ベルベットの朝。泡を被ったカツ煮にカレー煮込み

岐阜の朝。喫茶店のモーニング。
「ティファニー」ってお店に来ます。喫茶店の全盛時代にできた店。入り口脇の看板にブレンドコーヒーと和牛ステーキが並んでいるのにニッコリします。
ファミリーレストランがまだ珍しかった頃、喫茶店がいっときファミリーレストランのように使われた時代があった。その名残。
朝からにぎやか。シニアな方がほとんどで、平均年齢70オーバーじゃないのかなぁ…、ほぼおなじみさん。
今日で4回連続で来ているけれど毎回同じ場所に座って食事している人がいる。
おなじみさん同士やお店の人とおしゃべりする人がたくさんいて、まるで社交場。
赤いベルベット系のお店です。昔の家具を使っているけどしっかり養生されていて赤い張り地も色褪せたり擦り切れてたりすることがない。ホッとする。

ハンドドリップのお店でもある。
落としたばかりのコーヒーを目の前でカップに注いでくれる。
そのコーヒーを収めたものが植木に水を注ぐ水差しというのが独特。
微笑ましくてオモシロイ。
コーヒーをたのむと無料でつく朝ごはん。
いつもシナモントーストとゆで卵。
フカフカの食パンを軽く焼きバターをたっぷり塗り込めてグラニュー糖とシナモンパウダーをたっぷり散らす。噛むとジャリジャリするほど甘くてバターがひんやり唇濡らしぽってりとろける。
シナモンの香りってなんて特別なんだろう…、甘く切なく子供の気持ちになれるステキに今朝もうっとり。茹でた玉子もホカホカでした。ちょっと酸っぱい昭和な味のコーヒーでお腹あっため目を覚ます。

 

関連ランキング:喫茶店 | 新羽島駅岐阜羽島駅江吉良駅

 

ひさしぶりに「角浅」。岐阜市の隣町、笠松にあるうどんのお店。6年ぶりのことであります。年季の入った一軒家だったのが建て替えられてちょっとモダンな感じになった。お店の外まで出汁のおいしい香りがしてる。
地域柄、味噌煮込みうどんが売り物。味噌煮込みうどんって実は出汁がしっかりしていないとおいしくない料理なんですネ。味噌に負けない出汁あってこそ。だから出汁の香り漂うお店はいいお店。
この界隈のご当地うどんと言えば「カレー」と「煮込み」。その両方が一度にたのしめる「カレー煮込みうどん」をたのむ。
一緒にかつ鍋。みんなで分ける。土鍋で煮込んだカツ丼の頭の上にふっくら泡立てた卵白をのせて煮上げた姿が独特。カツ丼も同じスタイル。案外人気。やっぱり見た目って大切だなぁ…、って感心します。

見た目だけじゃなく食感独特。
泡状になった出汁が口の中でズブズブ壊れていくのが心地よい。
タレがどっしり。
塩気も強くご飯がもりもり食べられそう。
丼にしたら確かに旨いだろうな…。
そうでなければビールの肴。仕事途中のことゆえお茶で我慢する。

目当てのカレー煮込みうどん。えびの天ぷらを追加しました。
深くてコロンとした土鍋。細かな泡ができては壊れて湯気を噴き出す熱々状態。具材はかまぼこ、油揚げ。ぶつ切りにした鶏のもも肉、大葉の天ぷら、青いネギ。

前回来たときも同じ料理をたのんだけれど、当時に比べて麺が太くなりました。スープで煮込まれ角が若干取れているけど断面四角い、手切りの証拠。奥歯をゴツンゴツンと叩き潰れる噛みごたえ。
カレーとは言え色は茶色く、味噌煮込みのように見えるけれども香りはカレー。
スープをゴクリ。スパイシーでけれど味の基本は出汁の味。天ぷらとの相性も抜群でスープを含んでぽってりとした天ぷら衣がとろけておいしいコト。油が溶け出しスープもどんどんコクを出し、口のスープを運ぶ手止まらずひたすらゴクゴク、ズルズル食べる。
ずっと熱々のスープの中でうどんがゆっくりやわらかになりスープと馴染んだ感じもおいしい。
スープを全部飲んでしまうと塩分過多になっちゃいそうで、すんでのところで手を止めた。

 

関連ランキング:そば(蕎麦) | 西笠松駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。