若者餃子を弐ノ弐で食べる熊本の夜

熊本について餃子を食べる。
それというのも、今、熊本で若い人たちに一番人気のお店をみたい…、って地元の人に願いしたら、まず真っ先に上がったお店が「弐ノ弐」ってお店。
すでにこの界隈に5店ほどもお店を出してて、中でも一番にぎわっていて新しいお店を訪ねる。若い人たち向けのブランドが入った新しいファッションビルの一階部分。
設備投資は最小限。天井も床も躯体をほとんど加工せず、使う部材も安いもの。けれどおしゃれに仕上がっていて、感心します。餃子のお店なのにバーカウンターのような造りの客席があり、テーブル席はまるで屋台のようなしつらえ。人がいない状態でみると寒々しくて居心地悪い空間で、なのにお客様が入るとニギワウ。そこにいる人の姿が引き立つ感じが、今っぽくっていいなと思う。

当然メインは餃子です。
これと言って特徴があるわけじゃない。
皮が薄くて焼くとサクサク、焦げたところが歯切れる感じがなかなかおいしい。
具材よりも生地そのものを味わう餃子。しかもその生地そのものが薄いから何個だって食べられちゃうから楽しくなっちゃう。

餃子は全部で4種類。焼いた餃子に揚げ餃子。スープ餃子に水餃子と、それらそれぞれを一人前ずつ試しても合計1000円ちょっと程度の安さが若い人にはまたいいのでしょう。多分、塾帰りなんでしょう。高校生がグループできて餃子を食べてた。ソフトドリンクが190円。だから駄菓子屋感覚で使えるのでしょう。それもよし。

一品料理が30種類ほど。割りと本格的で、しかもひねりがあってビックリしました。
例えば押し豆腐の前菜は、サラダのようにアレンジされてる。パクチーたっぷり、ネギたっぷり。ちょっと強めの塩ダレとネギの油が風味をそえて、しかも食感軽やかだからこれもたっぷり食べられる。
パリパリ大根餅っていうのを頼んでみれば、名前の通り大根餅を揚げたモノ。ちょっと大きめの一口大に切り分けられてて、表面パリッ、中はトロン。桜えびを混ぜ合わせていて、風味も豊かでなかなか旨い。何より焼くと時間も手間もかかる料理を揚げちまえ…、っていう大胆がオモシロイ。
激辛を謳う麻婆豆腐は甘かった。これに限らず、餃子のタレも甘くできてて、九州という地域性と甘い料理を好む世代がメインの顧客だからなんでしょう。いろいろ勉強。オモシロイ。

 

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ところで本日、移動の先で、ちょっとぼんやりすることがあり、ショートソイスティームミルクをたのんで飲んだ。まだ「ソイ」を「スティーム」するという注文があまりないようで何度か聞き直されながらも手にしたカップ。シールが貼られておりました。
先日、新宿のオキニイリのお店でたのんだ、ヘーゼルナッツシロップで風味をつけたショートソイスティームミルクもシールにそういうふうに印刷されてやってきていた。
たったこれだけのコトで「人が作ってくれた」感じが薄まって「ロボットが作ったんじゃないか」って疑念が膨らむ。スターバックスって何を売ろうとしてるんだろう…。これから何屋になってくのかってほんわか心配になったりもする。しょうがない。

コメント

  1. ミィ

    サカキさん今晩は。
    岡山、広島、熊本と移動距離すごいですね!
    西日本一週間ウロウロ旅、今はどこに滞在しているのでしょうか?
    今夜のスーパーブルーブラッドムーンの夜空見上げてますか?
    スターバックスのシールについては、手書きのままの方が「特別感」あって、これこそ付加価値なのになと思います。
    特別感て大事ですよね。
    今夜の皆既月食の満月も特別感いっぱいです!

    • サカキシンイチロウ

      ミィさん
      昨日の夜は熊本でした。ちょっと空がぐずついていて、残念ながらお月さまを見ることができませんでした。
      ただ、地元の人達とホテルのラウンジでたのしく飲んだ。みんなの笑顔がまんまるで、しかも赤らみお月さまの代わりになった。たのしい夜でありました。

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