Jurassic World : Fallen Kingdom

映画を観ました。
「ジュラシック・ワールド・炎の王国」。公開初日の夕方のコト。
恐竜のあまりに見事なCG画像で観る人の度肝を抜いた第一作目、ジュラシックパークの公開からもうはや23年。
ジュラシックパークを名前に抱いた映画は続編が作られるにしたがって内容劣化が激しくなって3年前に「ロストワールド」として仕切り直した。
そのロストワールド。
恐竜ランドに集まる無邪気で無防備な人たちがわらわら空から降ってきて、パクパク恐竜に食べられるというスピルバーグの残忍性が遺憾なく発揮された名作でした。
でその続編ですが、うーん、名作の続編に駄作が多いという典型でしょうか。
バタバタしてる。
オープニングにはハラハラさせられ、ところがたちまち話はグダグダ。15分ほどはずっと早送りしたくなるような過去のエピソードやら人間関係の説明やらに時間を費やす。そのあともずっとバタバタしていて、ハラハラする暇がないほど。

ちなみに日本のタイトルに有る「炎の王国」なる表記。
恐竜ランドの火山が爆発してそこを人や恐竜が逃げ惑うという見せ場があるからのネーミングなんでしょうが、そんな場面はあっという間に終わって、スタート30分目からは舞台をあっさりアメリカ本土に移してしまう。
現代は「Fallen Kingdom」。
つまり「堕ちた王国」です。
誰のどんな王国が失墜してしまうのか…、ということがこの映画の主題だから、配給会社は嘘の内容を堂々とタイトルにつけたということ。本当に日本の映画配給会社は何を考えてるんだろう…、と呆れちゃう。

みどころはいろいろあります。
黒々していてテカテカしてるのが売りのジェフ・ゴールドブラムも年をとって白髪になった。
主演のひとりのブライス・ダラス・ハワードはトム・クルーズみたいな直立走りで笑わせてくれるし、ここぞというときにキスをねだって盛り上げる。
四半世紀で泣きわめくのは女の子じゃなく、男の子と役割逆転してしまったとこなんかは時代をしみじみ思い知る。
登場人物は、なぜだか逃げるときに立ち止まったり、後ろを見たりするとか、悪いやつはお金が大好きなとことか、安定のマンネリズムはシリーズならでは。
CGと3D効果は見事でゴージャス。睡眠を十分とって涼みがてら観るのにいいかも…、しれません。

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