3rd Burgerって…。

新宿で朝。ハンバーガーではじめることにする。
一時期話題になって、来なきゃいけないと思いながらも一度も経験していなかった「サードバーガー」。
青山生まれで、4号店が去年、新宿の西側。ビジネスホテルの一階にできていたのでそこを覗いた。中は案外広くてしかも居心地がいい。白木が上手にふんだんに使われていて、ファストフードというよりもカフェな感じ。
でもセルフサービス。
とは言え、注文するとちょっと時間を頂戴しますとビーパー渡され客席で待つ…、というのがおいしさ予感させるたのしいところではある。
チーズバーガーを選んでたのみ、フレンチフライとスムージーをセットでもらった。しめて1168円でした…、ちとビックリ(笑)。

ところで「サード◯◯」といえば、サードウェーブコーヒーを思い浮かべる。
大量消費用に作られた安価なコーヒーがファーストウェイブ。
シアトル系の手間をかけて仕上げる高価なコーヒーがセカンドウェイブ。
豆の産地や状態にこだわるサードウェイブという分類。
それをハンバーガーに当てはめれば、大量消費用のマクドナルド。レストランやカフェで提供されるグルメバーガー。
素材の産地や状態にこだわるサードウェイブというコトになるんでしょうネ。
たしかにサードバーガーの主張は、バンズやパテを原料ベースから手作りし、おいしさだけでなく健康的な商品づくりをしているんだというモノで、サードウェイブ的。

バーガーキングやウェンディーズと言った「マクドナルドよりちょっとおいしい分、ちょっと高価」というコンセプトのハンバーガーチェーンがみんな自滅していく。
理由は「おいしだけではそれを価格に転嫁するだけの理由にならない」ということで、「おいしい理由」をわかりやすく説明できないと結局、値段で勝負をしなくちゃいけなくなっちゃう。
ただむつかしいのは、「頭の理解」だけではリピートしない。理屈を越えた「感動」を与えることができるかというのが成功の鍵になる…、というワケです。5分ほど待ちビーパーがブルブル震えてとりにいく。ステンレス製に見えて実はプラスティックのトレーの上にズラリ並んで今朝のあれこれ。見た目、シェイクシャックに似て見える。

ふっくらとしたバンズ。パテにとろけたチーズがのっかって、サニーレタスがはさまれている。
大きく口を開けずともパクっと口の中に収まるほどよき大きさ。
クシャッとバンズが潰れて歯切れる。
パテも一緒にちぎれて肉汁ジュワリ。なかなか旨い。
けれどバンズが上顎にピトッと貼り付き、どんどん唾液を吸い込んで剥がれない上、口の中を乾かす惨事。
ちょっとちぎってパンとしてそれだけ食べると、甘くて上等なおいしいパンです。焼けた香りも香ばしい。
けれどパテを挟んでおいしいバンズとおいしいパンとはまるで別物。むつかしいなぁ…、って思ったりする。

パテの味は一流で、脂の匂いは上品にしてパラリとひき肉が崩れながらチーズがそれをまとめて口へと運んでくれる。チーズの旨み、香りも良くてハンバーガーじゃなくハンバーグとして食べたら多分旨いだろうなぁ…、って思ったりもする。

ソースがちょっと多めでしょうか…、包み紙にべっとり残って、せっかく素材にこだわって牛肉の味をたのしんでって作ったはずのハンバーガーがソースまみれになっちゃうのってもったいない。次に食べるときはソース抜きってお願いしようかって思うほど。
小松菜をたっぷり使ったスムージーはなかなか上等。これを目当てに来るのもいいかと思える品質。ただ、フレンチフライはダメでした。ヘニャヘニャしていて、フライじゃなくて蒸して仕上げたみたいな感じ。これもヘルシーな仕上がりだって思えばいいのか…、どうなんだろう。
サードウェイブバーガーの本命、シェイクシャックもとうとう新宿に出店果たした。ライバルがあるということが吉とでますか、凶と出ますか。どうなんだろう…、ドキドキです。

 

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