紀尾井町の朝、ガーブセントラルの朝

asa1asa2紀尾井町に新しいビルがオープンした。
赤坂プリンスホテルがあった場所。
丹下健三の代表的な作品だった超高層ビルが、ダルマ落としであっけなく。
なくなったかと思ったら、みるみるうちに新しい超高層ビルができて景色も様変わり。
見た目は良かった。
けれど凸凹した構造で、窓ガラスを拭き上げるコストだけでも普通のビルの数倍もコストがかかった。ホテルとしても客室導線が長くて合理的じゃなかった。それで老朽化を待たずしての建て替え。
今度は重箱を重ねたようなビルができた。
Yahoo!が本社を移しました。
プリンスホテル系列の最上級ブランドの「ギャラリー」っていうのが入居していて、住宅棟も隣接してる。
東京ガーデンテラスという名前の商業施設も低層階には作られていて、話題の施設にしようと懸命。ただ、赤坂見附の駅からは橋を渡ってお堀を超えなきゃたどり着かない。距離として対したものではないのだけれど、遠く感じる。
ふらりと行けないワザワザの場所。だからその分、期待値があがる場所です。テナントさんは大変だろうなぁ…、って思ったりする。

a3a2a1

朝ご飯を食べに来ました。「ガーブセントラル」ってお店が朝食営業をやっていて、この店。朝食がたのしいので有名だった千駄ヶ谷のグッドモーニングカフェを経営していた会社の店で、ちょっとワクワクしながら来ました。
超高層ビルの一階部分。エントランス広場にできた大きなプールの目の前にあり、屋外テラスとお店の中がシームレスにつながる開放的な店作り。居心地の良い雰囲気ではある。けれどやはりビルの中というかっちりとした空間がお行儀よくてよそよそしい。千駄ヶ谷のお店のカジュアルで温かい雰囲気は稀有な存在。もったいなかったなぁ…、って思う。

asa-setasa-toriメニューは2種類。
スモークサーモンとスクランブルエッグのサンドイッチと、アメリカンブレックファスト。
腹ペコの日曜日です…、アメリカンブレックファストを選んでたのむ。

まず搾りたてのオレンジジュースがやってきて、それからコーヒー。
バスケットに入ったパンが続いて、フルーツがグラノラ混じりのヨーグルト。
そしてメインディッシュの卵料理とみるみるうちにテーブルの上がにぎやかになる。

さてボナペティと思うと同時に、外からスズメがやってきた。東京都心は緑が多くて鳥もこうして集まってくる。パン屑かなにかが床に落ちてたのでしょうか…、床をしきりについばんでちょこまか動く。かわいい姿が愛らしい。

aa1aa2aa3

それにしてもかなりのボリューム。ホテルのレストランでももっと粗末な朝食を、出して平気なところがある。こんなカジュアルなお店でしっかり朝ご飯が食べられるってステキだなぁ…、とまず思う。
まずはヨーグルトをお腹に収めて、それから卵料理をのっけたお皿のサイドを飾るサラダをパクリ。乳化させたなめらかなフレンチドレッシングをまとった葉っぱをムシャムシャ食べると、お腹が本格的にすいてくる。バスケットの中には酒種パンにバゲット、マフィンに胚芽パン。お供にピーナツバターとマーマレード。はちみつまでもがついてくる。何をどう組み合わせて食べてやろうか…、とワクワクしながらあれこれ試す。

asa-panグッドモーニングカフェの時代から、ココのスクランブルエッグは本当においしい。
バターをタップリ飲みこみ出来た、なめらかにしてぽってりとした玉子で味がしっかりしてる。
みずみずしいのに芯までしっかり熱が通って、ケチャップのような調味料をまるで必要とせぬ完全な味。

酒種パンにのっけて食べる。
もっちりとしたパンの食感。
バターや玉子の旨味が染み込んで口の中がなめらかになる。
もっちりではある。けれど決してネバネバしない。とろけるけれど、粘らないのがオキニイリ。のっけた玉子の塩味と、パンの自然な甘みが一緒に口の中にやってきて、混じり合ってどんどんおいしくなっていくのにウットリします。
バゲットのパンの切り目にベーコンツッコミ、あっかんべーとさせてパックリ。おいしい朝のしめくくり。
なにからなにまでついて税込み1800円。平日の朝にはもっと手軽な朝食セットもあるんだという…、のんびりできる朝に散歩がてらにやってくるのもいいかなぁ…、と思ったりした。オキニイリ。

 

関連ランキング:カフェ | 永田町駅赤坂見附駅麹町駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。