駅前のビルの地下にあるルノアール…、で。

本格的に仕事スタートの月曜日。朝食をどこにしようといろいろ考え、結局、駅前のルノアール。
近所に別のルノアールがある。そこには何度か行ったことがあり、ここのお店のこの看板は目に入ってた。でも来たのははじめて。
理由は地下にあるからで、地下のお店に入るにはちょっと勇気を必要とする。二階のお店には三階という逃げ場所がある。でも地下の店には逃げ場がないことがほとんどで、その店に行こうと目的を持たなきゃいけない感じがする。特に喫煙席がある店は空気が煙臭いもんなぁ…、って思いながら階段おりるとウェイティング用の椅子がずらりと並んでる。
案外、人気があるんだなぁと中に入ると案外広い。100席近くもある店で空気もキレイ。分煙対策しっかりしてます。ありがたい。

ルノアールにくるといつもホッとするのが分厚いおしぼり。
熱々。しかもふっくらしていて、入れられている袋にお店のロゴがしっかり入ってる。
そういえば大昔。
ルノアールの椅子やテーブルがもっと大きく、ゆったり配置されてた高級サラリーマン喫茶店出会った時代。分厚いおしぼりを顔にのっけて寝ているおじさんが必ずいた。

ボクも夏の暑い日にはゴシゴシ首筋を拭いたりしてた。つまり分厚いおしぼりはルノアールの象徴で、その象徴が大切にされてるうちは大丈夫…、って思ったりする。朝の時間帯には好きな飲物にちょっとお金を追加すると朝食セットがついてくる。このスタイルも昔からずっとこのまま。ありがたい。

まずたのんだ飲み物はカフェオレ。
最近、どんな店でもカフェオレじゃなくてカフェラテと呼ぶことが多くなったミルク+コーヒー飲み物。
ココでは手鍋で温めたミルクに濃いめのコーヒーを加えて作るスタイル。
昔の喫茶店はみんなこれだった。
しばらくするとカフェオレの表面にミルクが幕をはり、フーフーするとドレープみたいなさざなみがたつ。泡がない分、ミルクのやわらかなのどごしや旨味、風味を強く感じる。やさしい栄養…、って感じがステキ。
選んだCセットにはサンドイッチとコンソメスープ。それから茹でた玉子がついてひと揃え。サンドイッチのきゅうりの香りが鮮やかで、シャキシャキとした食感もみずみずしくて朝のお腹が潤う感じ。

茹でた玉子の殻剥きは最初はちょっと難儀しました。
玉子自体が新鮮だったのでありましょう…、殻が貼り付き細かく剥けて、それも手がかりがついたところでスルンと大きくキレイに剥けた。
今年もいいことありそうな予感でパクリ。すべてを食べ終え、テーブルに手帳を開こうと思ってお皿を手にしてもった。
そしたらこれ、陶器じゃなかった。
合成素材の壊れぬ食器。昔からこうだったのかなぁ…、と思い出すもいつからこうなったのか思い出せないほどに自然で良く出来た皿。おそらくこうして皿を手にするコトって普通はないのに違いなく、だから気づかなかったのでしょう。
「壊れてしまうからいい食器」なのじゃなくて「壊れなくても、いい食器があるんだ」と思う柔軟な発想を持たなきゃいけない時代なんだなぁ…、って思ったりした。時代は変わる。容赦なく。

ちなみにお店の名前は「喫茶店ルノアール新宿南口ルミネ前店」。
長い!新宿駅の周辺だけで15軒ほどもお店があるから、店名をつけるのも大変なんでしょう。新宿南口界隈だけでも4店ほどあって「待ち合わせしそこなったってお叱りをうけることもあるんですよ」ってお店の人もなかなか大変。面白い。

 

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