焼肉幸永で煙にまみれる

晩ご飯を肉にしました。
今年に入ってはじめての本格的なる焼肉ディナー。
歌舞伎町のはずれにある「幸永」にくる。

実は本当は別のお店に予約をしてた。最近、オキニイリのホルモン系がおいしい店で、ところがそこが急なトラブル。
なんと水道管が破裂して今日は営業ができないのだという。
急遽予定を変更し、煙にまみれることにした。
大きな炭カルゴミ袋を渡されそこに上着やカバンを放り込み、口をゆわえて煙、匂いから守って食事をスタートさせる。よし喰うぞ…、って闘志がモリモリ湧いてくる。
ところでこの店。以前は中国系のアルバイトが元気に働いておりました。ひさしぶりの今日はなんとロシア系かなぁ…、お店の中のスタッフが正社員以外はみんな様変わり。なんだか新鮮。オモシロイ。

前菜がわりまずキムチ。カクテキ、キュウリのオイキムチ。白菜の3種類の盛り合わせというのが一般的なところでところがココではそれにニラのキムチが一緒に乗っかる。発酵具合がほどよくて、赤唐辛子がビリビリ辛い。その辛さの上にニラそのものの辛味が混じって大人味。
ナムルもシャキシャキ、食感鮮やか。味もしっかりしていてそれでお酒が飲める。
サニーレタスに塩と牛骨スープに胡麻で漬け込むようにしんなりさせた塩サラダ。叙々苑的な今となってはどんな焼肉店も用意されてるサラダをシャキシャキ食べて、お腹の状態整える。

テーブルの上に七輪がドンッと置かれて、網がポンッ。
さて焼きましょうとまずは牛タン。
厚切り牛タンステーキというココの名物。

分厚いタンに切り目を入れて、塩をタップリふりかけて焼く。
焼くと切り目がめくれるようになって仕上がる。
牛タンの中から脂がジンワリにじみ、それで表面揚がったように仕上がっていく。
七輪の中の炭に脂が垂れる。
垂れて煙になってタンを燻すようにして焼きあがる。
あとはハサミでジョキジョキ切り分け、口にポンッと放り込む。
ザクッと歯切れてネットリ、歯茎や奥歯を包んで撫で回す。タンって牛の舌だったんだなぁ…、としみじみ思ってなおも噛む。噛めば噛むほどそれはとろけて旨みがジュワリと口に広がる。食欲湧かせるたのしい一品。

ケジャンをお供に肉を次々焼いていく。
ワタリガニを赤唐辛子とニンニクを、刷り込むようにして熟成させる。
透き通ったカニの肉がネットリとろけて口にトロンとやってくる。
甘い。
なのに辛くてヒーハー。
当然冷たく、なのに食べてるうちにどんどん唇が熱くなってく。不思議な食べ物。
殻がまとった赤唐辛子のペーストまでもがおいしく、指をしゃぶって食べる。
ケジャンと一緒にティッシュペーパーがポンッと置かれる。
これで指を拭きながら…、ってことなんだろうけど指はしゃぶってきれいにしたく、だからほとんどティッシュは使わずチュブチュブ食べる。

塩ダレを揉み込みやってくるのがカルビ。
それと一緒に同じ味付けのハチノスもくる。
どちらも脂がしっかり混じって、焼いていくうち表面サクサク揚がって仕上がる。
最近、ハチノス@焼肉店というのがボクらの小さなブームで、今日は塩ダレ、辛子ダレと2種類頼んで食べ比べ。辛子ダレで焼くとこんがり、ハチノスのもつ甘みが引き立つ。
塩ダレの方はハチノスの匂いがグワッと口に広がり、いかにも内臓肉が口の中にやってきた…、って感じがするのがオモシロイ。
塩で焼き上げるミノはコリコリ、貝紐のよう。なのに噛んでるとどんどんとろみが出てくるところは内臓的。分厚いレバーはプチュンととろける。とろけながらもレバー独特の金属的な旨みに香りがしてくるところがまた旨い。
熟成させたハラミもタレで。プリッと歯切れるハツもおいしく、そしてホルモン。

もともとホルモン専門店としてスタートしたのがこの店で、だから今でもホルモンの味には自信がある。
しかも自慢の商品をクーポンみせるとサービスをする。
食べてほしいものだからこそサービスしようという姿勢。いいなと思う。そして焼く。

網の上でジリジリ焼けて震えていきます。
震えながら脂を垂らして時折大きな炎があがる。するとお店の人がすかさずアイスキューブをもってきて、網の上にそっと置く。氷が溶ける水で煙を収める工夫。

箸で氷を動かしながら、炎を収めてなおも焼く。すると煙がモクモク湧いて、ホルモンを包み香りをつけて焼きあがる。クニュクニュブリブリ、そしてとろける脂にウットリ。塩のサラダを追加して、サラダと一緒に食べるとこれがいくらだって食べられそうな危険なおいしさ。明日はお肌がプルプルしそうな予感にまみれて、腹満たす。

 

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