新宿ベルク、ビッグでチリなドッグを齧る!

さて、ベルク。新宿駅の改札近くの別天地。
そうだベルクに行ってやろう…、と思うとウキウキしちゃって気持ちが先に先にと駆け足になる。
昔は新しい店に行こうと思うと気持ちがはやった。けれど最近ではよほどのことがないと気持ちが新しい店に向かなくなった。
歳をとったということか…、それとも長い年月で、行ってあげなきゃいけない店や、しばらくご無沙汰すると寂しくなっちゃう場所が増えてしまったから?歳をとるとはそう言うことかもしれないなぁ…、と思ったりもする。とにかくベルクへ、気持ちを急がす。
ちょっと時間のかかる注文をします。手渡されたのがポケベル的なるガジェットでアイスコーヒーだけをもらってテーブルに付く。いつこれがブルブルするんだろう…、ってワクワクしながらコクリコクリと喉を潤す。ブルブルなった!

ビッグドッグっていう大きなソーセージを使ったホットドッグにチリソースをトッピングしてもらった特注品。注文が入ってからソーセージを茹でるから、茹でる時間が少々かかる。それでポケベルもらったわけです。
大きなソーセージを収めるドッグロールは普通のサイズ。だから盛大にはみ出ます。
前後にはみ出るばかりか、ロールに入れた切り目の中には収まりきらず、上にせり出す。ホットドッグとしてはいささかバランス欠いた不出来な料理…、かもしれません。でも茹でたばかりのおいしいソーセージを心おきなく手づかみにして味わう料理としては最高。
カプッとはみ出たソーセージにかぶりつく。プチュンと歯切れておびただしい肉汁と共に口の中へとやってくる。歯ごたえ確かで噛んでるうちになめらかになる。肉の香りが口に広がり鼻から抜ける…、あぁ、旨い。

そういえば昔、ドトールコーヒーにもビッグドッグがありました。
当時のドトールコーヒーは上等なソーセージをローラー型のグリドルで転がしながら焼いていました。
こんがり焼けたソーセージは、通常サイズではもったいないほどおいしくてだからビッグサイズがボクにとってのデフォルトサイズ。
…、だったのだけどいつしかソーセージの味が変わり、ビッグサイズを食べると胸焼けするようになって、食べなくなったらなくなった。
食材を集約化して管理が簡単なようにという判断もあったのだろうけど、大きなサイズはおいしいモノに限ってのことってしみじみ思う。
カプリカプリとベルクのビッグドッグを食べながら、ドトールコーヒーももう一度、昔みたいなオペレーションの店を作ればいいのになぁ…、って思ったりする。無理かしら。
ほどよき苦味とやさしい酸味がおいしいアイスコーヒー。半分ほどをブラックでのみポーションパックのミルクを注いで模様を描く。ミルク占いなんてのがもしあったら、今日の模様はどんな啓示でございましょう!

トマトの酸味が甘やかで、そこに焼き切った赤唐辛子の香ばしさ混じる濃厚チリソース。
ひき肉がホツホツ奥歯を叩いて、主役のソーセージのなめらか食感を引き立てる。パンの存在感があるようでなく試しにソーセージの端っこをパキッと折ってそのまま食べた。
たしかにそれはおいしいソーセージで、けれどなにやか食感たらずでたよりない。ドッグロールと食べるからこそソーセージの持ち味、実力が心置きなく発揮されるというのにニッコリ。
チリソースやソーセージの肉汁をパンがしっかりうけとめとろける感じもおいしい。見事なり。
あぁ、シアワセだ…、ってにっこりしながら周りを見回す。すると遠くでビールを飲む人。あぁ、そこにもシアワセな人が朝の時間をたのしんでいる。しみじみたのしい、今朝のコト。

 

関連ランキング:カフェ | 新宿駅新宿西口駅新宿三丁目駅

コメント

  1. めるば

    FC店でバイトしてましたが、ソーセージだけをオーダーされるお客様がいらっしゃったことを覚えてます。酒売ってもないし持ち込まれてもいませんでしたがwww

    パンはやっぱり神戸屋で作ってもらってた時の方が美味しかったなと。

    • サカキシンイチロウ

      めるばさん
      その頃のドトールコーヒーでホットドッグを食べると、なんてこんなにおいしいホットドッグがあるんだろう…、ってしみじみ思っていました。今とはまるで違った料理。あの頃のジャーマンドッグが食べられたらなぁ…、って思います。

  2. めるば

    グリドルで転がすタイプだと客がいつ来てもいいように数本乗せておかないとなので、ロストが出ることがあるんですよね…
    注文を受けてからボイルするのであれば時短でロストも出ないから、それでボイルへ移行してしまったんでしょうか(グリドル時代の人

    • サカキシンイチロウ

      めるばさん
      いつも何本かがグルグル回っていたような記憶があります。グリルするから表面がパリッと焼けていたのですよね。あの当時のソーセージはパンが無くてもおいしくて贅沢を感じる食べ物でした。

  3. Kei

    ベルグ良いですね!味も雰囲気もここでしか味わえないオリジナルで、特に自由な感じが好きで毎回行くたびに幸せな気持ちになります。東京出張の帰りにはいつもベルグで飲んで一息ついた後に伊勢丹で買い物をして帰るのがお決まりのパターンです。
    年に数回しか行けないのでまだ食べていないメニューが沢山あります。東京在住でしょっちゅう通っている妹からはパテ?が美味しいとおススメされていますが、毎回どれかわからずマイスターミックスを頼んでしまいます笑 お近くにお住いの環境が羨ましい…

    • サカキシンイチロウ

      Keiさん
      自由な雰囲気!
      まさに新宿の良い面が凝縮されているような店ですよね。
      数量限定の自家製コンビーフをビールのお供にするのがこのお店の究極の楽しみ方…、なんておっしゃる方もいらっしゃるよう。でも何を食べてもおいしいというのがこの店の良いところでもあるのだろうと思います。

サカキシンイチロウ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。