蒸気で仕上がるスティームエッグ、Buvetteの朝

朝を有楽町ではじめる火曜日。
朝ご飯をブヴェットにした。ミッドタウン日比谷の一階にあるビストロ。
ニューヨーク出身の話題の店で朝は2回目。
1回目は張り切りすぎて変化球系の料理をたのんで玉砕した。おいしくはあったのだけどびっくりするような値段になって、価値をそれほど感じなかった。
おすすめの手軽な値段の朝食セットを中心にメニューを組み立て食べてみようと、やってきてみる。
メニューはすっかり頭の中に入っているから、テーブルにつくと同時に「コーヒー、スティームエッグにクロワッサン」とすらすら注文。ちょっとおなじみさんな感じにニッコリ。プロシュートをスティームエッグにトッピングしてもらって今朝のひと揃え。

気持ちいいお店です。
大きなカウンターを中心として、一緒に座る人を親密にしてくれる小さなテーブルに背筋を伸ばす椅子がよりそう。
お店の前に自転車が置かれているのも、非日常的なこの場所、この空間を日常的に見せるやさしさ。
大きな窓から注ぎ込む朝の光も気持ちいい。
定番メニューだからでしょう…、たのむとすぐにやってくる。
小さなお皿に玉子二個分のスティームエッグ。カフェラテのミルクを温めるように蒸気を通して仕上げた卵でふっくらしている。上にたっぷり胡椒がふられて卵の甘い匂いと胡椒の香りが鼻をくすぐる。おいしそう。

口に含むと予想以上にふっくらです。
ふわふわしていて、しかも蒸気でしっかり熱が入っているからでしょう…。
生っぽさのかけらもなくて、卵の旨味や甘味がギュッと凝縮されている。
最小限の塩で味がしっかり整うところも卵の持ち味を逃すことなく仕上がっているからなんでしょう。
スクランブルエッグのようにみえる。
けれど油を使わず仕上がっているから食感、風味ともに軽やか。
やさしくとろける感じが独特で味わい深い。
プロシュートと一緒に食べるともっとおいしくなるかしら…、と一緒に食べてみたけれど儚い食感、やさしい味わいが味わえないのが勿体ない。すっかり完成された料理って感心します。
ここのクロワッサンはボク好み。表面バリバリ、生地がしっかり膨れて仕上がり中はほとんど空洞状態。たっぷり練り込んだバターが溶けて生地を揚げ焼きした証拠です。

ナイフで半分に切り分けてスティームエッグとプロシュートを何枚か挟んでサンドイッチにして食べる。旨いったらありゃしません。ザクザク歯切れて壊れる生地にふっくらとした卵が混じり、ねっとりとしたプロシュートの風味と塩味で味が整う。あっという間にお腹に収まる。
残ったクロワッサンには添えられていたバターとジャムをたっぷりのっけて、ミルクを注いだコーヒーと一緒にパクリ。この上もなくしあわせな味。しかも〆て1200円とちょっとというシアワセ価格にニッコリしました。再評価にして、オキニイリ。

 

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