栗から生まれて栗より栗の栗きんとん

季節の変わり目のこの季節。
この季節にしか食べることができないモノがひとつそしてまたひとつ。
秋は、おいしいモノで季節の変わり目を一番感じる季節じゃないか…、って思ったりする。
例えばイチジク。
松茸に代表されるキノコの数々。
山が色づく季節なんだなぁ…、としみじみ感じる。

数ある秋告げ食品の中でも一番のものが、美濃、中津川の栗きんとん。
多分、そろそろ始まる時期で、今度、岐阜に行ったときに探してみようか…、思っていたら先日、訪れた銀座三越の和菓子コーナーで発見しました。
その日が今年の初入荷。
数ある中津川の和菓子屋さんの中でも一番、ボクの好みの「すや」のもの。
しかも残り3箱というので、迷うことなく一箱買って、今朝のおめざにして食べる。

ひとつひとつを布で絞って形作って潰した栗で栗の形に仕上げたお菓子。
時間が経つと紙にくるんでいても乾いて固くなる。だからたった数日しか持たないお菓子で、触るとしっとり。ただすでに頭の部分はカサッとちょっと乾いた感じ。
手で持ち口に運ぶとすでに栗の香りが豊かに漂う。
一口齧ると、口の中へと栗の味わい、風味がそっとやってくる。唾液を吸って口の中でなめらかになる。たちまち舌の上で和栗のピュレが出来上がる。「すや」の栗きんとんには茹でた栗の実がそのままにところどころに残ってて、奥歯で潰れて栗の香りが濃厚になる。
栗から生まれて栗より栗…、今年は何回食べられるだろうって思ってニッコリ。秋が来た。

 

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おめざのあとにのんびり朝のご飯を作る。
冷たいスープ。
茹でたほうれん草とグリーンピースを冷やしたブイヨンと一緒にジャジャっとブレンダーミキサーで混ぜて仕上げる。
塩と胡椒で味を整え、器に移して最後にたっぷりオリーブオイルを注いで食べる。

グリーンピースがピュレ状になり、ポッテリ喉越し重たく濃厚。
豆の甘みに繊維がザラリ。
ほうれん草の緑の香りと軽い渋みが野菜を食べてる…、って気持ちがしてくる。オリーブオイルの香りが不思議なほどにさわやかで、体の隅々にしみこんでいくオゴチソウ。

東京駅のグランスタにできたばかりのパンのセレクトショップで買ったパン。ハムを巻き込みやいたクロワッサンに、ポテトサラダを詰めたソフトバゲット。どちらもほどよくおいしくて、朝のお腹が満たされる。

夜、肉を焼きます。
国産牛のサーロインとモモ、ミスジが一枚づつという食べ比べセットをうたう肉が売られておりまして、それを使って食べ比べ。
塩と胡椒をたっぷりふって、油をひかぬスキレットの上にのせて強火で表面こんがり。焼け目がついたらひっくり返し再びガンガン焼いてアルミホイルに包んでちょっと休ませる。

切り分けお皿に並べたところにいんげん豆とパプリカを茹で、添える。
手鍋でお湯を沸騰させて塩を溶かしてオリーブオイルを注いだところで、1分茹でてザルにあげ、そのまましばらく休ませただけ。
なのに味が整っていて、豆やパプリカの甘いコト。キュッキュと奥歯が痒くなるような食感が心地よくってニッコリします。

肉はそれぞれ味わい深い。サーロインは脂が甘く、クチャっと潰れるとろけ感がなんともゴチソウ。モモは歯ごたえ、みすじはざっくり歯切れて強い旨味の肉汁吐き出す。これまた塩と胡椒で味がしっかり整った。

茄子を炊きます。大きくツヤツヤした茄子を出汁と醤油、日本酒に赤唐辛子を加えてクツクツ。落し蓋してユックリ煮込む。一度、冷まして煮含めて食べる直前に再び火にかけ最後に胡麻油をかけまわしたら出来上がり。
噛むと煮汁がジュワリとにじんで、トロンととろける。季節の野菜はどう料理したっておいしんだなぁ…、ってニッコリ。
鮭とカジキマグロの西京漬けをこんがり焼いてご飯のお供に。おかひじきを茹でて胡麻ダレであえて絞ったものを添えてザクザクとした歯ごたえたのしむ。昨日のおでんに新たな具材をいくつか入れてクツクツ炊いてスープ代わりにして食べた。昨日のカレーもおいしいけれど、昨日のおでんもまた旨い。

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