恵比寿のコンテナ、虎屋の雑煮

恵比寿五差路にぽつんとコンテナ。恵比寿コンテナと看板がある。
この界隈の角地であればかなりの値打ちがつきそうなモノ…、3年限定でコンテナを置きカフェ営業をしているという。去年の今頃オープンだから、あと2年間。こういう場所がある街もいいもんだなぁ…、って思ってちょっと店、のぞく。
案外中は広くって、居心地もよくメニューも結構充実してる。立派なエスプレッソマシンが置かれ、でもせっかくだからちょっと変わった飲み物をと、ホットジンジャーを作ってもらう。ジンジャーシロップを水で割り、エスプレッソマシンのスティームを通して熱く仕上げて飲む。生姜の辛味に香りに渋み。たっぷり搾ったレモンの酸味にハチミツ由来の甘みがやさしい。
それにしてもコンテナだからか隙間風が時折背中を冷たくする。それがなんだか自然な感じで、都会にあって隙間風ってスゴイ贅沢かもしれないって思ったりした。打ち合わせ。

 

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六本木に移動して、六本木ヒルズからぶらぶら歩いてミッドタウンへ散歩する。
ヒルズの要塞みたいな構造は、未だにやっぱり好きになれず一体入ると外になかなか出られない守りのに強い戦国武将が作るお城のようでござんす。レストラン街は昨年の秋にかなり大胆なテナント入れ替えを行って、気になる店もあるのだけれど今日はスキップ。
突然の雨に濡れつつミッドタウンに地下に到着。
そうだ、虎屋で新春寿ぐ和菓子でも…、と思ってお店に来たらなんと雑煮があるという。
しかも写真をみると白味噌仕立て。これは食べねばとお店に飛び込む。お客様同士の視線を上手に切るため白壁立てられ、これまたなんだかお城のようでちょっと笑った。抹茶グラッセをお供にします。

上等な塗りのお椀がやってくる。
蓋を開けると中にはポッテリ。
白味噌仕立ての汁で満たされている。
にんじんに里芋、いちょう切りにした大根が汁で煮られてくったりお椀の中で泳いでる。
その真中には丸餅です。
餅を作るのが仕事の和菓子屋。
だからつきたての生の餅。
これがなければサカキの家の雑煮にならぬ…、東京では探しても探しても見つけることができなかった憧れの餅がココにある。あぁ、来年からこの餅を分けてもらって雑煮をつくるわけにはいかぬかとしみじみ思って柏手を打つ。餅の上には細かく削った鰹節。出汁の香りに白味噌独特の麹の香りが鼻をくすぐる。ウットリします。

焼かない丸餅。ポッテリとした汁の中でクツクツたかれて、表面部分は汁とほとんど一体化。気持ちよさそうに表面とろけて食べてとねだる。
噛むとムチュン。餅の芯の部分までなめらか、とける。白味噌の汁、炊いた里芋もねっとりしていて、餅の粘りを引き立てる。にんじんの食感残した煮加減や、出汁を含んでクチュっと潰れる大根もどれもなめらかな餅のよき相棒。
細かくたった抹茶の泡はふっくらと。ゴクゴク飲んでもずっと氷の上にのっかり喉をやさしく撫で回す。なんだか二度目の正月がやってきたような気持ちになった。オキニイリです、ゴキゲンです。

 

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