飯がうまけりゃ明日は明るい

高知到着…、漁まに来ます。
父の最後の仕事が形になった店。来る度、父を思い出す。
しかもありがたいことに人気のお店になっている。
店の真ん中にいけすがあって、魚が泳ぐ。その数、そして種類は圧倒的で来る度感心させられる。

魚をおいしくたのしむために、何が必要と考え、結果、お店の入り口、一番目立つ場所に米を炊く釜をズラリ並べた。魚がおいしいとご飯がおいしいが一緒になってはじめてたのしい食卓になる。

観光客目当てや、宴会客が目当てのいけす料理の店はたくさんあるけれど、ファミリー客や若いグループ客が日常的に使えるいけすのお店は少ない。こういうお店が近所にあるといいだろうなぁ…、ってしみじみ思う。
今日もお店の中はにぎやか。お客様も、働く人もみんなニコニコしている景色にいいなと思った。開店してからもう一年。

 

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お店の裏に若者集まりニギニギしい。
「よさこい」の練習をしているんだというので覗く。

60人ほどが女踊りと男踊りにわかれてそれぞれふりつけ受ける。
今日で三回目の練習だというのにすでにおどりは形になっていて、何人かいるリーダークラスの踊りは見事。
これから本番に向けて40回ほどの練習をして、完成させる。
世話役のおじちゃんたちが、遅れてきた子に「しっかりストレッチしてから踊れよ」と釘を差したり、声をかけたり。
休憩に入ると互いにできないところを指摘しあって踊り直したりと広場に集まる人たちが、それぞれ自分の役割を全うしようとひとつになってる、チームワークに感心します。

誰かからやれといわれてやるのではなく、やりたい気持ちを行動にする。ひとつのコトに熱中し、汗を流して真剣になる。そういう経験ができるというのはすばらしいコト。いいなと思う。ウラヤマシ。

地元の異業種の若い人たちが定期的にしているという勉強会にオブザーバーとして合流します。
「天下味」という焼肉店の座敷を借り切り、今日の話題は「高知という県が抱える厳しい現状」で、確かに所得水準や財政、失業率といった経済的な数字はどれも日本最低水準にある。過疎と過密、老齢化といったおそらく日本の未来がすでに今ここにある…、という状況。
ならばみんな深刻になり、絶望しながら生きているかというとこれがとても明るい。おそらく「シアワセという指標」で高知を評価するなら、日本でも最もシアワセな地域のひとつといえるだろうと、まさに今日の焼肉店の様子をみてると確信できる。

くよくよしないで、前向きにいきる。
地域の人たちがほどよき距離でふれあって、助け合うという空気が地域に満ちている。
ならば未来がどういう未来であってもみんなで生きていけるというコトなのかもしれません。
そう思ったら、たのしく飲んで食べなくちゃ…、と乾杯をする声にもはりがでる気分。

胡椒がたっぷり施されたタン塩焼いて食べるとビールがおいしく喉をなで、落ちる。
自家製キムチにカクテキ、それからオイキムチ。どれもおいしく、中でもカクテキのコリコリとした食感、それから軽い甘みに酸味に辛味。ビールをハイボールに変えましょうかとおかわりねだる。
野菜サラダをお腹に収め、鶏肉焼いてハフっと食べる。バリっと焼けたチヂミをつまみに飲み、食べてると会話がどんどん未来に向かって膨らんでいく。焼肉って不思議と気持ちを前向きにしてくれる食べものだなぁ…、ってしみじみ思う。

赤身の肉を焼き、食べる。ココの焼肉はタレが旨くて、しかもこのタレ。ご飯をねだる。
ただ最近、夕食時のお米ご飯は食べずにすめば食べぬようにと心がけてる。体の重さをなんとかしなくちゃ…、と、思えば結構我慢できるというのがたのしく、それで今日もご飯抜き。
ところが向こうのテーブルで、茶碗じゃなくてサラダボールに山盛りのご飯を食べる男子発見。小さな茶碗一杯分ほどの量をパクリとひとくちで食べては肉を頬張る姿に、あぁ、おいしそう…、とウットリしながらボクは肉だけしんみり食べる。まぁ、それも良し。人の笑顔をおかずの食事も悪くないなと思う夜(笑)。

 

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