美松のおむすび、焼いたたらこに玉子焼き

十条で唐揚げを食べたものの気持ちがどうにも満たされず、埼京線で新宿に向かう途中の池袋で下車。
おいしいおむすびを食べましょう…、と定食美松。
開店時間に間に合うかしらとハラハラしながら、電車の中で気持ちが走る。
電車を降りて階段あがり早足あるきで到着しました。時間は開店とほぼ同時。カウンターにふたり組。3人目のお客様として入店し、カウンターの一番端に座って注文。
おむすびを食べようと思ってやってきたのに、厨房の中の黒板に書かれた定食メニューがまた魅力的。
今日は鰆の焼き魚。ささみのフライもおいしそうだし、野菜とイカのかき揚げなんておいしい香りが料理の名前から立ち上がって漂ってくるような魅力にしばらく迷う。とはいえやっぱり初心貫徹。おむすび2個の定食に玉子焼きと焼いたたらこを追加して今日のお昼のひと揃え。
注文をし終わった途端に続々お客様がやってきてたちまち満席。待ちまでできた。繁盛店。

厨房の中はフル回転。あとからやってきたお客様の注文をひとつひとつ聞き書き留めて、そしてテキパキ料理を次々作ってく。丁寧に作ってくれるので少々時間がかかるのだけど、待つのがたのしいステキなお店。正方形の小さなお盆におむすびに小鉢に漬物、汁がきちっと几帳面に並べられてくる。追加でたのんだ玉子焼きと焼いたたらこはそれぞれ別のお皿で登場。ひと揃え。
今日の小鉢は切り昆布と練り物、厚揚げ、レンコンの煮物。やさしい味でトゥルトゥルとした昆布の食感がなめらか、なんとも味わい深い。
玉子焼きは甘めでとお願いをして、砂糖を混ぜてこんがり焼けてやってくる。まるでフレンチトーストみたいな甘い香りがまた旨い。いつもどおりに具だくさんの汁もたっぷり。

おむすびの下には巻きす。
おむすび2個のひとつは梅干しを具材に白米。
もう1種類は雑穀米にツナ。
ここでツナのおむすびというのははじめてのこと。
あとから来た人が2人続けてツナのおむすびをたのんでて、すっかり市民権を得たニューフェイス。
ちょっとビックリ。
オモシロイ。

大きなたらこをひと腹こんがり焼いた焼きたらこ。
表面はところどころが焦げて色づきパリッと焼けてる。ところが芯の部分はレアで、食べるととろける。熱が入った魚卵はパラリと口いっぱいに散らかって、レアなところはしっとりなめらか。塩の塩梅がまたよくてそのまま食べても十分おいしい。絶品です。

やさしくやわらかにむすんだおむすび。噛むとホロリとほぐれて口に飛び込んでくる。そしてパラッとちらかってまるで茶碗から箸で口に運んだご飯のようなふるまい。ただ表面に塩をまとって味わい濃密。白米はふっくらと、雑穀ご飯はホツホツとした食感違いもオモシロイ。
ツナのおむすびに焼いたたらこをのっけてパクリ。魚卵にツナと海つながりの味の共演。オキニイリ。
ここのぬか漬けがまた旨い。キュウリにニンジン、大根と定番野菜がシャキシャキコリコリ、糠の旨味と風味をまとってこれだけあればご飯がおいしくたのしめそうな味わい深さ。最後にひと口、梅のおむすびを残して思う存分、酸っぱい梅干しの酸味を味わう。満たされた。

 

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コメント

  1. Leocco

    美味しそうです!!!
    芯の部分がレアなたらこも、ぱらっと散らかるおにぎりも、フレンチトーストの香りのする卵焼きも。
    食べに生きたいけど、池袋まで・・・はぁ遠いです。

    • サカキシンイチロウ

      Leoccoさん
      池袋はボクの生活圏から決して遠くないのだけれど心理的に遠い街です。だからこうしてついでがあるときには必ず…、と思っています。
      こういうお店が近所にあるとシアワセだろうなぁ…、って思います。

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