牛たんのねぎし、豚のねぎしにカルビのねぎし

ねぎしに来ます。定点観測気分とでもいいますか…、なんだか気になりたまに来てみる。
かつて新宿で牛たんといえば「ねぎしで飲む」というコトだった。
確かにランチ営業もしていたけれど、若者ランチには値段的に少々敷居が高くて、やっぱり夜に飲む店だって思ってた。店のムードも照明暗め。BGMはジャズでしたからちょっと背伸びの大人のお店。
今では随分カジュアルです。明るく気軽でお酒というより昼に定食を食べるのがピッタリ来るようなムードになった。夜に飲む人が少なくなったという世の中の流れの中で最適化を図ったというコトなのでしょう。牛たんの店がたくさんできて、そうなると「たくさんお店のあるチェーンストア」というのがどうしても「安くて大衆的」って具合に受け止められちゃうのかもしれない。

メニューの種類がとても多い。昔はこんなじゃなかったのに、来るたびメニューが増えていく。種類が増えるだけじゃなくて、価格帯が広がっていく。
牛たんひとつとっても薄いのあり、分厚いのあり。芯のとことか先っぽとか。それに枚数、味付けと種類さまざま。ただどれもが牛たんを焼いたものであるに違いなく、結局、値段で選んでしまうことになる。
白たん厚切り6切れ定食。仙台の牛たん専門店のほとんどは牛たん一枚をふた切れにして焼いていく。だから3枚6切れを盛り合わすのだけど、並んだふた切れを合わせるとしっかり舌一枚の形に戻る。ここのはそうはならないところに安く売りたい工夫を感じる。
ほどよき厚さでおいしく焼けてる。食べておいしいと感じればそれはそれでいいことだから良しとする。

ランチメニューの他に「おすすめランチメニュー」がある。
ランチメニューの中から中でも売りたい料理をピックアップして選びやすいよう工夫したモノ。
そのほとんどが牛たんを使わぬ料理である…、というのがオモシロイとこ。
トンテキだったり、カルビ味の牛肉だったりと本当に多彩。
ぶっちゃけ、ご飯のおかずとして割り切るのならタレをたっぷりまとわせ焼くのが一番おいしい。
中でも豚肉のおいしさたるや、おそらくご飯のおかずの王様。しかも安く仕上がるし。ただそれらがメインになってしまうと、牛たん専門店としての値ごろ感をなくしてしまう。だからバランスむつかしいとこ。

ランチの一押しの3点盛り合わせを追加でたのんだ。牛ロースに豚ロース、豚の旨辛焼きが二枚づつ。牛肉は筋を抜き繊維を壊してタレをゴクゴク飲み込ましこんがり焼いてる。豚肉は薄切りにしてこれまたタレをたっぷり絡める。もう旨いったらりゃしない。
テールスープはミニチュアサイズ。漬物、南蛮味噌は昔ながらにしっかりおいしい。山芋とろろの味も的確。ご飯おかわり自由というのも、昼のお腹にはうれしいシステム。おじさんたちとご婦人方がほぼ同率でお店をにぎわす。すっかり便利なお店になった…、お勉強。

 

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