヒーカウンターでコーヒー注いで、ゴクリとお腹と手をあっためる。焦げた香りがこうばしく苦味がふくよか。酸味控えめで朝のお腹にやさしい味わい。ゴクゴク飲んで目をさます。

まずスープ。朝食セットについてたわけじゃないのだけれど、今日のスープがトマトココナツスープだというのでためした。
ステンレスのマグカップというのがカジュアル。中のスープの温度がすけて手や唇に伝わるのもいい。基本はトマトスープです。酸味鮮やかでそこにココナツの香りと甘みがくわわる。南米だとか南洋っぽさを感じる味わい。飲んでるうちにあとからあとから辛味がおしよせ口や体を熱くする。
半分ほどを飲んだところでメインが到着。朝のトーストセットに目玉焼きとグリルソーセージを追加したもの。基本のセットには厚切りトーストに野菜サラダ、バターとフレッシュフルーツのカクテルがつきひと揃え。

卵はオーバーミディアムでとお願いしました。
よく焼けてます。
白身の周りがフリルのようにこんがり焦げてよじれて仕上がる。
高温のグリドルの上で白身が沸騰しながら焼かれたからでしょう…、細かな穴があいていてサクサク軽い。
黄身は潰れず形を保ち、目玉焼きはこう焼くだよって言ってるようなうつくしさ。

ケールとハーブ野菜のサラダはオリーブオイルと塩、オレンジで軽くドレスされているだけ。野菜そのものの持ち味、香りをたのしめる。
白ソーセージの焼かれ具合がまた上等。軽く焦げ目がついていてナイフを当てるとスパッと切れてプチュンとはじける。乾いて焼けたトーストも分厚いながら芯までしっかり熱が入って、フワッと軽い。

ザクッと歯切れて前歯をカサカサくすぐったくするトーストです。耳は硬くて歯ごたえがあり、口溶けよりも噛んでたのしむような食感。硬さを感じるから生地のきめが細かいのかと思いきや、空気を含んだ粗めの生地。卵焼きをのっけて一緒に食べても、口の中でもったりしないところがおいしい。オキニイリ。
味わい繊細なソーセージ。皮の部分がパキッとやけて、ふっかりとした中の部分の食感ひきたて口溶けもよい。本当はグリルドベーコンを食べたかった。ところが今日は欠品で、また来なさい…、ってことなんだろうと思って今日は我慢した。果物最後に食べて〆。元気に仕事をいたしましょう。

 

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コメント

  1. 食欲

    何十年も前に小学校の家庭科の調理実習で目玉焼きの作り方をおそわりました。少しのお水をいれてふたをして、しばらく待つと焦げ目のないつるんつるんの目玉焼きの出来上がり。母が作る周りがカリカリ、大抵は黄身も完全に火が通った目玉焼きしか知らなかった私には、なんともおしゃれな目玉焼きだと思った記憶があります。
    その後は忠実にそのレシピで目玉焼きを作っていましたが、ある日昔ながらの目玉焼きを食べて、あ、こっちの方がおいしい、と思って以来、ちょっと多目の油でカリッと焼くレシピに変えました。違った食感が楽しめるし、卵臭さもないし、今では断然こっち派。
    母の目玉焼きも、お弁当に入れるには日持ちやら、崩れないことやらも考慮に入れる必要があったからなんだろうな、と今では思います。それにしてもオーバークックではありましたが。。。朝は忙しいからね。

    • サカキシンイチロウ

      食欲さん
      調理実習で習う目玉焼きは「スティームエッグ」。フライドエッグは油で焼くのが正解…、とずっと思っております。
      ただ、その焼き方は目が放せない、手間のかかる焼き方でもあるのでしょう…、最近はスティームエッグが多くなりました。
      ボクの母も周りをサクサクカリカリに仕上げるフライドエッグが得意で、しかも好物でもあったのでそういう目玉焼きを食べると、母のことを思い出します。おふくろの味のひとつですね。

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