豆かんに和栗氷にヨルイエゴハン

秋の気配にそろそろかき氷も終わりかなぁ…、と、往く夏おしむために追分だんご本舗に来る。
シャリシャリ系じゃなくてふっくら系のかき氷を作ってくれる、新宿では数少ない店。甘味処ということもありあんこがおいしいところもうれしい。
何にしようか…、とメニューをみたら今だけ限定の「和栗氷」があってそれ。
夏の氷に秋の栗とは、今の季節になんとも粋。
ふっくらとした氷の上にとろん、ぽってり。蒸した和栗を砂糖と一緒に練り上げたのがたっぷりのっかる。あまりに濃厚で氷とまじりあったりしないでずっと氷の上にぽってり。氷と一緒に口に含むと氷がとけて和栗ペーストをゆるくなめらかにしてくれる。モンブランを氷と一緒に食べてる感じ。氷の中には栗餡がしこまれていてその周辺は冷たい和菓子。冷たすぎなく頭がキーンっとすることがないというのもうれしいゴチソウ。

一緒に豆かん。甘味処でボクが一番好きなお菓子。四角く切った寒天と茹でた赤エンドウ豆だけというシンプルこの上ないお菓子。素材の持ち味、かける蜜で味の印象がまるで違ってくるのがたのしい。
ココの寒天はカチッと固くて、でも天草の香りは弱め。かわりに豆がコツコツ、固めてたのしい食感。塩が強めで豆そのものの自然な甘みが引き立つ仕上がり。そこにくわえる蜜は黒蜜。さらりとしていてほどよき甘さ。
豆がホツホツ砕ける感じ。砕けてとろけて、スベスベとした寒天と混じって潰れていくのがたのしい。和栗氷の氷だけをもらって上に黒蜜かける。一緒に食べるとこれがおいしく、こういうお菓子があってもいいのにって思ったりした。夏の終わりのおやつどき。

 

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夜、ひさしぶりに家で料理を作って食べる。

デパ地下の魚売り場に行くと氷のベッドにサンマがズラリ。
太って目までキレイで鱗がキラキラひかる見事なサンマ。
秋の刀の魚と書いてサンマというのが納得できる、腹は太って背中がススっとそっくりかえった姿にうっとり。
去年はサンマが不漁な年。
今年は一転、豊漁らしく秋の恵みをいち早く…、と買ってそれを使ってパスタ。

サンマを三枚におろして塩を胡椒をほどこし寝かす。
上にディルの葉っぱをおいて風味付け。
パスタを茹でます。
今日は太めの10分茹でのを9分、タップリの塩をくわえたお湯でクツクツ茹でる。
手鍋にオリーブオイルとにんにく、お湯で戻したドライトマトを刻んでいれて弱火で煮込んで香りを引き出す。
サンマの切り身の水気を拭い、小麦粉はたいて油で炒める。刺身で十分食べることができるサンマです…、両面こんがり焼けたら取り出し、茹でたパスタを鍋に投入。
オリーブオイルと茹で汁を注ぎながらタプンタプンと揺すって味をととのえる。ソテしたサンマを鍋に戻して一緒に炒めて出来上がり。
お皿にうつしてヘベスを搾って、秋のパスタをハフっと食べる。あぁ、おいしいなぁ…、ボクの家にも秋がきた。

伊勢丹の地下に熊本から練り物屋さんがやってきていて、サラダちくわを売っていた。立派な竹輪。衣をまとってサクッと揚がった竹輪の穴にはポテトサラダが詰まってる。ひとつはチーズ、もう一種類はアボカド明太子。買って味わう。芯がとろける感じがステキ。
風来坊のポップアップができていて、買った手羽先もお供に食べる。軟骨ちぎって口にくわえて骨からスルンと剥がす。唇がヒリヒリするような辛さがおいしい。
茶豆を多めの塩と一緒に茹でて自然にひやしたの。トゥプントゥプンと豆を指ではじき出すように口の中へと放り込む。食べはじめるととまらぬゴチソウ。この週末はゆっくりしましょう…、テレビ見る。

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