雨の朝に飲むイチゴ

a雨の朝です。通勤時間の駅前は傘さす人でにぎわい見せる

カメラを構えて構図を撮ってた。
ちょっといつもの雨の景色と違って見える。
なぜんだろう?って思ってなるほど。ビニール傘が少ないのです。
朝から雨が降っていた。
しかもかなり強めの雨で、それでしっかりした傘を持ってくる人がたまたま多かったのでしょう。
傘が透明なモノ。
しかも使い捨てても惜しくないモノになってしまったのって、いつ頃のこと?
雨の陰鬱に負けないように、明るい色の傘にしようとか、柄が手になじむお気に入りの傘にしようとか、昔は傘にもこだわった。上等な生地張りの傘に雨が当たって、ポンポンこもった音がする。そんな風情も最近すっかり忘れちゃってた。ビニール傘を持ってきちゃったことを恥じ入る雨の朝。

お店に入ると今日もにこやか、七福神の笑顔の舞になぐさめられる。ホッとする。

a bentena benten pakiいつもの朝の定食にする。
ご飯に麺。
出汁巻き玉子に納豆、とろろ。
海苔に昆布の佃煮がつきひと揃え。
出汁巻き玉子以外は手間をそんなにかけず提供できるものばかり。
だから朝には便利でいいのでしょう。
出汁巻き玉子がつかない、例えば納豆定食なんて、あっという間に出来上がる。
ただ出汁巻き玉子の代わりに温泉卵が付いてくるので、ボクは怖くて手が出ない(笑)。
ドロドロブヨブヨの白身を見ると、朝の気持ちが一気に下がってしまうから。

今日はちょっと時間がかかった。
ちょうどお店に入る直前。お店の人が一人表に出て行ったから。
お店の中には女性スタッフひとりしかなく、一人ですべてを切り盛りしてた。
先を急ぐ朝でもなくて、それでのんびり、できるのを待つ。
ジジッと玉子が焼ける湿った音がするのがうれしくて、喉を鳴らしてお茶を飲む。
そして間も無く料理が揃い、番号呼ばれて取りに行く。セルフサービスの蕎麦屋であります。
お膳を取ると、お待たせしました。申し訳ありませんと言われて恐縮したりする。

a bt hanamakiテーブルにつき食べる準備をあれこれと。
納豆のパッケージをペリッとめくると、バキッと割れる。どうも違ったところをめくってしまったようで、こういうことが多いのですね。牛乳パックも大抵反対側を引っ張り出そうとしてダメにする。わかっちゃいるけどしょうがない(笑)。

納豆を泡立てるのが苦手なもので、そのままパクリ。
隣のおじさんが納豆を器に移して、カシャカシャずっと混ぜている。混ぜれば混ぜるほど納豆はおいしくなるとも言うから、おじさん、一生懸命おいしくしようとしてるんでしょう。
音が徐々に重たくなって、キチキチタプタプ、粘りが箸にからまり抵抗していくような音になる。器の中は泡だらけ。白く粘って糸引いているに違いない…って、想像したら背中がぶるっと寒くなる(笑)。出汁がじゅわっと噛むたび出てくる卵焼き。ぽってりとしたとろろと一緒にご飯をパクリ。
麺はうどん、あるいはそば。温かいのと冷たいぶっかけを選べるようになっていて、汁の代わりにといつもあったかいそばにする。
あげ玉入ったたぬきそば。そこに焼き海苔をちぎって散らして、花巻そば風を装い食べる。海苔が出汁を吸い込んで、とろりと麺にからみつく。海苔の香りも華やかでお腹もしっかりあったまる。

 

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dd itigoddディーンアンドデルーカの春告げジュース。
フレッシュストロベリージュースを飲んで朝の気持ちを明るくします。
小さな厨房の中にたっぷり、洗ったばかりのイチゴがちょうど山積みされてて、これからおそらく冷蔵庫の中に収められるその瞬間。
山積みの中からつまんでヘタをとり、それをジャジャッとブレンダーでジュースにしてく。
ほんのちょっとのシロップと氷で作ったジュースをぽってり、カップに入れて、さぁ、どうぞ。
最初はやわらかなシャーベット状になっていて、だかrストローをさしてズズッとすすって味わう。
イチゴです。
イチゴの甘みと酸味と香り。シャリシャリ氷が口どけながら、プチプチ種が舌に残って、あぁ、イチゴ。
イチゴってなんて人をしあわせにしてくれるんだろう…、ってウットリしながら飲んでくうちに、氷が溶けてスルスル喉にやってくる。あぁ、勿体無いって、ゆっくり味わいにんまりしながら、さぁ、移動。

sanperi午後のお喉のお供にとジュワジュワ系の飲み物を…、って成城石井のお店を覗いた。
そしたらなんと、サンペリグリノが置いてある。
かつて舶来ソーダといえばペリエぐらいしかなかった頃に、スッと姿も凛々しいこれがやってきたとき。
ビックリしました。
しかも上等なイタリアンレストランに限って遭遇するというのもプレミアムっぽく、熱狂したもの。
それがこうして、ペットボトルになって気軽に手に入る。
うれしいような、さみしいような。
手に入れたいけどなかなか手軽に手に入らないから熱狂できる…、って、人の気持ちってなんて面倒、残酷なのか…、って思ったりもする。
そして飲む。泡がなめらか。ちょっとヌルンとした喉ごしで、ゴクゴク飲んで渇きを癒すというよりも、ゆっくり味わい気持ちを明るくする飲み物って、感じがします。ニッコリしながら移動です。

 

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コメント

  1. YOUANN

    こんにちは。ご無沙汰しています。七福神好いです。ありがとうございます。

    • サカキシンイチロウ

      YOUANNさん。
      意識して全体を撮りました。めでたさがひときわ溢れ出してくるような絵になりました。

  2. Eiko

    サカキさんのお食事はいつも美味しそうで楽しそうで…の中で、
    白身のぶよぶよもさることながら黄身のかっちりはもっと苦手、
    納豆は混ぜる文化、
    お蕎麦は冬でも冷たいの、
    というのだけは私との違いで、
    人の好みや、狭い日本でも東西の文化の違いがあるんだろうなぁと思って楽しく拝読しています。
    お蕎麦の冷たいのが好きなのは、温かいお蕎麦だと湯気で髪の毛まで出汁の匂いになってしまう、という理由もあります(笑)

    • サカキシンイチロウ

      Eikoさん。
      ボクも、昔は蕎麦は冷たいのに限ると思っていました。
      歳をとって熱々の蕎麦のネットリ感が好きになった。髪の毛もほぼ坊主状態なので、匂いが付く心配もなくなりましたし(笑)。
      生卵が苦手はボクも、さすがにカチカチになっちゃった黄身は難儀します。硫黄臭が強くなって、しかもいつ飲み込めばいいのかたじろぐほどにネットリしますしね。
      食べ物に対する好みって、本当にひとそれぞれ。しかもある日突然、好みが変わってしまう不思議も不思議。たのしいですね。

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