赤坂肉源、焼肉の昼

土曜日の昼。ひさしぶりに赤坂に来る。
ちょっと来ないと街の景色がすっかり変わっていたりする、今、東京でも変化の激しいエリアのひとつ。こんな場所にと思うところにホテルができたり、寿司、焼肉の店が次々できたりと、来年のビジネスチャンスに街が丸ごと備えてるような雰囲気がある。
新陳代謝激しい街で、目当ての店の看板も変わっていました。
焼肉の肉源。できたときには赤白看板。熟成肉を売り物にしていたけれど黄色く変わり「焼肉が食べたい!」とたのしい系のメッセージ。品質を売り物にする焼肉店の時代はすっかり終わったとボクも思うから良い変化。お店の中もちょっと改装。やんちゃアダルトなソファ席が個室に変わっていたり、ランチタイムにはご飯とスープがセルフサービスでお代わり自由になっていたりと今の嗜好に合わせた変化。

ちょっとセクシーじゃなくなったかなぁ…、焼肉屋さん的でない大人なムードがあってだから特別な使い勝手にいいなと思った。お店が自らの個性と情熱を売り物にして集客するのが難しい時代になったんだなぁって思う。
カウンターでスタッフが集まり仲良く作業をする景色が、仲間内の馴れ馴れしさに見えないところがこの店らしさがまだ健在ってところでしょうか。
友人は肉が大盛りのランチをたのんだ。薄切り牛たんにサイコロカルビ、タレに浸した薄切りカルビ。リブに豚肉と種類は多彩。肉のひとつひとつの状態もほどよく焼くのがたのしくなるような品揃え。

ボクは季節の柚子冷麺と焼肉の定食にする。
冷麺の他に肉が何種か。
まず熟成のきいた牛たん。
熟成カルビにサイコロカルビ、リブがそれぞれ2切れづつ。
長方形の仕切りの箱にキレイに収まり、おそらく女性向けの商品として作られたんでしょう。
還暦男子の目にやさしくて、いいなと思う。
韓国式ではなくて盛岡系の太い麺に軽いとろみを帯びた甘いスープ。大根おろしに柚子の香りが加えられ、すだちに切り胡麻、刻んだみょうがが香りを添えて切り海苔たっぷり。チュルチュル食べる。
冷たい。なのに牛骨系のスープがどっしり濃厚で不思議なことにお腹を冷やさずかわりに滋養が体のすみずみに染み込んでいく。

ガスの上に縦にスリットの入った四角い鉄板で焼く店です。昔の焼肉屋さんはみんなこのスタイルだった。今では炭の上に網を置く店が多くなった。無煙ロースターをおいた店ではガスの上に丸い網状の鉄板で焼く。
そちらが本格的に見えるのだけどボクはこの四角い鉄板で焼く焼肉が一番おいしい…、って実は思ってる。特にタレをからめた肉を焼くとき、この鉄板だと余分な脂は下に落ちタレがこんがり焦げていく。ガスの炎は水分を持っているから肉もしっとり、ふっくら焼ける。
サラサラとしたタレで脂をおとしてご飯にのっけてパクリ。気持ちまでもが満たされる。

 

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