飲んで笑って〆までおいしいどすこい四文屋

たのしい一日の〆を「どすこい四文屋」で。
本当は寿司をつまみたかった。立喰の寿司屋をのぞいたり回転寿司を目指したりとするも、土曜日の夜の新宿の人出は不思議なほどに多くて目当ての店はどこも混雑。
歩き回って体が冷て、ならばもうちょっと飲んで最後に寿司でもつまもうとここを覗いた。なかなか気軽に入れぬ人気の店なんだけど、ちょうどお客様の入れ替わるタイミング。四人席がぽっかりあいて、そこにスルッとすべりこむ。「どすこい」と店名にある通り、力士出身の調理人が腕をふるうというので有名。天井から土俵の上にかかる吊り屋根がぶらさがってる。
お客様は若い人たちが中心で今日のにぎやか。まずとりあえずと牛のレア焼き。炭焼き料理がメインのひとつ。だから立派な炭場があってそこでこんがり表面だけを焼いた牛肉。あっという間にやってくる。
スピードメニューが出来合いのものじゃない。ファミリーレストランでも隠れたスピードメニューはステーキだったりするのと同じ。気が利いている。

わさびと一緒にすりおろしたニンニクが添えられているのがこれまた粋。
同じ炭場で鞘ごとこんがり焼かれたそら豆。塩をたっぷりまとわせて、鞘をひらくと中からおいしい香りの湯気。ホツホツとした豆の食感がなんともおいしい。それからエイヒレ。やってきたらまずマヨネーズに七味をたっぷり。手づかみにしてそのマヨネーズをすくうようにしてパクっ。噛んでも噛んでもずっと歯ごたえ残したままでずっと旨味を吐き出していく。
それからジャガバタ。アルミホイルで包まれやっぱりこれも炭場で焼かれてる。アルミホイルを開くと中にはたっぷりのイカの塩辛。溶けたバターに一口大に切ったじゃがいも。じゃがいもとバターの相性は当然よい。イカの塩辛とバターの相性も案外よくてその両方のおいしいことにはウットリします。

魚の仕入れがいいお店。刺身をたのむ。
マグロは是非もの。ここのマグロはいつも上等。今日も脂ののった中トロ部分。ひんやりとして脂の旨味に軽い酸味が口に広がる。
むっちりとしたカンパチにアジのお造り。
そして生ダコ。
この生ダコが甘くてねっとりおいしいことにはびっくりしました。
ちなみにこれ。捌いて造った調理人が自ら運んでやってきて、これがアジの最後の一尾。ちょっと小さかあったのでイワシをサービスしておきました…、ってこういうところがなんともうれしい。
それから天ぷら。バリバリに揚がったまるで生姜チップスのような紅生姜の天ぷらにふっかりとした天ぷら。カマンベールチーズにアスパラガス。大葉で巻いた明太子とどれもカラッとサクッと仕上がっている。魔法瓶の中にたっぷり用意されてる天つゆが熱々、しかもおいしくて天ぷらの味を引き立てる。

遊び心のある人気の料理。揚げポテサラダを追加で注文。
小さなすり鉢に揚げたばかりのじゃがいもに茹でた卵にマヨネーズ。粒マスタードをたっぷりいれてそのまま到着。すりこ木で潰して混ぜてポテトサラダに仕上げる趣向。潰し方によって味や食感が変わるところが面白くって、ボクはいつも細かく潰す。まずすりこ木にくっついたのを指で拭ってペロッとなめる。粒マスタードの辛味と酸味がおいしくってお酒が進む。
そろそろオーダーストップの時間。急いで〆に寿司を注文。穴子に小肌、ホタテにカンパチ、ボタンエビ。ネタはぷりぷり、新鮮でシャリはスッキリ酸味がおいしい。どれも小ぶりの仕上がりで〆にピッタリ。満足ス。

 

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