Guardians of the Galaxy vol.2

映画を観ます。
2014年に公開されてオキニイリ作品の殿堂入りを果たした映画、ガーディアンズオブギャラクシーの続編。
ガーディアンズオブギャラクシー・リミックスってSF映画。
ちなみに原題は「Guardians of the Galaxy Vol. 2」とまことにあっさりしたもので、日本版だけリミックス。何かと何かをリミックスした内容なのかというと決してそんなこともなく、ストーリーの内容に1980年代の歌が重要な役割を果たしているから、音楽用語で「re」のついたもの…、ってコトで選んだ言葉なんでしょう。
映画の配給会社の人たちの言葉のセンスの絶望的にないことに、改めてがっかり。
ちなみにこれを「リミックス」だと思ってみるとキツネにつままれた気持ちになり、ボリューム2だと思ってみると見事な続編。

一作目で、なぜと思ったコトが見事に解明されるし、解明されるだけでなくそれを新たな物語のスタートにする。
その物語の要所要所に一作目の登場人物やエピソードが丁寧にからんで、なるほど!と思わず膝を叩きながら話がズンズン進んでいきます。あれほど完結感が高い完成度の一作目を、壮大な伏線としてできる物語…、映画づくりの見事な手腕に惚れ惚れします。
しかもCGはゴージャスでお金のかけっぷりが見事で唸る。オープニング5分間のバトルシーンが、こんなお金の無駄遣いをしちゃっていいの…、ってくらいの遊んじゃってて腹を抱える。3D効果も嘘くさいほど良くできていて、ファンタジー映画のすっかり浮世離れしたストーリーにぴったりしてる。

物語はなんてことはないのです。
ああなるんだろうなぁ…、と思った通りに話は進み、なのにハラハラドキドキするのは映像の故。
死ぬほど笑ってなのに泣けてしまうのは登場人物のキャラクターが深掘りされて魅力に満ちているからでしょう。
この場面でこいつにこの一言を言わせるんだ…、と思わず嗚咽してしまう感動的なシーンの直後に下ネタ炸裂で涙をぬぐいながら笑う。人生ってこんなかもねと、ホロリときます。
ちなみに物語のテーマを無理やり見つけようとするならば、人と人とのつながりと多様性の尊重とでもなりましょうか…、特に最近のハリウッドは「多様性」ということの扱いをどうするべきか試行錯誤をし続けていて、その描き方に失敗することもあればこの映画みたいに見事な成功を見ることもある。何しろ父親知らずのハイブリッドに、父親からDVを受け続けた女子。アライグマに改造された人間に乳首が弱点のマッチョに「木」が主人公たち。これ以上の多様性はまず他にない(笑)。

それにしても相変わらず音楽がいい。古いアーカイブを聴き直したくなるセレクション。
新たに投稿したきゃりーぱみゅぱみゅみたいな顔の宇宙昆虫も愛らしく、あんな人やらこんなキャラクターやらがカメオ出演していたりしてノリの良いのもいいところ。ちなみにデイリークイーンのソフトクリームを無性に食べたくなった。理由は観てから…、すぐわかる(笑)。

 

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