渋谷の青空、マメヒコの朝

ひさしぶりに渋谷で朝。住んでる近所のバス停からバス一本で渋谷区役所の前に到着。
ちょっと歩くと「マメヒコ」につく。
気持ちのいい喫茶店です。長い大きなテーブルがカウンターの代わりをなして一人客にもやさしいしつらえ。ボクが好きなのはその一番端っこの席。すりガラスの衝立があり、その向こう側にはテーブル席。公園通りの緑が向こうに透けて見えるのがうつくしい。
店のちょっと高い部分に厨房があり、店に入るとそこから転がり出るように笑顔のスタッフがやってきて注文を聞く。今、一押しはフルーツサンドらしくそれを目当てにあってくる人が朝からたくさん。ママ友たちでしょう…、子供を育てるのに関東がいいのか、関西がいいのかと大激論で、おかぁさんごとに子育てに対する優先順位と見方が違うというのがわかってスゴくたのしい。オモシロイ。

サンドイッチをたのみます。
野菜とベーコンのサンドイッチ。
ふっかりとしたパンは薄切り。サニーレタスにキャロットラペ、キュウリの薄切りがたっぷり、ぎっしり。
分厚いベーコンをグリルして、かなり具だくさんなサンドイッチのその断面の色鮮やかで美しいことにまずはウットリ。散らからぬよう紙で包んで切り分けているのが、今な感じ。
牛乳珈琲というここ独特なコーヒーをお供にしました。
冷たいミルクに熱々コーヒーを注いで作るぬるいコーヒー。だからゴクゴク飲める朝にはうれしいコーヒーで、牛乳くささが熱いコーヒーを注がれたことでなくなり旨味がふっくらしてる。コーヒーの苦味もおだやか。やさしいおいしさ。

さてサンドイッチ。バキバキしてます。重なり合った薄切りキュウリが前歯に必死に抵抗し、なかなか歯切れぬ頑丈さ。口に近づけたときの最初の香りもキュウリの香り。
バキッとキュウリが歯切れると次にやってくるのはグリルドベーコン。むっちりしていてみずみずしくて脂がひんやり口に広がる。パンはふっかり。ベーコンの脂をすいこみユックリとろける。パン2枚。ボリュームとしては決して多くはないのだけれど、食べごたえのあるゴチソウサンド。朝のお腹には必要十分。ところでお店のBGMがなぜだかシューマンの交響曲3番でした。マーラーっぽい大仰なロマンティックなムードが朝の気持ちをちょっと重たくしました。金曜日。

 

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今日は風の強い朝でした。
空に流れる雲は駆け足。
しかも朝からギラギラとした原色の青。梅雨もすっかりあけたんだという。
確かにそんな青い空。
しかもその青い空にいくつものクレーンがたって、騒々しいこと。
そのクレーンのどれもが高い空の中にある。
渋谷の街は超高層ビルの建築ラッシュ。
それらほとんどが東急電鉄のビルというのにドキドキします。
2020年までにその何本かが開業し、おそらくそこで日本の経済は一つのピークをむかえてそれから調整段階の踊り場がくる。踊り場ならばまだマシで、すべり台になっちゃう可能性もあるというのに、それから先も何本も超高層ビルを建てるのですネ。

楽観的であることは、今のような時代において社会の美徳であるけど本当に平気か…、って心配になる。だって今でも渋谷の新築ビルはテナント決まらず建ってもずっとガラガラだったりするのになぜだか、それでも次々ビルが建つ。今の時代の泡はビルの形を借りる。キラキラ輝くキレイな泡です。潰れぬことを祈ります。

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