高知で漁ま、天下味

rymrm menu高知に来ます。
高松から瀬戸内海の沿岸を西に向かって、四国という島の一番くびれた細いところを山越えをし、太平洋側にやってくる間はずっと雨の中。
蒸気で煙る緑やさしくよき気分転換になる二時間ちょっと。高知も雨。「漁ま」に来ます。

本格的にオープンして2ヶ月ほど。
すっかり人気が定着したようで、平日の雨の夜というのにほどよきニギワイ。ファミリー客や職場仲間のグループ客。女性同士の二人連れといろんなお客様がやってくるのがオモシロイ。
かつてファミリーレストランが外食産業の王様業態だった頃の景色がこういう雰囲気でした。本物になりつつあるんだなぁ…、って思う。
メニューは開店当初から、まだ変わってはいなくて見慣れたメニューのはずなんだけど、見るたび異なる使い勝手がイメージできる。そういうところがいろんな人に支持されるとこ。
同じ人が何度も飽きずにやってこれるところなんだと思ったりもする。試食する。焼肉店をずっと長らくやってた会社。だからキムチは是非モノで、良き浸かり具合でシャキシャキとしたキムチを食べつつハイボール。

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今日は貝焼きを食べてみましょうと、たのんでみます。
テーブルの上に四角いロースターがやってきて、ガスのノズルにホースをカチャリ。火をつけユックリあっためる。
鉄板が熱々になったところで貝をのせ吐き出す汁をこぼさぬように丁寧にやく。肉を焼くのと違った入念とでもいいますか…、上手に焼いてやろうという気持ちがお酒をおいしくさせる。
小さな貝殻の中でグルリと身をよじりながら仕上がっていく貝をパクリと食べながら、周りをみるとみんなたのしげに貝を焼いてる…、オモシロイ。

rm ryouriいけすがあって、魚がおいしい店ではある。
だから刺し身の盛り合わせなんて、ゴリゴリ歯ごたえたくましい関東にいるとまず食べられない見事な状態。ウットリします。
けれど魚がおいしいだけでは来たい気持ちが限られる。
だから魚以外にもおいしい料理がいくつも揃う。

高知にはおいしい豚肉がある。しかも生姜の名産地。その両方を組み合わえたら、おいしい生姜焼きができるじゃないのと、そういう料理。
プルプルとした豚肉の食感、味わいおいしくて、脂が泡をねだるのですね…、ココがハイボールのおかわりし時とおかわりをする。

この店をやってる人の家で昔から食べられてるっていう玉子焼き。
中にネギと刻んだ竹輪が混ざってる。
甘めの出汁でこんがりやけて、クニュクニュ竹輪が口の中で暴れる食感がまたオモシロイ。
エビクリームコロッケをたのむとカサッと軽い仕上がり。タルタルソースがたっぷりのっかり、お刺身だけでは満足できぬ食いしん坊的何かをくすぐり、満たしてくれる。堪能しました、また来ます。

 

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L1170960tenka2tenka3そして翌日。
水曜日のランチを焼肉。
29の日です故。
「天下味」。
「漁ま」を運営している会社がやっている。

もう何十年もこの場所で同じ商売をやっていて、今では高知を代表する焼肉のお店のひとつと言われる。
「おいろけなくてすみません」っていう暖簾に書かれたキャッチフレーズが、料理のおいしさ一本でずっとやってきた証でもある。

レンガ造りの壁に太い木材使った柱に梁。今、これと同じ建物を作ろうとしてもまず無理でしょう…、と言われるほどに手の込んだ重厚な店。ピカピカ磨き上げられ掃除もキチンと行き届いてる。お腹が思わず、グーッとなります。

tenka nikutenka yasai夜の時間帯には何度か伺ったコトがあるけれど、ランチははじめて。
多様で多彩なお客様が、開店と同時にやってくる。
ファミリーで肉を昼から焼くお客様。
ホルモンうどんをおかずにご飯をワシワシ書き込む力仕事のおじさんたちと、同じ空間にいろんな昼の楽しみ方が共存している。
なんだかワクワクしてきます。

期間限定。今日のおすすめという「みすじ」をまずは焼いてみる。
発色がよく、サシが見事に入った肉。切らず一枚そのままペロンとやってきて、焼いたらハサミで切ってください…、と。タレはつかわず、塩にわさびというのがウレシイ。
表面軽く炙るとおいしい匂いの煙が漂ってきて、ヒックリ返すと焼けた面のツヤツヤ脂で輝く姿のうつくしいコト。

ほどよく焼いて、中がロゼ色のところでジョキジョキ切ってご飯の上にのっける。
鉄板の上に長らく置くと、焼き過ぎになるのがもったいなくて、スーパー贅沢な牛丼みたいな一品できる。
脂がジュワリと前歯を通して口全体に広がって、肉そのものの甘みにウットリ。ご飯に移った脂の香りがなんともおいしく、ウットリしながら野菜を焼きます。キャベツにニンジン、ピーマン、玉ねぎ、茄子とタップリ用意されてて、焼いてる間にユッケジャンスープがグツグツやってくる。

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サラサラとして、けれど味わいドッシリとした旨辛スープで、熱々石釜に入ってくる。だから細かな泡がフツフツ湧いていてフウフウしながら食べると、熱々なのに旨み、辛味をしっかり感じる。
泡が落ち着いてくると脂がキラキラ光る。ホルモンが具材に刻まれ入ってて、そのおいしい脂が漂い旨みと甘みをくっきりさせる。野菜タップリ。しかもそうめんが入ってて、とろりととろけて口の中をなめらかにする。オゴチソウ。
体の中が滋養で満たされ、体も気持ちも元気になっていくような力強さにウットリします。
焼いた野菜をスープに入れて食べると野菜の甘味や香りがとけこみ、この上も無きゴチソウスープになっていく。サイドについたキムチはやはりおいしくて、キュウリの漬物は芯をかき出しカリコリ感を強調させる一手間くわえた丁寧なモノ。おいろけないとは言いながら、色気タップリの料理にウットリ。魅了されます。オキニイリ。

 

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コメント

  1. かぜもり

    サカキさんはじめまして。
    以前記事を拝見したときから、漁まがとても気になっています。この夏高知に遊びに行くので、市内在住の兄家族に何が食べたい?と聞かれ、迷わず漁まと言いましたら、あのいけすのところね!周りで評判で俺も気になってたから行こうと二つ返事。呑んべえの高知の人達をすっかり惹きつけているようで、訪れるのがとても楽しみです。

    • サカキシンイチロウ

      かぜもりさん
      そうなんですね…、ぜひぜひ。
      まず貝焼きをたのしみながら、その日のおすすめの中からじっくり注文してたのしまれてください。
      魚もおいしいですが、案外、焼いたお肉もおいしい。
      それからキムチ。
      お酒もすすみますし、なによりご飯がおいしくなります。

      • かぜもり

        サカキさん
        オススメの楽しみ方を伝授してくださりありがとうございます。貝は大好物です。食べるのも呑むのも大好きな人達と行くので、思う存分楽しんできたいと思います。

        • サカキシンイチロウ

          かぜもりさん
          飲むのがたのしいお店です。なにより会話が弾む店であるとも思います。
          ステキな時間をたのしまれてくださいね。

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