貴族の館で雑炊食べつつ考える今のいろいろ

四谷三丁目から西に向かってテクテク散歩。
空気はすっかり夏の空気に入れ替わり、マスクで歩くと息苦しさを感じるほど。負荷をかけての運動さ…、って思って歩く。それもよし。
新宿御苑を左手に見て、まもなく新宿三丁目。珈琲貴族エジンバラにて、今日は朝食にしようと思った。
今の時代におどろくほどに強みを発揮しているお店。
まず紙タバコも含めて喫煙が可能な「喫煙可能店」。代わりに20歳未満のスタッフは雇用せず、換気と空気の流れで分煙。
それにもともとゆったりとした客席配置。だから「密」は防げて無粋な飛沫予防シートのようなものはなく、ビフォアコロナと違ったところはスタッフがマスクをしていることくらい。朝はさすがに静かだけれど、午後はずっとにぎわっていて惚れ惚れするほど。

まずここに一店舗しかないということがメリットでしょう。
今の時代に中途半端なチェーン店は苦労する。全店足並みそろえなくてはならないし、なにより多くの人に受け入れてもらわなくてはならないから、独自のポリシーを貫きづらい。店数が多いということは、店の営業方針を決めるキャスティングボードをお客様に手渡すことになってしまう…、というこのリスクを今まで以上に感じる今。
それは価格においてもいえるコト。多くの人を集めるための値段ではなく、お店の人がニコニコしながら働ける値段をつけて売れるシアワセ。
コーヒーという嗜好品を主力商品にしているということも良かったのでしょう…、勉強です。

さて朝ご飯。
トーストにサラダ、ロールブレッドに目玉焼き、そして雑炊と3種類あり、今日も雑炊。
好きなんです…。
まず「貴族の館で雑炊」というのがお洒落(笑)。
サラダがやってきてこれがなかなか上等で、野菜の鮮度に軽くほどこしたドレッシング。野菜の種類も豊富で朝の体が潤うゴチソウ。
グラタン皿で雑炊がやってくるのが貴族的!

洗ってサラサラにしたご飯に和風出汁。ネギに玉ねぎ、スイートコーン。薄切りにした白菜に海苔にまじってカニカマが入っているのがまたステキ。
出汁が案外しっかりしていて、しかも器はずっと熱々。お腹がやさしくあったまる。
かつて歌舞伎町で24時間営業をやっていた店です。朝昼逆転の酔っぱらい3の朝のお腹をやさしく満たす名物料理だったのでしょう。移転してからも24時間やっていたけど今はさすがに少々時短。それでも朝早くからの営業で、おじさんたちに大人気。

雑炊を食べはじめるとコーヒーをサイフォンの容器に入れて客席まで来て、うやうやしくも注いでくれる。それをコトンとテーブルにおいてくれるのがまたありがたくこれにデザートでアイスクリームがついてくる。しかもコーヒーはおかわり自由でそれでたったの930円。しみじみなんともありがたい。
そうそう、新宿で夜遊びをした仲間と一緒にここに来たのが、彼と一緒に来たさいごのコト。チョコレートパフェをたのんだボクが、手をすべらせて器を他のした。無残に割れたパフェグラスを見て、彼がすくっと立ち上がり「さわらないようにネ…、危ないから」っておしぼり使ってガラスの破片を集めてくれた。あんなに機敏な姿を見たのはあれが最初で最後だったよ…、本当になつかしい。

 

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コメント

  1. batten

    しばらくは日々の出来事が愁いになると思います。
    時間が全てとは言いませんが、足跡が思い出になれば良いですね。
    新宿・・・コロナには用心してください。

  2. サカキシンイチロウ

    battenさん
    新宿を歩いていると、新宿の中でも人が多く集まる場所、そうでない場所があるように感じます。新宿に限らず夜はダメです。それから電車。そして駅。
    新宿には歩いていくということを実践していると、案外、人が少なくてのんびりとできるものです。

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