理想のチーズバーガーが見つかったよ!

先日、テレビをぼんやり見てたら、ボクが絶対好きに違いないハンバーガーを見かけてどうにも食べたくなって調べた。
場所は神田で、名前は「ミッケラー」。
ハンバーガーをつまみにクラフトビール…、という趣向のお店で木・金・土・日とランチをやってる。
たまさか東京駅の近くで用事があって、それを終えてかけつける。
グーグルマップを見ながら探して歩くも、それらしき店が見当たらない。見当つけたあたりを歩き、まさかここじゃないだろうって居酒屋路地に特徴的な立て看板。ポツンとできた空き地に面してひっそり入り口。やっと見つけてホッとする。
店に入ってびっくりしました。壁も天井も作りかけ。カウンター周りと厨房だけはキチッと作り込まれててなんだか斬新。ストリート系のファッションを着たお店の人が不思議なほどに居心地よさげにみえるところがオモシロイ。

チーズバーガーをたのんでお供にクラフトコーラ。グラスにもお店のキャラクターがプリントされてる。
ちなみにバングアンドオルフセンのスピーカーが置かれています。
威張ったことを鳴らすのでなく快適な音で空間を満たすタイプのスピーカー。ズシンと重たいラップが流れているのにそれが不快じゃない。
しかもかなりのボリュームで音を鳴らしているのに厨房で料理を作る音がしっかり聞こえる。
脂がシュワシュワ、グリドルに上で沸騰する音。それがパチパチ、爆ぜて肉を焦がしていく音。おいしい音に黒人ラッパーの肉感的で分厚い音がからんでく。チーズバーガーの出来上がり。

手のひらくらいの程よいサイズ。
分厚くもなく、特徴的なのがパテの形状。
薄いのです。
牛肉のパテをグリドルにのせ重しで潰して平べったく焼く。
押しつぶすことで脂が溶け出し、それで表面がガリッと焼ける。
その作り方、そのガリガリが絶対好きに違いないと直感したのがここにわざわざやってきたわけ。

脂の香りが甘くて切なくなるほどおいしく感じる。バンズとパテ以外にはチーズとピクルス、マスタードが使われている程度というのもボクが好きなチーズバーガーのイメージ通り。ニッコリしながら、さぁ、パクリ!
予想以上にこれがおいしい。あぁ、ボクにとっての理想のチーズバーガーをやっと見つけた…、って思うほど。
ふっかりとしたバンズが軽い。断面みると空気をたっぷり含んで焼けてて、自然な甘みと口溶けよさが挟んだパテの持ち味見事にひきたてる。

カリカリに焼けている。押しつぶされて薄いからジューシーというわけじゃない。
噛むとサクッと壊れて脂がジュワッと唇濡らす。肉のうま味は肉にしっかり閉じ込められて、脂やチーズと一緒なってバンズをとろかす感じが独特。パリパリとしたピクルスが食感、酸味を添えて味をととのえていく。
パテだけちぎって食べるとステーキの焦げた端っこを食べてるみたいでひと味足りない。でもその物足りなさがハンバーガーになった途端においしくなっていくのが不思議。おいしいハンバーガーって、おいしいハンバーグをバンズで挟めばできる類のものじゃないんだ…、ってしみじみ思う。
食べ物に対して熱狂じみた気持ちを持つことはほとんどないけど、このチーズバーガーには静かな熱狂を感じてしまう。
「ここにあったよ!」って大きな声で叫びたくなるオキニイリ。

 

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