HITOSHINAYAにて焼鮭の皮を克服す!

ahah-dasi羽田から出発。
かなりの早朝フライトで、羽田についたときにもまだおひさまは上がっていない…、そんな朝。
それでも朝食を準備しているお店が数軒。
思いがけず、早く羽田についたので朝ご飯をユックリ食べる。
「HITOSHINAYA」。

お店に入ると出汁のおいしい匂いが漂う。
出汁の香りではじまる朝って、なんてステキで軽やかなんだろう。例えば西洋料理の朝は玉子とバターと小麦が焼ける香りではじまる。
中国料理はお粥の香り。
日本の朝は、出汁の香りとご飯が炊ける蒸気が彩る。朝ご飯って、料理の基本。夜中に行った小さな断食明けの食事=breakfastという意味そのままに、おそらくそれぞれの食文化で育った人が求める全てがあるんじゃないかと思ったりする。

朝からしっかりフルスタッフでお店を運営してるというのがまたステキ。今の時間が6時前。どれだけ早くこの店にきて、営業準備をしたんだろう…、って思うとなんだか頭が下がる。
アリガタイ。
いらっしゃいませとニッコリしながら、出汁の入った器がコトン。
手で持ち最初に味わえるのが、手伝いにくる出汁の温度。あたたかさ。思わず笑顔がこぼれます。
そして香りがやってきて、ススッと一口。口いっぱいに広がる豊かな旨みにウットリ。ふくよかな旨味の縁には明るい酸味。キリッと後味ひきしめて、朝のお腹がグーッとなる。

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焼いた鮭がメインの定食をたのみます。お膳の上にズラリ並んだ食器の数々。ご飯と汁の椀には蓋がされたまま。その蓋をとり、中を確かめ食べる準備が整う趣向。
保温効果を狙って器に蓋して提供…、というスタイルは世界のいろんなところにある。けれどそれらはあくまで保温が目的で、だからテーブルの上に置かれた直後にお店の人が持っていく。そこまで含めてサービスだ…、ということになるのだろうと思うのですね。
ところが日本のもてなしは、お客様に開けさせる。一見不親切に感じるけれど、開ける楽しみ、そして驚き。あるいは開くタイミングをすべてお客様に委ねるやさしさ。日本料理のたおやか感じでニッコリします。

ah-okazu四角い木枠の器にメインの焼鮭一枚。
葉っぱを挟んで向こう側には卵焼き。
日本の朝の食卓に、あるべきものがしっかり揃う。
小さな鉢にはサラダやおひたし、豆腐が並んで、どれもが朝の口にやさしく目覚ますごちそう。

たいていココのサラダには燻製をした小柱が散らかっているのだけれど、今朝はふかしたさつまいも。
ほっくり、シットリ。しかも甘くて体の疲れがほぐれる感じ。
色とりどりの葉っぱ野菜にポッテリとしたフルーツドレッシングが注がれて、朝のお腹がシャキッと酸味で目を覚ます。
青菜のおひたしが浸かった出汁のおいしいコト。
葉っぱを食べたら、出汁をゴクゴク飲んで体を潤した。
小さな豆腐に出汁を固めたジュレがのっかって、醤油で食べる冷奴とはまるで違った粋な料理に感じるところがまたにくい。

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パリッと焼けた鮭が一枚。お腹のところの脂まみれのおいしさと、背中の部分のキチッと奥歯にからんでいくような繊維の食感。どちらもおいしくご飯がすすむ。
酢蓮が一切れ。出汁で風味を付けた大根おろしがチョコンとのっかり、ハフハフ食べて卵焼き。甘くてシットリ、子供の気持ちにもどれるたのしさ。
早起きのお腹は貪欲。バクバク食べて最後に鮭の皮が残った。いつもならば残すところ、よぉく見つめればこんがり焼けてサクサクしているように思える。食べられるかも…、とパクリと一口。サクッと焦げたところが砕けジュワリとおいしい脂が滲む。すかさずご飯を口に運んで良く噛み食べれば、これはこれでおいしく感じる。まもなく57歳になる、この歳にしてひとつ苦手が克服できた。それがシアワセ。朝のコト。

 

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