鮭の皮だけ残す初藤

東京駅から北に向かって出発の朝。八重洲地下街の初藤にきて朝食をとる。
夜は気軽な居酒屋で、朝と昼には定食屋になる。どちらも結構人気があって、特に朝早くから本格的な定食が多彩に揃い大きな店ではあるけれど、いつも一杯。
今日はほぼ開店と同時の時間で、待ってた人たちが券売機の前で行列をなす。
東京の街は一日眠らぬ街と言われる。
眠らぬ街ということは、夜だけじゃなくて朝を大切にする人たちがたくさんいるというコトで、なのに深夜営業の店はあっても早朝営業の店は少ない。朝に一日の仕上げをするような人もいると言うのに勿体無いなと思ったりする。
お客様の装いが冬の装い、春の装いとまちまちで季節の変わり目をしみじみ感じる。温度の変化と気圧の変化に敏感でちょっとフラフラするのがつらい。

とは言え頑張る。
まずおいしいモノをと思って券売機のボタンを見てたら次々食べたいものが浮かんだ。
調子に乗ってプチプチしてたらお膳の上が料理でギッシリ。
直接乗せる場所を無くした納豆が、ご飯を入れた器の蓋の上にのっかりやってくる。
なんたる贅沢、ニギヤカで良し。
目玉焼きの定食に焼鮭単品、追加で納豆。
それに小鉢…、今日は切り干し大根をシットリ煮付けたモノがつき、ご飯に汁に海苔にお新香。これから昼に向けて頑張るに十分の量に種類が揃う。ご飯は半分の量をたのんだ。他の人の注文聞いても、半ライスっていう人多くて普通ご飯が50%、半分ご飯が3割程度。大盛りご飯は少数派…、って感じがしました。オモシロイ。

ここの目玉焼きはいつもうれしい、ベーコンエッグ。
ひっくり返してよく焼いてってお願いすると、本当にキッチリ焼いてくれるのもアリガタイ。
醤油をかけてパクパクムチュン。
黄身のホロホロした食感に、白身のバリッと焼けた端っこ。そこに焦げたベーコンのサクサク感が混じってゴチソウ。
焼いた鮭はスティームコンベクションで蒸し焼きの鮭…、でありました。
魚がおいしい居酒屋だから、ガスで焼いてくれるんだろうと思っていたけど、朝の料理はスピード勝負。だからしょうがないのでしょうネ。しょうがない。

納豆にネギ、芥子がたっぷり。それをザクッと軽く混ぜ、糸をひかせぬ状態で七味をパラリ。ご飯にのせずそのまま口に運んで食べる。ご飯と一緒になると納豆独特の粘りを強く感じて苦手。豆の風味や食感がたのしめるからこれが好き。

鮭をせせって御飯の上にのっけて蒸らす。海苔でくるんで食べると鮭のおむすび風になるのがおいしい。千切りキャベツにマヨネーズ。これもご飯のおかずにピッタリ。ご飯が旨い。
それにしても目玉焼きをよく焼いてください…、って注文する人が案外いるのにちょっとビックリ。
テレビなんかを見ている限り、日本人はほぼ生の半熟卵が大好きな人ばっかりみたいに思えるほどで、だから何も言わずに「目玉焼き」って注文すると半熟サニーサイドがやって来る。焼き加減を特別聞かれるわけじゃないのに、お客様の方からすすんで「よく焼きで」って言うってことは、手痛い目にあった人がたくさんいるってことなんでしょう。オモシロイ。
ちなみに鮭の皮が生焼け。苦手な状態で残してしまう。「焼鮭、皮をよく焼きで」ってどっかで言ってみようかなぁ…、って思って笑う。旅に出る。

 

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