池袋の朝、パンのタカセで食べる朝

池袋で朝。…、といえば「タカセ」で朝ご飯。
駅前ロータリーに面した角地。ランドマーク的な建物で待ち合わせなのか、人待ち顔でたってる人がちらりほらりと。一階のパン屋さんも朝早くからやっていて、焼けたばかりのパンの甘い匂いがお腹をくすぐる。ビルの2階の喫茶室が朝から営業。パン屋さんならではの魅惑的なる朝食セットが待っている。
トーストやホットケーキ、サンドイッチにホットドッグ。人気はホットケーキのようだけどボクが好きなのはホットドッグ。ホットドッグがメインのセット、アイスコーヒーをお供に貰う。それにしてもお店にやってくる人たちがみんな昭和な世代の人たち。名古屋や大阪の喫茶店に行っても思う。喫茶店とは昭和の産物。昭和の人がいなくなったらなくなってしまうのかなぁ…、ってしんみりします。

しばらく待ってメインのお皿。ホットドッグにスクランブルエッグ。アルミホイルの器にデザート代わりの缶詰フルーツ。黄桃、みかんにパイナップル。さくらんぼが彩り添える。
野菜サラダがついてきます。ガラスの小さなボウルにレタス、トマトにきゅうり。フレンチドレッシングがタラリとかかってこれが冷え冷え。
冷蔵庫の中に入れてストックしていたのでありましょう…、ボウルに霜がびっしりついて目にも涼しい。
冷たくシャキシャキ、口の中をみずみずしくして喉も潤う。目が覚める。ホットドッグの影に隠れてそっと置かれたポーションパックのケチャップ、それからマスタード。口を小さく切り取ってプチュリと搾って食べる準備をニッコリします。

スクランブルエッグにまずはケチャップ。
固まらない程度にやさしく熱を通して仕上げた玉子。
ほどよい感じにやわらかで、ほどよい感じになめらかで、けれど決してなまなましくない。
ボクの好みにぴったりでいい。
玉子自体が甘めの仕上がり。そこにケチャップの旨みと酸味がくわわって、今日一日をゴキゲンにはじまるのにぴったりな味。

ロールブレッドにグリルしたソーセージにきゅうり、レタスを挟んで2つに切ったホットドッグ。
その一方にはマスタードだけ。もう一方にはケチャップとマスタードをほどこし2つの味をたのしみ食べる。
甘すぎず、ふかふかしずぎぬドッグロールがまずおいしくて、それがこんがり焼かれてる。焼かれたところはサクサクで、噛むとふっかり。ムチュンと歯切れるソーセージ、シャキシャキレタスときゅうりが口でひとつになって混じり合う。あぁ、おいしいなぁ…、ほどよくおいしくホっとする。

やさしい味わいのアイスコーヒー。グラスの横にはステンレスで蓋付きの小さなポットに冷やしたクリーム。ガラスのピッチャーにガムシロと今では珍しくなったお供があいらしい。ステンレスの灰皿もあり全席喫煙。けれどタバコを吸う人もなく空気がキレイでニッコリします。
ステンレスのピッチャーをそっと傾け、するとパカンっと蓋が開いて中からタラリとクリームひとすじ。アイスコーヒーの上にのっかり氷と一緒にゆらゆら揺れる。脂肪分が多くてだからずっと表面を漂っている。
グラスに口つけコクリと飲むと、唇潤すクリームがたちまちアイスコーヒーで流され口がスッキリします。アルミホイルのカップに入った缶詰フルーツで食後のお腹に蓋をする。最後に残した瓶詰めチェリー。この上もないオキニイリにて朝のご褒美。さぁ、仕事。

 

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