飯田橋で洋食弁当

ひさしぶりに飯田橋までやってくる。
市ヶ谷に住んでた頃によく来てた街。神楽坂の最寄り駅。坂道をぶらぶら歩いてお腹が空いたら気になるお店に飛び込んで、また散歩して帰りに駅ビルの中のスーパーにより買い物をする。
どこの街とも違ったムードがあるのがたのしく、好みの店がいくつもあった。
そんな中の一軒による。
「キッチンアオキ」っていう洋食屋さん。
街を歩いてて目にしたコックさんの可愛い絵柄の看板をタナカくんが気に入って、お店に入ったのが好きのきっかけ。
カウンターにテーブル数個。お店の奥に厨房があり、調理の様子がどこに座っても伝わってくる。揚げ物がメインのお店で、けれど空気が油っこくない。新しい油を使っているのと換気がいいからなんでしょう。好きだった洋食弁当を選んでたのむ。

ひさしぶりに来たら代替わりをされたのか、若いシェフが寡黙に料理を作ってる。
気立ての良さそうな奥さんがニコニコサービスしている様子がまたステキ。
さてお弁当。
3つに区切られた弁当箱に料理がズラリ。
真ん中に千切りキャベツに薄切りヒレカツ。その左側にはエビフライにカニコロッケ、反対側にはハンバーグ。洋食屋さんの花形メニューがみんなもれなく揃ってる。
まずはヒレカツ。さっくり揚がったパン粉衣をぎっしりまとい、肉はやわらか。前歯を当てると力を入れずともサクッと歯切れてフワッととろける。揚がり具合は軽やかで、そのおいしさに笑っちゃうほど。

エビフライのエビはあまやか。ムチュンと歯切れておいしい香りを吐き出しながらブルンと弾ける。尻尾もキレイに揚がってて、バリバリ食べる。香ばしい。
カニコロッケはクリームコロッケじゃなくてマッシュドポテトに蟹肉を混ぜて仕上げたポテトコロッケ。
メニューを見るとベシャメルソースを使った料理…、例えばグラタンみたいなものがないからポテトコロッケに混ぜて仕上げているのでしょう。出来合いのベシャメルソースを使えば簡単にできるだろうに、それを許さぬ心意気。無理せぬところにニッコリします。
ハンバーグはふっくらやわらか。とてもジューシー。酸味を帯びたデミソースはこっくりとしたコクがおいしく、スパゲティーにあえて食べるのもまた旨い。ご飯に汁に冷奴。お腹がたのしく満ちました。

 

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