新宿のお店が凍っておうちにやってくる…。

一週間ほど前に友人から夏のおいしいいただきものをする。
「新宿セレクト」っていう新宿のレストランの料理が凍った状態で用意されてるオンラインショップがあって、そこに参加しているお店の名品ばかりを集めたアソートセット。
「新宿セレクト名店セット」っていうもの。
パッケージを開けると中からいろんなものが飛び出してやってくる。
新宿を代表する日本料理店「車屋」の料理に中華料理の「秀山」。紀伊國屋書店で昔からずっとやってるピザとパスタの「イタリア食堂ブラーボ」。それに洋食店の「アカシア」と、どれもが新宿が本拠地のお店ばかり。どこも行ったことがあるお店の料理がボクの家までやってくるってステキなコト…、ってにっこりしました。
それから一週間、ちょっとづつ晩ごはんに食べてみた。

まず秀山の担々麺。
麺とスープ、味を入れたひき肉にラー油が入ってひと揃え。
深い鍋にたっぷりのお湯をまず湧かす。凍ったスープとこれまた凍ったひき肉をお湯で戻して使うため。
お湯に入れる前に袋をキレイに洗っておけば、使い終わったお湯で麺を温められる。
温めたスープを器に入れたらお湯を適量。
よくかき混ぜて軽く泡がたつまで空気を含ませることとレシピにあって、冷ましてしまうのは嫌だから沸騰している鍋の上でひたすらかき混ぜ香りを引き出す。
凍った麺を茹でてスープに放して上にひき肉乗せて出来上がり。粗く刻んだ白ネギに付属していたラー油を忘れず流してズルリ。
これがなかなかおいしくて、なにより麺の状態がとても良いことにびっくりします。
かつて冷凍食品は品質が落ちると言われていたものだけど、冷凍技術が進化するに従って「できたての瞬間をとじこめる」ことができるようになったんだなぁ…、ってしみじみ思う。同梱されてた塩ラーメンは癖のない味。麺は太めの縮れ麺。トマトと味玉をのっけてアレンジしてみたらこれまたおいしく料理の腕が上がったように感じたりする。本当はあっためただけなのに(笑)。

イタリア食堂ブラーボのパッケージにはドレッシングが入ってた。
しかも凍った状態で!
チルドのドレッシングにはびっくりしなくなったけれど、凍ったドレッシングってどうなんだろうと思って使う。
冷蔵庫の中で一昼夜かけて解凍し見るとかなりたっぷりの固形物。
みじん切りにしてソテした玉ねぎがたっぷり入っていて、そのため冷凍でないと保存できないということなんでしょう。味はやさしくレタス半玉にトマトのサラダで瓶のほぼ半分を使ってそれで味が整う。つまり「食べるドレッシング」って感じにびっくり。おいしゅうござった。
パスタソースはエビのトマトクリーム。湯煎して茹でたパスタをあえるだけでいいと書いてあったけど、オリーブオイルとエビ、トマトを加えてタプンとフライパンで乳化させディルを添えたらお店の味になっちゃった。

アカシアの名物メニューのロールキャベツとカレーがそれぞれ用意されてた。15分ほどそのままお湯で温めるだけ。どちらも店で食べてもちょっと塩気が強い料理で、それもご飯と一緒に食べておいしいようにという配慮。だから土鍋でご飯を炊いて最後の蒸らしが15分。…、つまりご飯を蒸らす時間でできる。見事にお店のロールキャベツやカレーの味がするのに感心。お店ごっこをしているような気持ちになれる。
そして車屋。残念ながら現在コロナで休業中。だからこうして車屋の味が家でたのしめるのはありがたい。串焼きがそのまま真空パックになってて、電子レンジで温めるだけ。さすがに焼きたての状態にはならないけれど焼けた香りはそのままに家で作ろうとすれば大変な苦労をしそうな料理が簡単に…、って考えるならありがたい。
コロナの時代に苦労をしているお店とボクらのためのおいしい工夫って悪くないなと思ったりする。お勉強。

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