響の昼の大人バフェ

土曜日の昼。「響」というダイニングレストランで昼ご飯。サントリー系列の会社がやってるレストランで夜は創作和食とおいしいお酒というテーマ。創作和食という料理のジャンルが今となってはいささか居心地悪いけれど、まぁ、流行ってる。
ランチは前菜のバフェとドリンクバーがセットになったセットが人気でかつてはかなり賑わっていた。ただランチは熾烈な価格競争にさらされていて、それで平日ランチからいつしか撤退。週末だけという状態。
ひさしぶりに来たら値段がかなり高めの設定で、それでかウェイティングが絶えず出ていたかつてのにぎわいはなくなっていた。

とは言え、ガラガラでさみしいかというとそうでもなくて、ほどよきにぎわい。
若い人たち。
ファミリー客が姿を消して、落ち着いた年齢層の人たちでにぎわう状態。
バフェのカウンターを見れば料理の種類は増えていて、ひとつひとつの品質も充実してた。

戦う場所を変えたのですね。
安さで戦うのではなく、本当の価値で戦う。悪くはないなぁ…、とちょっと感心。
バフェの料理を盛り付ける皿も、バフェレストランで多く見かける仕切りのついた皿から普通の皿になってた。
仕切り皿。
料理同士の味が混じり合わないんだとか、盛り付けがキレイに見えるだとかの理由をつけて採用されてる。でも実は、仕切りのついた皿にすると一度に盛り付ける料理の量が30%以上も少なくできる。だからとりすぎを防止できるから儲けやすい…、って理由で採用する店が多いのですネ。やっぱり料理は普通の皿に盛り付けてこそおいしく見える…、と思って一皿盛り付けるも、腹ペコ状態で盛り付けると恥ずかしいほどとっちらかって仕上がっちゃった。
豆腐や天ぷら、かぼちゃの煮込みにカレー春雨とお腹に収めて冷静になり、二皿目には卵焼きにちくわの天ぷら、トマトとナスのチーズ煮込みをキレイに盛ってゆったり食べた。

お皿に飾れぬ煮込みやスープ。
例えば鶏肉と豆腐をたっぷり加えたキムチ鍋とか、若干ゆるめの南蛮ソースをたっぷりまとったチキン南蛮。
それらは小さなボウルに盛って、熱々感をたのしみ食べる。
いいバフェは、サラダバーと違ってご飯のおかずになってくれそうな料理が充実してるかどうか。そういう意味でここのバフェはまさしくバフェでいい感じ。

メインディッシュは2人でふたつ。
一つはとんてき。
脂ののった豚バラ肉を分厚く切ってこんがり焼く。
食べやすいようザクザク切り分け、照り焼き味のソースをまとわせ仕上げたもので、噛むとジュワリと脂が滲んでなかなか旨い。
けれど肉よりサイドの野菜が多彩でおいしい。ベビーコーンのザクザク歯切れる食感、旨みはメインの肉を遥かに越えるごちそう感。

もう一種類はステーキ丼。赤身のきれいな肉をこんがり焼き上げて、ご飯にのせて醤油ベースのタレをたっぷりかけたもの。これも野菜がたっぷりで、食感ニギヤカ。
これ以外に刺身定食や海鮮丼、あるいは魚の干物と肉以外の料理も用意されてたんだけど、同じ値段で魚と肉を比べると肉の方がコストパフォーマンス高く感じる料理が多い。昔はそうじゃなかったのにね…、手に届かない贅沢食材はすっかり肉から魚に移った…、のかもしれないなぁ。オモシロイ。
お味噌汁にかき揚げ沈めてコク出しをして、お腹をあっため昼、終える。

 

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