本店のおだむすび、今どきの築地場外

朝、新宿に出る。
徐々に移動が普通になってきはじめていて、丸の内線にも人が沢山。駅で降りると構内にも人が溢れてにぎにぎしい。
本当にこれでいいのか、安全なのかと思うとなにもできなくなるからぼんやり歩く。
朝ご飯をどこにしようか…。あまり時間をかけずテキパキと。新宿西口界隈ならばカレースタンドのC&Cかなぁなんて思って歩きつつ、そうだ!おだむすびの新しい店ができていたはずと小田急の駅の方まで歩く。
C&Cの本店前にずっと前からあった店。小田急電鉄の関連会社がやってる店で、テイクアウトもできるお店のスタイルが今どき便利で人気もある。そういえば、食べよう、食べようと思っていながら実は今まで食べたことがなかった店でもあって今日の朝食にした。

11時までは気軽な値段の朝食セットが用意されてる。
好みのおむすびにお味噌汁、お惣菜がついてくるというもので、おむすびの個数で値段がかわるシステム。
おむすび2個で463円+税というほどよき値段にそれにする。

20種類のおむすびがショーケースの中に並んでいる。
どれもおいしげで気持ち惹かれるものもあるけど、一個220円以内のものから選んでネという。おむすび屋さんにあると必ずたのむ「鮭といくらの親子むすび」が残念ながら220円超えというゴージャス価格であえなく惨敗(笑)。梅のおむすびを白米で、ちりめん山椒を十穀米でとお願いをした。
シュッと細身のスリムなおむすび。一個は小さめ。女性の口に最適化されたような形がキレイ。海苔がキチッと巻かれてムチュンと歯切れる。

にぎりたてではなく作り置き。ある程度の時間、形を保って味も壊れぬように作っているからでしょう…、味がどこかぼんやりしてる。にぎりかたがカチッと強くて噛んだ瞬間にはらりと米粒がちらかるようなことがないのが少々残念。
梅は酸っぱくおいしかった。ちりめん山椒は甘めでどこかコンビニエンスストアのおむすびを食べてるみたいな感じがするのがもったいない。
お惣菜はきんぴらごぼうと厚焼き玉子。それに刻んだ柴漬けでコンビニ弁当のおかずみたいな味がする。お味噌汁はしっかりとした出汁の味わい、味噌の風味でおいしくてお腹がほっと温まる。その場でこうして食べるより、持って帰って味わうためにできたおむすび、店なんだなぁ…、って思ったりした。朝のこと。

 

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仕事の時間までどうしようかとぼんやりしてたら電話が一本。
築地の知り合いからひさしぶりに会いたいなんて連絡があり、予定をリスケ。スルンと移動。
銀座の駅からバスにのり築地場外までやってくる。

場外の市場はやっぱり静かです。
お店はほとんど開いている。
しかもものは溢れるほどにあるのです。
にもかかわらず人がいなくてお店の人たちも手持ち無沙汰でやるせなさげな空気が流れる。
60年間生きて来て「物がなくて困る」騒動は何度もあった。けれど「物があるのに困る」異常自体はそうそうなくて、例えばバブル崩壊なんて土地、建物はあるのに買うに買えない災難だった。
その感覚に似ているようで似てなくて、だから答えがなかなか出ない。しみじみ大変感じます。

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