特製かのや、関西出汁そばコロッケつけて

朝がなかなか明るくならなくなりました。それをもって夏が終わって秋が来たというのでしょうね。昨日まで降ってた雨の名残なのかな…、空気が潤い街の景色もしっとり写る。
「かのや」で朝食。新宿南口近くにあるセルフサービスのそばの店。
気軽な値段でスピードサービス。にもかかわらず出汁をしっかりとって仕上げた汁がおいしくて、嫌な匂いがしないところがオキニイリ。化学調味料にたよったお店の前は息をとめなきゃいけないような匂いがするけど、ここなら大きく息を吸いながらお店の中に入っていける。入り口脇には券売機。カウンターが壁に向かって二本奥へと続いてて要所要所に割り箸が刺さった筒。真ん中がせり上がって取りやすいようになっているのがオモシロイ。

ここでいつも食べるのが「特製かのや」という料理。
揚げ物以外で用意されてるトッピングを、ほとんどすべて乗せているのが「特製」という名前の由来。
わかめに刻んだきつねにかまぼこ。
茹でたほうれん草にとろろ昆布に天かす、ネギ。
なんだか得した感じがするほどにぎやか。それにコロッケを別添えにしてひと揃え。

実はこの店。出汁がそば用の関東出汁と、うどん用の関西出汁の二種類が用意されててただその組み合わせは自由自在。それでいつも、そばを関西出汁で作ってもらうようにしている。出来上がると「特製関西そばでお待ちの方」って呼ばれるところがなんだか特別。おいしそう。

醤油色した関東出汁に比べて透明。醤油ではなく塩で味の基本ができる。出汁は昆布を使って甘めでやさしく、それを塩がキリッとまとめる。
そばは細めで色白タイプ。熱々の汁のなかでゆっくり徐々にやわらかになる。ネットリとした食感で、やさしい出汁をたっぷりまとって口の中をしたたか潤す。
やさしい味わいの汁に具材の風味が溶け出す。とろろ昆布は強い旨味とほのかな酸味、わかめは香り、細切りにしたきつねは甘みと油のコクと食べる場所で味の印象がほんのちょっとづつ違って感じる。中でもとろろ昆布が徐々に汁を吸い込んで色黒になり、ポッテリとろけて行くのがおいしい。一味をパラパラ、たっぷりかけて大人味。

サクサクと揚がったコロッケ。
中はじゃがいも。甘くてポッテリしてなめらかで、パン粉衣のパラパラちらかる感じが引き立つ。
これを一体、どの段階でそばの上にのっけるか…。
これがかなりの悩みどころで、特にここの汁はやわらか。そのままゴクゴク飲んでしまいたくなるおいしさだから、まず半分をそのままそばのおかずに味わう。
わかめを食べる。きつねも食べて丼の中に残るのはとろろ昆布とかまぼこ、ほうれん草に天かす。そばは半分以上お腹の中におさまってます。そこにコロッケ。汁をたっぷり吸い込んでパン粉も中のじゃがいももとろけてそばと一緒に口の中でとろける。
パクパクゴクゴク、そしてズルン。ほとんどお腹の中に収めて麺数本に汁にかまぼこ。あっという間に腹満ちる。

 

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