水沢フレンチ・エルミタージュ

東北、水沢の街にきて「エルミタージュ」というお店で夕食。
地元の会社で働くご婦人方とたのしい時間を…、とフランス料理のディナーであります。小さな街の畑の真ん中にポツンと建ってる一戸建て。しっかりとした造りの店で2階にオーナー家族が住んでいるという。生きるというコトと料理を作ってもてなすということが表裏一体をなしてずっと続いてる。ステキなコト…、ってまずウットリ。
プレースプレートにシルバー類がずらりと並び、まずは前菜。真ん中にハーブ野菜。赤エビのセビーチェ風のマリネとジビエのパテ。奥には牡蠣のオイル漬けとそれぞれ異なる味わい、食感の料理が並んでお腹の口をこじ開ける。

続いてスープ。
温かいスープと冷たいスープが選べるという。
冷たいスープはビシソワーズ。
それを選んでやってきたのが重ねのグラス。下のグラスにはお水に氷。こういう器を用意して、当たり前のように使うお店がこんな地方にあるなんて…、ってちょっとビックリ。
ぽってりとしたスープはなめらか。軽くざらつくじゃがいもの味わい、食感、香りもよくて冷たいクセしてお腹をやさしく温める。
続いて魚。スズキをパイで包んで焼き上げブールブランのソースと合わす。付け合せは蕪のスープ煮。この上もなくクラシックで、この上もなく上出来のサクッと壊れるパイの食感。油がジュワリと染み出して、スベスベとしたスズキの食感を引き立てる。

メインは牛ヒレ。分厚い肉をローストしブラウンマッシュルームのソースと合わす。
軽い内臓臭にも似たヒレ肉の香りがおいしい。中はレア。けれど生では決してなくて熱を通してやすませて肉汁しっかり落ち着かせたもの。噛むと肉汁がジュワリと滲む。ブラウンマッシュルームのソースはどっしり濃厚。肉そのものの軽い酸味が後口キリッと引きしめる。
木苺のムースをデザートにお腹に蓋した。ゆっくりとしたペースで食事をたのしんで、ご婦人方とずっとおしゃべりたのしむ二時間。甘いお菓子でお腹に蓋はできたけど、おしゃべり止まらず口の蓋は開いたまま(笑)。

 

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