梅雨のまえ、晴れのはまの屋パーラー

はまの屋パーラーで朝。さわやかなる青空、空気も軽くサンドイッチ日和だなぁ…、なんて思っていつものビルのいつもの地下のいつもの店のいつものテーブル。
おはようございます…、ってお店の人に挨拶をして正面みると丸い髷に揺れるかんざし。
京都から舞妓ちゃんとおねぇはんがセットで到着。これからどこかのイベントで舞を踊って景気づけの準備でしょうか。同伴のおじさんが満面の笑みでずっとおしゃべりしっぱなし。大層うれしくらっしゃるんでしょう…、ほんのちょっとだけウラヤマシイ(笑)。
ひさしぶりにメニューをじっくり見たりする。パーラーらしくフルーツサンドイッチがあったりして、サンドゥイッチとメニューに表記しているところが昭和っぽくってオキニイリ。

アイスコーヒーが本格的においしい季節になりました。
ガムシロは無し。
クリームちょっと多めにもらってそっと氷の上に注いだ。
乳脂肪分の高いミルクで、しばらく氷の上に浮かんでゆらゆら揺れる。
ストロー使わずそのままゴクリ。
グラスに唇つけて飲むと、最初にサラッとアイスコーヒー。
続いてぽってりとしたミルク混じりのコーヒーが唇濡らして体をさます。

来はじめた頃からずっとハムサンドとたまごサンドがここの定番にてオキニイリ。
他のサンドイッチに浮気することなんてなかった。しかもパンはどちらもトースト。サンドイッチはカサカサとしたパンの歯ざわりと具材の食感のコントラストを味わう料理なんだから…、とずっとかたくなになっていた。

ところが一年ほど前でしたか。
ちょっと魔が差し、玉子サンドを焼かないパンで作ってもらったらおいしかった!
ふっかりとしたパンの食感が、ふっかりとした卵焼きと一体となり、口中ふっかりするのです。
この組み合わせで決まりかなぁ。
と思っていたらまたまたちょっと魔が差して、トーストでツナサンドを作ってもらったら、これまたおいしい。
自分で作ると、ツナがベチャッと水っぽくって噛むとポタポタ垂れ落ちる。ここのはツナが乾いてて、油をキッチリ搾り落として使うのでしょう。マヨネーズはほんの少量。刻んだ玉ねぎと混ぜ合わせトーストブレッドで挟んでいるから食べた瞬間、乾いて感じる。

最初はもったり。ところが時折、粗微塵の玉ねぎが奥歯で潰れてそこだけしたたかみずみずしくする。シャキシャキとした食感と軽い辛味がよきアクセント。こんがり焼けたパンの香ばしさが、ツナ独特の匂いをおいしい香りに変えてくれるところもおいしくて、食べてたちまち気に入った。
ふっかりとした焼かないパンのたまごサンドと相性もよく、多分、しばらくこの組み合わせを食べるはず。
もしかしたらばまた気が迷って新たな発見をすることがあるかもしれず、できれば一度何人かできてサンドイッチを片っ端から試してみたい。小さな野望でござります(笑)。

 

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