果実園で甘い夜

ダンシングクラブのコースに運良くデザートがついてなかった。
これは「あそこ」で食後の〆をしなさい…、と神様が言ってくれてるようなもの。
それで「果実園」。
目黒に本店のあるフルーツパーラーで、新宿の南口近くに支店ができた。
人気の店ではあるけれど、規模が大きく席数があり、だからいつ行っても大抵入れる。たまにテレビに取り上げられたりすると行列になったりするけど、今日はすんなり。メニューをもらって、何にしようか散々迷う。
大人4人です。女性1人におじさん3人。
唯一のご婦人の注文はすんなり決まり、なのにおじさん3人がなかなか気持ちが決まらず迷う。男は優柔不断の生き物なのでござろう(笑)。
季節の果物はいちじくに柿、梨に栗。梨は洋梨、和梨ときいたら、今は和梨というのでスキップ。柿もあんまり好きじゃないからと、ボクが次々ダメ出しをして、選択肢を徐々に減らして、それでもなかなか決まらない。
10分ほども悩みましたか。結局、決めてホっとする。ホッとするけど、周りの人が注文をしたケーキやパフェが運ばれるのを見てると気持ちが揺らいでしまう。どうにかして…、って悲鳴をあげるように待つ(笑)。

ご婦人の注文はフルーツサラダ。
グリーンサラダとパイナップルやブドウにメロンがサイドに添えられやってくる。

フルーツサラダってボクにとってはとても新しい料理のひとつ。
食べるようになったのが2年ほど前のコト。
だって、果物をパンで挟むという概念がボクの中にはまったくなくて、食べる勇気がなかなかなかった。
そもそもボクが育った田舎にはフルーツサンドイッチなんてモノはなかったような記憶しかなく、だからはじめて食べたときにはびっくりしました。
パンのふっかりした食感に小麦の香りに塩の味わい。
スポンジケーキとはまるで違ったしっとり感が、フルーツのみずみずしさをしっかりうけとめ、ホイップクリームとの相性も良い。なんで今まで食べずにいたんだろう…、って悔しく思ってしまうほど。
それからいろんなところで見つけるたびに試してみるけど、見事と思うフルーツサンドは千疋屋さんのか、ここのコレ。

パンが薄い。パンの薄さに比べて挟んだクリーム、フルーツの量が多くてつまみ上げるとズッシリしてる。フルーツのみずみずしさに甘さに酸味。ホイップクリームは固めでしっかりしていてパンのふっかりとした口溶けささえてやさしくとろける。イチゴにキウイ、ブドウにパインにバナナにメロン。食べるところでいろんな果物が潰れて味を変える楽しさ。みんなで分け合い堪能します。

ボクはパフェを選んでたのんだ。
イチゴパフェをくださいってお願いしたら、イチゴは売り切れ。
あぁ、がっかりと思っていたら、「とちおとめ」ならあるんです…、と。
いちごパフェのイチゴはいろんなイチゴをアソートしたもの。とちおとめのパフェは全部とちおとめ。ちょっと高くなるですけど…、って言われたけれどそんなのまるで関係ない(笑)。
たのむとこれが、グラスの底までイチゴだらけで、イチゴじゃないのはほんのすこしのホイップクリーム。そのホイップクリームの下のイチゴのアイスクリーム。
どこを食べてもイチゴの味…、いや、とちおとめの味がするのにウットリします。
甘くて酸っぱい。クチュっと潰れてみずみずしくてプチプチ種が細かくはぜる。食べる前からグラスの周りは豊かな香りで満たされて、イチゴはやっぱりフルーツ世界の王様だってみんなでつつく。

それからケーキ。フルーツをクリームでまとめてスポンジで包んで仕上げるズコットが種類豊富に揃ってる。ショートケーキよりこの形の方が、フルーツをタップリ使って仕上げられるからなのでしょう。定番、それから季節のケーキが揃って全部で10種類ほど。それのどれを食べるかで男子はかなり迷ってた。
やっと決めたのが季節のいちじくのズコットと、フルーツとピスタチオクリームのチョコズコット。チョコのズコットの表面には大きなイチゴがたっぷりはりつき、緑色したピスタチオクリームと苦いチョコスポンジの相性良くておいしいコト。いちじくズコットはスポンジケーキを外してしまうとほぼいちじくだけという贅沢さ。堪能しました、甘い夜。

 

関連ランキング:フルーツパーラー | 新宿駅南新宿駅代々木駅

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。