神楽坂グラタン食堂

haneda渋谷で打ち合わせを終え、羽田に到着。
明日、飛行機出張なのだけど、その出発がスゴく早朝。
約束の時間にほどよい時間のフライトがなく、しかも最近、少々お疲れ気味ということもあって前泊することにした。

国内線での出張です。
羽田の空港には2つのホテルが併設されてて、ひとつは青い翼ターミナル。ボクは赤い翼での出張で、どうせ違うターミナルなら国際線ターミナルにあるホテルに泊まってやろうと思った。
それで夕食も国際線のターミナルにて。

大きすぎず小さすぎず。
贅沢過ぎず、けれどドラマティックで日本情緒というテーマのしっかり処理されていて、ボクは好きなターミナル。特に飲食店のテナントが多彩で多様。
どこにしようか、たのしく迷えるのもオモシロイ。
まだナイトフライトのチェックインが始まる前という時間帯だったからでしょうか…、割りと静かで行列ができているのはつるとんたんくらい。
それにしてもつるとんたんって、なんでこんなに人気があるのか。洗面器みたいな大きな器に大きなお揚げをのっけりゃいいんだろうよ…、と真似するお店が続出したけど、どこも不発でつるとんたんの一人勝ち。
世の中には理由がわからぬブームが存在するもので、そんなひとつに今日も感心。でもスルー(笑)。

gratinshokudograt昨年、春まで麹町にあったフランス料理の名店の店があった場所。
何になったんだろう…、と来てみれば「グラタン食堂」ってお店になってた。
正式には「神楽坂グラタン食堂・ボン・グゥ」って名前で、神楽坂にあるカジュアルなフランス料理のお店の支店。
神楽坂っていうグルメなイメージ。
グラタンというごちそう感。
食堂という気軽な雰囲気と、どれもがなかなか魅力的にて、ちょっと試して見ることにした。
カジュアルなビストロ仕立ての店の雰囲気。
居心地がよくて、BGMのフレンチポップスのボリュームが少々大きなところがちょっと残念なとこ。
メニューがiPadを使ったモノというのもちょっとおしゃれに過ぎて、あぁ、狙ったなぁ…、ってちょっと思った。まぁ、それもよし。

gra salad神楽坂って、昭和風情の鄙びた街って感じが強い。
けれど神楽坂にはフランス人学校「リセエンヌ」があったりするから、プチパリっぽい雰囲気もある。
そんな雰囲気を借りての業態というコトでしょう。

メニューはお店の名前の通り、ほぼグラタン。
ハンバーグだったり、チキンライスやカレーにピラフ。
主食とグラタンの組み合わせにて、気軽にお腹いっぱいというのがテーマの料理が全部で20種類ほど。
それにフランスっぽい前菜やサラダがあれこれ。
サラダ・ニソワーズをたのみたかったけど、かなりの分量ですよと言われて、それでグリーンサラダを選ぶ。
スモールサイズにしてください…、と言ってお願いしたのだけれど、それでもかなりの分量でした。レタスをメインにハーブ野菜に茹でたいんげん、アスパラガス。キュウリと多彩な緑の野菜。ドレッシングをただかけただけじゃなく、丁寧に野菜にドレスさせている。
しかもドレッシングは最小限で、野菜の持ち味を殺さぬ味の整え方にいいなと思った。口も体もしっかり潤い、メインの料理の準備ができる。

gra napogra napograメインは「ナポリタングラタン」を選んでみます。
焼いたストウブ。スパゲティーナポリタンを乗っけたところに、ホワイトソースをたっぷりかける。上にチーズをのっけてオーブンでこんがり焼いたという料理。
おいしいに違いない組み合わせです。

ケチャップの甘さにホワイトソースのコク。チーズの風味を一度に一緒に食べられる。ナポリタンの麺も太めでむっちりしてて、アルデンテじゃないのがこれまたありがたい。
具材は玉ねぎ、ピーマン、缶詰マッシュルームにソーセージ。妙な工夫をしないところがまたいい感じ。
ただ、麺をフォークでたぐるだけだとホワイトソースがからんでこない。それでナイフで麺を短く切ってマカロニ状にまず整えて、スプーンですくって食べてみる。
これです、これ。これがご飯のおかずになってしまいそうなほど濃厚味でしかもスイスイお腹の中に飛び込んでくる。それにしても、ナイフでパスタ切って食べたのってロンドンの伸びたパスタを20年前に食べたきり。ひさしぶりになり、ちと笑う。

 

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コメント

  1. 釈迦に説法ですが

    つるとんたんは麺が美味しいんです。

    大きな器、大きなお揚げ、多彩な味付け、
    そんなものは外面(ソトヅラ)ですよ…。

    皆良さを分かって並んでいるのではないでしょうか。

    気になったので失礼しました。

  2. サカキシンイチロウ

    釈迦に説法ですがさん。
    ええ、おいしいと思います。
    しかもそのおいしいうどんの量が自由に選べる。
    女子向けコンセプトのように見え、でもデートにつかえる懐の深さは、麺でお腹いっぱいにしてくれるから、男子もその行列に安心して付き合えるから。
    お客様の心理を知り尽くした上でさまざまな仕掛け、仕組みを作ってらっしゃる。だから行列を作っているのだろうと思いますし、商売に外面は大切。よくできたビジネスモデルと思います。
    けれど、つるとんたんばかりがおいしいうどんではなかろうと思って、毒を吐きました。
    ためになるご意見、どうもありがとうございました。

  3. 釈迦に説法ですが

    >けれど、つるとんたんばかりがおいしいうどんではなかろうと思って、毒を吐きました。

    ああ、そうだったのですね。
    それがサカキさんがいつもと違う気がして、こちらも気に掛かったのですね。

    「あのお店ばかりがおいしいうどんではない」は
    まったく同感です。

    列に並んでいる人たちは、きっとうどん好き。
    いろんな各地のうどんも、同じように美味しいと思って来店してくれているのではないでしょうか。

    お気持ちが分かってとても納得できました。

    丁寧にお答えくださって
    こちらこそどうもありがとうございました。

    • サカキシンイチロウ

      釈迦に説法ですがさん。
      それにしても飛行場の食べ物の値段…、なんであんなにとぼけた値段なんだろうって思わされます。
      今、翻って思い出してみて、うどんとして考えれば高価なつるとんたんの商品価格が値ごろに感じるほどという事実。
      おそらく家賃が高いんだろうなぁ…、って思うとますます、日本の食文化ってもっと大切にされてもいいのにって思います。

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