Holiday Cake Mr. Snow Man

クリスマスイブの夜を家でゆっくり。まずはステーキを焼いてはじめる。
いただきものの徳島産の赤牛の肉。
見事にキレイにさしがはいって常温でなじませただけで、表面つやつや。
触るとピトッと手のひらに貼り付くようななめらかさ。

塩と胡椒をたっぷりふって、潰したにんにくを並べたスキレットの上にそのまま置いて火をつける。
しばらくするとジリジリ。
脂が爆ぜるような音がしておいしい肉の匂いがしてくる。
ヒックリ返してまたジリジリ。
両面にこんがり焦げ目がついたらアルミホイルで包んで10分寝かして出来上がり。包丁でちょっと薄めに切り分けるんだけど、包丁を当てた途端にスーッと刃が肉の中へと吸い込まれていき、スパッと切れる。瞬間、中のロゼ色が見えてヨダレを誘う美しさ。

ミディアムレアの状態にきれいに仕上がり、塩と脂で味が整う。ネットリ歯茎に絡みつくような日韓的な食感にとろける脂の甘みに風味。いい肉ならではの風格あふれる味にウットリ。

お供にあれこれ。まずはチョップドサラダを作る。メインの素材は生の白菜。細かく刻んでツナの缶詰、トマトにキュウリ。砕いたナッツで食感整え味は塩とオリーブオイル。よくまぜ、揉んで出来上がり。
サラダ野菜としての白菜はとてもすぐれてシャキシャキ食感みずみずしくて、口の中に甘みが広がる。しかもほどよくやわらかでだからたくさん食べても疲れない。ツナの風味とナッツの食感。トマトが潰れて酸味をくわえる。肉と一緒に食べるとおいしい。
ベーコン、セロリに玉ねぎ、じゃがいもをクツクツ煮込んで生クリームで味ととのえる。牡蠣とホタテの柱をいれてチャウダースープに仕上げて食べる。トーストブレッドにカチョカバロをのっけてトースト。イブの夜を贅沢にする。

食後のケーキ。
百貨店の地下で、今年のクリスマスの気分にふさわしいケーキはないかと歩いて回る。
クリスマスケーキの主流はやっぱりイチゴのケーキ。
イチゴの種類。
大きさ、数で値段が決まるような感覚。
変わったところではバタークリームのデコレーションケーキがいくつか。
オモシロイことにフランス系のお店はイチゴをあまり使わない。
チョコやナッツのクリームをふんだんに使ったブッシュドノエルが主流で、クリスマスのケーキというものに対してイメージ、考え方が違うんだなぁ…、ってちょっとたのしい。

トロアグロのケーキブティックにかわいらしいこをひとつ発見。
雪だるまの形のケーキ。
日本的に二段重ねの雪だるまで、ニンジンの鼻、小枝の腕。ピンクのマフラーにピンクのボタンと暖かそうな装いで、表面キラキラ、光ってる。ところどこにあばたがあって、顔はちょっと不細工なのが、近所の子供が作った雪だるまみたいな感じのリアリティ。

外側はマシュマロです。白いところはレモンフレーバー。マフラーのところはストロベリー。マシュマロの下はチョコのスポンジとベリーのジャム、マロンクリームがつみかさなって、層をなす。
しっとりしてます。マシュマロもなめらか。スポンジの生地もなめらか、中のクリーム、ジャムもなめらか。だから口でとろけます。
オモシロイのがチョコとマロンとジャムが一緒に口に入ると、アールグレイのケーキを食べてる感じがするのね。オモシロイ。

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