貴族になれない豚に牛

torikitorikizoku夜、家の近所の「鳥貴族」にくる。ちょうどお客様の入れ替わりのタイミングだったのでしょう、ほとんど待たずに案内される。
ニギヤカな店です。
小さな子供連れの家族連れから若い人達のグループまでと、いろんな人がやってくるのがおもしろく、ファミレスでもあり居酒屋でもある。使い勝手の良さが評価されているんだろうなぁ…、って感心します。

飲食店のコンサルタントみたいな仕事をしてると、お店のすみずみをみてしまうクセがついちゃう。
それも天井だとか、柱の造作。働く人の表情や作業の仕方をしげしげ見ちゃう。それでこの店は安普請だなぁ…、とかって判断しがちなんだけど、果たしてお客様はそんなふうにしてお店をみてるのかなぁって、今日は反省。普通の人が話をしながら食事をする。その時の目線は多分、足元向きじゃないかなぁ…、と思ってココの足元を見ると案外、しっかり作りこまれてて何よりキレイに磨かれている。悪くないなぁ…、って思ったりする。

toriki zensaiそれにしても最近、カジュアルな居酒屋に来るとちょっと気になることがひとつ。
箸を裸で箸入れにおき、それを取り出し使うということ。箸置きがなく、お膳もなくて結局、取り皿に箸を横たえ置くことになる。
お行儀悪い作法のひとつ、「渡り箸」。
こんなコトに目くじら立ててもしょうがないってことなんでしょうが、これが当たり前になってしまうのもなんだか寂しい。
「マイ箸置き」を持ってあるいてやろうかなぁ…、って思ったりする。
でも、最近忘れっぽいからすぐなくしちゃうに違いない(笑)。

スピードメニューの生キャベツ。
お替わり自由というのが売りで、けれど最初からかなりたっぷりやってくるから、ほとんどお替わりすることはなし。
千切りキャベツと違ってざく切りキャベツはコツコツ奥歯を叩く食感、顎にガツン!と来るたくましさ。お腹がなんだか満たされる。

tori kusiそれから枝豆。プチュンプチュンと豆を口の中に飛ばすようにして軽快に。
今や枝豆は「Edamame」となり、世界のおつまみになっている。きっかけはジョージ・クルーニーがハマったからなんて言われる。
フィンガーフードが大好きで、しかも健康に対して感心の高い人にアピールできたからなんでしょう。次は何が来るんだろうね?
ココが好きな理由のひとつが、トニックウォーターがソフトドリンクとして選べるところ。
苦味がたのしく食事をしながら飲むのにピッタリ。重宝します。

そして串焼き。鶏胸肉のスパイス焼きにモモのタレ焼き。
胸肉のバッサリとした食感が、食べてるうちに口の唾液が奪われて、トニックウォーターをねだるところが愛らしく、モモもそれほどクセがない。
地鶏なんかのクセのある味、風味、食感が苦手なボクには、確実にブロイラーであろうココの鶏の味がなんともアリガタイ。
牛串焼きに豚バラ塩焼き。
どちらも小さい。特に豚バラ肉のあっとおどろく小ささに、薄さに脂っこさにココはあくまで「鳥」貴族。

鶏は得意でもそれ以外のモノはあんまり得意じゃないのネ。牛平民、豚奴隷ってそんな感じに笑っちゃう。まぁ、それもよし。しょうがない。
豆腐に熱々のめんつゆかけて、お揚げと一緒に食べる「たぬき豆腐」っていう汁モノで、お腹を温めフルンと食べる。

tori kama yugetori kamamesi〆に釜飯。
炊きあがりまで30分ほどかかりますからと言われて、最初にたのんだの。
串焼きを食べてる間、ずっとテーブルのかたわらで固形燃料が燃えている。
これが消えたら出来上がり。

しばらくすると湯気が蓋の間から、ゆらりゆらりと出てきておいしい匂いもしてくる。その勢いが強くなり、しばらくすると落ち着きそろそろ炊きあがり。
テフロン加工の釜だから、炊き損じなんてないのでしょうね。
けれどやっぱり蓋をあけるときにはドキドキしちゃう。ドキドキしながらしゃもじを入れて、クルンと底をひっくり返すとキレイにおこげができて仕上がる。

鶏も野菜も入ってはいるけど、具材のメインはかまぼこという、そんなところもわりと好き。なにより炊きたて、出来立てというのが一番おいしくて、お腹もほどよく満たされる。

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