飲んで呑んでうどんも飲んださ、高知流

高知は喫茶店の多い街。多いだけじゃなく、生き生きとした喫茶店をたのしむ文化が根づいててだからちょっとした時間をみつけてお茶をたのしむ。
好きなお店の一つがメフィストフェレス。
念願叶った鰻屋さんの並びにあって、それで食後をたのしんだ。
ただまだまだ遅めのランチの時間ということもあり、お店の中にはランチ目当ての人多数。高知の喫茶店のランチはちょっとしたレストランも顔負けの充実メニューで、ココは幕の内弁当や生姜焼きとかハンバーグと、気軽にしかもおしゃれにお腹を満たしてくれる。
厨房の中はかなりの忙しさ。出来上がった料理をお膳に並べてチェック。そして次々出していく。それだけをみると喫茶店というより立派なレストラン。

ただお店の中の雰囲気がレストランのようにはならないところがうれしい。
客席の配置の仕方。客席そのものの姿形に店の雰囲気。
空気感がのどかで「お腹いっぱい」をイメージさせない。
お腹を満たした後の「お茶の時間をたのしんで」という、つまり喫茶店的なムードでまとまっているから安心できるのでしょう。
お店の人の風貌。
ゆったりとしたサービススタイルも、喫茶店的空気をしっかり守らせている。

アイスオレを選んで飲んだ。
酸味控えめ。苦味の輪郭がハッキリとしたコーヒー自体もおいしいのだけどミルクがおいしい。豊かな旨みと濃厚な風味。甘みさえも覚える味にちょっとウットリ。アイスオレってミルクをおいしく飲む飲み物だったんだなぁ…、って思った。
そういえば…。
スタバがなんで成功したかって、彼らはコーヒーを売ったのじゃなくミルクを売った。ミルクが安定しておいしければ少々コーヒーの味が由来でもお客様は文句を言わない。なによりアメリカじゃミルクが好きな人がとっても多いから…、って。商売や料理の本質を再確認する、そんな一杯。おゴチソウ。

 

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打ち合わせをしていつもの「漁ま」。
季節が変わって海の様子も秋まっしぐら…、ということなんでしょう。入り口脇の水槽にイカが泳ぐ季節になった。とはいえ今年はどこか変。先日行った東北で気仙沼の人が、今年は秋刀魚がまるで上がらず船が戻れず大変なんだ…、って。イカも秋刀魚もクジラの好物。クジラが増えると収穫量が減るんだという人もいる。なんだかいろいろなやましい。

お酒を片手にあれこれつまむ。
笑焼きにしたカンパチをニンニク、野菜と塩で味わうタタキがうまい。脂が見事に焼き切れて風味豊かで旨味がギュッと凝縮されてる。カツオのタタキと一味違った歯応え、風味がオゴチソウ。フィッシュナゲットっていうオリジナル料理は魚のすり身とエビで作ったアメリカンドッグのような味わい。ざっくりとした食感にほのかな甘みとエビの風味がクセになる。そして夜の街へと移動する。

 

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高知の夜はとてもにぎやか。
平日の夜からスナック、クラブは大繁盛で店によってははいれなかったりするにぎやかさ。
酒を飲み、笑って喋ってはしごして気づけば夜中の2時手前。そろそろご無礼いたします…、とまだ飲み足りぬ人を残してホテルに帰る途中で夜食。
「和楽路屋」と書いてわらじやという店。店といっても夜だけアーケード街の中に車を突っ込み営業しているモダン屋台のような店。アーケード街の中にこうして屋台が出来るというのにビックリ。しかも大丸百貨店の真ん前というのに更にビックリ。ゴキゲンな街。
小さな車の中にはギッシリ、お茶のサーバーやら丼ディスペンサーやら不思議な機会が置かれててそれら全てが店主手作り。おもしろい。

肉うどんを選んでたのむ。スルスルなめらかでやわいうどんにどっしりとした出汁がからんであったまる。
肉はたっぷり。牛ばら肉を甘辛味に煮込んだモノで一緒に煮込んだ玉ねぎはクッタリ飴色。食べ進めると煮汁がうどんの汁に混じって甘さ、脂の旨味が出汁をおいしくさせる。
顎を使わずただただスルスル。飲むようにして汁まで完食。こんな時間に食べちゃって…、でも消化がいいから明日の朝はすっきり目覚めるはずって言い訳しながらホテルに帰る。腹揺する。

 

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