點水樓の七色小籠包で今年最初の外食寿ぐ

今年はじめの外食にふさわしいゴチソウを…、とそれで近所の「點水樓」にやってくる。
台湾に本店のある小籠包のおいしいことで有名な店。
去年開業。大ブレークするようなことはなく、けれどしっかりお客様がついてほどほどに繁盛してる。
パッと人気が出る店よりも、ほどよくずっと流行り続ける店の方が実力派。近所にあってくれることに感謝する店。しかもここには新しい年を寿ぐめでたい料理があってそれを食べにやってくる。
「7色の野菜の小籠包」。
野菜由来の色素で色付けをした7つの小籠包。それぞれ中にくるんだ餡が異なって7種類の食感、味に風味を楽しむことができるという料理。
手前から豚肉、ブロッコリとエビ、カニ味噌、トリュフに小松菜、山椒、麻辣とその順番に食べるとおいしくたのしめるというので置かれた順番通りに食べる。基本は豚肉の好き通って濃厚なスープでそこに加えた素材の味が混じってまるで違った料理に感じる。

ブロッコリはポソポソとした歯ごたえが薄い生地のなめらかなことを引き立てる。カニの強い旨味と香り。それに負けないトリュフの風味。小松菜を口に含んだ途端に緑の香りで口がリセットされて、そこから舌がしびれていったりつねられたり。お腹がどんどん空いてくる。
小さなサイコロ状に切った味付け干し大根とネギを具にした卵焼き。
菜哺蛋(ツァイプータン)っていう台湾の家庭料理で油をたっぷり吸い込んでパンパンに膨らんで焼きあがってる。まるでキッシュのようにもみえて割ると断面は空気をたっぷり含んでゴロゴロ干し大根が転がりだしてくる。
卵はふっくら。表面サクサク、干し大根がカリカリコツコツ、奥歯をたたく感じがたのしい。

「獅子頭」っていう料理があった。
大きな豚肉団子をたっぷりの白菜や春雨と一緒に蒸して、白菜がトロトロになるまで熱を通す。
素材の味が染み出したスープと一緒に味わう料理。
ボクが昔、台湾の友人と一緒にやってたレストランのスペシャリテのひとつだったオキニイリの料理のひとつ。
なつかしくってたのんでみました。
そしたらここのはスープが主役。
干し貝柱に金華ハム、鶏ガラスープでとった上等な上湯に白菜を入れて炊き上げ甘みを引き出したもの。
カニ肉と味噌を仕込んだ豚肉団子を沈めて蒸して仕上げた料理。豚肉の脂と風味がスープにコクと深みを出してなんともおいしい。白菜は芯の部分だけをきれいな台形に形を整えシャキッと歯切れる食感をたのしませるという趣向。ふっくらやわらかな団子がとろける感じがおいしい。おゴチソウ。

牛肉麺と魯肉飯を〆にもらった。どちらも台湾の大衆料理の代表格。
料理が到着すると八角や五香粉の香りがテーブルの上に漂って、俄然、台湾色が強くなる。
醤油のコクと牛肉スープがどっしりとした味わいの牛肉麺は大好物。ちょっと漢方薬っぽい香りもありますか…、だからスープを飲むと体が元気になってく気がする。麺は太打ち。よじってねじって腰を出したうどんのような切り麺でムチムチしていて腰がある。よく煮込まれた牛すじ肉も噛むとホロリととろけるおいしさ。魯肉飯もおいしくて、新年祝うにふさわしい味。オキニイリ。

 

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