a Buffet in the Sky : SKY

夜、今年最後のとびきりディナーをたのしむ企み。ニューオータニホテルの「スカイ」にしました。
とてもユニークなバフェレストラン。ホテルの建物の屋上に貼り付く円盤。客席部分はゆっくり周り、その円盤を支える中心の固定部分にキッチンが作られている。回り舞台のように次々、キッチンがやってきては消えていく。窓の外には超高層ビルというドラマティックな舞台装置がなによりステキ。
せっかくだから飲み放題、フリーフローサービスをとりスパークリングワインで乾杯。外の景色もゆっくり変わる。19階という今となっては決して高いと言えない高さが、超高層ビルの林の中に埋もれているような不思議な感じにウットリします。

前菜いくつか。
クラッシュアイスの上にキレイに並んだゆでエビズラリ。
頭と尻尾はそのままに殻だけ剥いた状態。
ポテトサラダをかたわらに、カクテルソースを添えて味わう。

ムッチリとした上等なエビ。
ムチュンムチュンと弾力ゆたかで甘くて旨い。
カクテルソースがピリリとおいしく、エビの甘みを引き立てる。
なにより角切りにしたじゃがいもと砕けてピュレのようなじゃがいもの両方を一度に味わう趣向のサラダがおいしくて、プロの仕事に感心をする。

実は中国料理がおいしいこの店。前菜にも押し豆腐あり、コリコリ上等なクラゲありと味わい多彩。黒酢をかけて食欲グイーンっとひねり出す。クラムチャウダーでお腹をあっため本格的にお腹をすかす。

次々姿をあらわすキッチンが多彩でどれもが本格的。前菜料理やスープ、サラダが並ぶキッチンにつづいて寿司バー。ネタは全部で8種類と決して多くはないけれど、職人さんが目の前で握ってくれる。ずっとカウンターの前に立って立喰しようか…、って思ってしまうほど魅力的。
鉄板料理のキッチンに天ぷら厨房。丼を作ってくれる厨房に続いて大きなメインキッチン。点心、グリル、オーブン料理にローストビーフと胃袋がふたつやみっつあればいいのに…、って思ってしまう。
それにしても日本のおじさんって、なんでズボンのポケットに手を突っ込むんだろう。背中丸まり後ろ姿がやさぐれちゃってかっこ悪いのに…。

揚げてもらうネタを自分で選んで作ってもらう天ぷら。
桐箱の中にキレイに並んだキレイなネタで、そこからエビにイカにしし唐、茄子を選んで出来上がる。
エビが加水のプリプリエビというのがちょっと残念ながら、サクッと揚がって衣は軽い。ネットリとしたイカやふっくら茄子はおいしい。上等な味。

鉄板焼きは肉とシーフードのふたつのコーナーに別れてる。
鉄板焼きは和牛のサーロイン。脂の少ない赤身のところをくださいな…、ってお願いをして焼いてもらってソースをかける。黒胡椒を加えて寝かしたスパイシーな味噌ソース。歯切れ感のよい肉をおいしくさせる。

魚介は豊富で、エビにイカ、ホタテにサーモン。今日の魚はカジキマグロと言うのでそれも。ポン酢ソースやサルサソースとソース多彩で、自分で最後の料理の仕上げをしている感がまたオゴチソウ。

寿司を握ってもらいました。まずひと通りお願いします…、ってそれで全部で8種類。白身にイカ、蒸したエビ。北寄に小肌、タコにマグロの赤身に玉子。玉子はシャリをつけずにそのまま。大人風。
ココのシャリは赤酢をつかって仕上げたシャリで、自然な甘みとスッキリとした酸味、豊かな旨みがなんとも旨い。若干固めに炊けたお米がパラリとちらかり、ネタと混じってネタの旨みを引き出していく。軽い渋みがおいしい北寄。赤酢と混じって甘くなってくイカやタコ。繊細な味の白身に甘いエビとそれぞれおいしくて、けれど中でもマグロの赤身と小肌のおいしいコトにウットリ。一度目のおかわりに赤身と小肌。それでも足りず、〆に赤身と小肌と玉子。赤身の酸味、小肌の強い酢じめの状態がよく、いくつ食べてもまたおかわりがしたくなる。

どの厨房にも調理人がたくさん立ってて、ほぼできたてで提供される。
調理人の料理を作る手際をたのしみながら食べるってなんて贅沢。
バフェっていうよりできたて料理をセルフサービスで食べてるようなカジュアルな贅沢感があるのがステキ。
あれこれ食べます。

中国料理のキッチンからはエビチリ、窯焼き叉焼にローストチキン。
焼売、小さなニラ饅頭。
ローストポークに炒飯。
どれもやさしい味わいです。
グレービーをたっぷりかけたローストビーフ。
なめらかに仕上がったマッシュポテト。
ツーンと辛味が肉の旨みを引き出してくれるホースラディッシュをお供に味わう。

アクアパッツァにアメリケーヌソースで煮込んだペンネをチーズで焼いたものと、味わい多彩でお腹も満ちる。
一番最初に食べたエビのカクテルがおいしかったと思い出し、山盛りおかわり。お皿いっぱいにエビを盛る。でも頭と尻尾を取れば半分くらいになるんだもんね…、ってムチュムチュムチュンと食べてお腹がいっぱいになる。

最後に別腹。次々焼きたてが出来上がってくるパンケーキ。スフレタイプでふっくらしてて、ブランデーで煮込んだイチゴをかけて味わう大人のデザート。イチゴとマンゴーのジェラートで今日のディナーの終わりにしようと思ったのだけど…。
色とりどりのケーキが並んだショーケースに、ニューオータニが誇るプレミアケーキのメロンとイチゴのスーパーショートケーキが置かれてて、こりゃ食べなくちゃって、別腹の別腹を発動しました。シュークリームも3種類。お腹が2つくらいいっぱいになり、2時間過ぎた。
もし東京にお客様が来て、東京らしいお店を一軒…、って思ったときにはこの店かなぁ…、究極のセルフサービスレストランでもあったりもして勉強にもなる、オキニイリ。

 

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コメント

  1. koku

    若い男の子に勝負をかけたい夜はどこがいいかと訊かれて挙げる場所の一つですココは(笑 ちと客層がオジサン率高いかなとは思いますが。
    新宿とか六本木とか銀座とかそういう場所を選びがちみたいなんですが、ど真ん中に行くより虎ノ門とか日本橋とかちょっと離れたところから眺めるほうがキレイでムーディでええよーとドヤ顔しております。私ですか? モチロン独りでしか行ったことないですけどねっ(泣

    とはいえ、私のような貧乏人でも日頃の食事の大半が質素な自炊だと、たまにちょっと贅沢な食事をした後、こういうロケーションのホテルのバーでシングルモルト1オンスだけでゆっくり瞑想に耽ることが出来るのはアリガタイことです。
    忙しい人が多いから仕方ないけど、やっぱり日本人は「とりあえず何か腹に入れる食事」が多すぎる。コンビニ弁当はもちろん、悪い脂と添加物と大量の糖質を食べてるような食事ばかりしてる。一度に出るお金は少なくても積もれば山になる。勿体無いし第一、身体に悪い。そりゃ四大成人病も増えます。当たり前。

    もっとメリハリをつけてもいい気がする。ハレとケと言ってもいいかな。そうなれば、確かに飲食店の数は半減するでしょうが、良いお店だけが生き残る気もするんですけどね。

    よいお年を。

    • サカキシンイチロウ サカキシンイチロウ

      kokuさん
      ホテルって決して高い場所じゃないんですよね。
      いいホテルの落ち着いたバーを知っていれば、チャージなしで本当のカクテルやお酒を気軽に味わうことができる。
      馴染みのコーヒーショップを持てば、その支配人からとびきりの情報を教えてもらえたりしますし「知識と経験でもてなす」力を引き出すことができれば都市生活が豊かになります。
      とはいえ、そういう使いごたえのあるホテルがどんどん少なくなってしまっているのが東京という街のさみしいところ。
      ぐちばかりいっても仕方ないので、お客様の立場でホテルをどんどん鍛え上げていきたいと思ったりします。
      来年がよい年になりますように。

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