応援できるモス、応援できなくなっちゃったモス

ひさしぶりにモス。アメリカからマクドナルドが押しかけてきて、そのアメリカ的でスマートなところにみんなが熱狂している最中。
いやいや、日本には日本のハンバーガーがあるはずだと頑張って今に至るチェーン店。
会社が力づくでやっているようにしかみえないマクドナルドの店に比べて、モスは生業店的なのんびりとした、いい意味でとぼけたところがある。
だから応援してあげたいなぁ…、ってムードをずっと醸し出してた。
お店の前に黒板を出し、手書きのメッセージを毎日書いてた時期もある。青臭いけどチェーン店らしからぬ人間味を感じさせてた。
けれど最近、その黒板もなくなった。そればかりか改装してリオープンする店は随分ムードが変わりました。カウンター周りを大きくとってまるでマクドナルドやバーガーキングのように「並ばせ上手」な構造をとる。

しかも番号札じゃなくてポケベル式のビーパー渡して、それをブルブル震わせお客様を呼びつけるようになった。
フードコートのようなやり方。
あぁ、大チェーンなんだなぁってあんまり応援したくなくなる。
もったいない。
アイスティーをまずもらい、トレイにビーパーと一緒にのせられ手渡される。
あまりに冷たく、ファストフードのようにしか見えぬ景色がいやでトレーを外す。救いはトレーの上に広告やバイト募集の広告が載せられたペーパーマットが敷かれていないところでしょうか。それもそのうちするようになるんだろうなぁ…、って思ったりする。
スパイシーチリドッグと菜摘エビカツをたのんで試す。バンズの代わりにレタスの葉っぱで挟むスタイルの菜摘が発売されたときにはビックリしました。

何しろファストフードにとって「腐る」ものや「品質が劣化しやすい」食材は天敵。代表は生野菜です。マクドナルドなんて長らく生の野菜を厨房の中におかずに商売してた。メインの食材はみんな凍っていたからコスト管理がしやすかった。
なのにモスは野菜を使うコトを昔から恐れなかった。レタスや千切りキャベツ、フレッシュトマトを使った商品を次々発売。
その極めつけが菜摘シリーズ。鮮度も品質も見事なレタスや千切りキャベツ。特にレタスの大きさ、分厚さは圧倒的でへんてこりんなサラダを食べるよりずっと野菜を食べてる感じを実感できた。
ひさしぶりのコレ。あぁ、駄目だ…、って思いました。
レタスが小さい。葉っぱもひ弱。エビカツを葉っぱで包んだのじゃなく、エビカツに葉っぱを添えたという感じ。

エビカツ自体も油っぽくって、おそらくその油臭さをごまかすためでしょう。ソースに含まれるレモンの香りが強くなった。口はレタスの味や香りをたのしみたいと思っているのに、ソースがそれを邪魔をする。もったいなくってしょうがない。

もう一種類の注文。スパイシーチリドッグはおいしくなってた。
好きな料理なのです。おそらくハラペニョという食材をチェーンストアで一番最初に本格的に使ったのはモス。スパイシーチキンだとかこのホットドッグだとか突き抜けるような辛さがうれしく、よく食べた。ところが食材管理の点からでしょう…、一時期なくなり刻んだソースタイプになって戻ってきたりと迷走しました。やっと元に戻ったかと思うと今度はパンがまずくなり、ソーセージが細くなりと紆余曲折の末の今日はなんだか昔に戻ったような気がした。
何事も一貫性をもつこと。他のチェーンが扱わぬ独特なもの…、そしてなによりファンがついてるものを大切にするコトが大切なんだと実感します。モスはこれから誰のためのモスになってくんだろう…、わからない。

コメント

  1. 葉物野菜について

    番号札じゃなくてポケベル式のビーパー渡して、それをブルブル震わせお客様を呼びつけるようになった。
    フードコートのようなやり方。
    >>田舎は普通にナンバー付でバーガーは持ってきてくれる(忙しいときは別だと思うが?)

    レタスが小さい。葉っぱもひ弱。エビカツを葉っぱで包んだのじゃなく、エビカツに葉っぱを添えたという感じ。
    >>ニュース見てないんか?買い物してないんか?昨年末暖かくて葉物野菜が育ち過ぎて、今年はじめの野菜出荷が少なくなる(大きい物が)という記事や市場の情報見てないの?契約農家がそういう状態になってないとでも?
    野菜工場みたいな管理している訳じゃないのに天候に左右される野菜を知らないのか?正直無知だよな?背景考えろや。

    • こんなこと書いて

      ↑興ざめさせるようなコメントは見たくないですな。
      サカキさん、くじけずに。
      応援しています。
      (削除後、これも削除してかまいませんから)

      • サカキシンイチロウ

        こんなことを書いてさん
        ある立場において確かに正論であろうとボクも思いますので、葉物野菜についてさんのコメントは残しておこうと思います。
        ボクも野菜売り場でますます高くなっていく葉物野菜の値段をみてため息をつきます。ただ一般家庭であれば高いから買い控えようかと思えますが、飲食店は大変です。その大変を飲食店側だけでしょいこんで、それが顧客サービスだと思い込んでいるような日本の風潮はあらためられるべきだろうなぁ…、と思って書いた日記です。
        その真意が伝わらなかったということにおいて、自分の文章力のなさを呪わしく思いました。
        温かい応援、ありがとうございます。

    • 匿名

      まず、賛同、反論、どちらにしても、きちんと、敬語をお使いなさい。ただの、頭の悪い人の意見になってしまいます

      • サカキシンイチロウ

        匿名さん
        自分の意見を伝えたくて伝えたくて、そして自分と異なる意見を発言してしまったボクを叱咤したくておそらく筆がすべったのでしょう。
        申し訳なかったなと思うと同時に、いつどんなときにも冷静を忘れてはならぬと自戒いたしました。
        こういう場所は言葉だけがコミュニケーションの手段。大切に使いたいなぁ…、と思いますネ。ありがとうございました。

    • サカキシンイチロウ

      葉物野菜についてさん
      野菜に関してはおっしゃる通りかもしれませんね。
      ただ商売の原則というのは、品質を変えなくてはならないほどに原価があがってしまったときには値段を変えるというモノであるはず。
      なぜならば、飲食店は値段のみをお客様と約束しているわけではなく、あるべき品質をも約束しているものだから。特に上場企業が運営しているお店においては、野菜が高かろうがどうであろうが、約束した品質を守るべきものあろうと考えます。
      この日のこの状態が経営基盤が脆弱な通常の飲食店で見受けられたことであれば、今回のような発言は断じて許されるべきではないことは承知の上です。
      田舎のやり方と都会のやり方が違って当然というのも、できうる限り同じサービスを日本全国で提供することこそ、上場企業という社会において公の存在が心がけることであることを考えると残念な出来事。かつてサービススタイルを変えるのであれば屋号も変えろ…、とモスの創業者がおっしゃっていたことをなつかしく思い出します。
      したがって、今回のご意見。
      そのような考え方があるのだなぁ…、と思いはしますが、私の「モスフードサービスという公な会社に対する意見」とはまったく異なる観点からのご意見と拝聴するに留めさせていただこうと存じます。
      ありがとうございます。

  2. 猫の目

    モスバーガー、分煙で、喫煙者の私は、ホッと出来たのに、行き付けのお店が禁煙になり、行くのを止めました。出来たてのバーガーと雑誌でゆっくりしたかったのに、残念です。

    • サカキシンイチロウ

      猫の目さん
      分煙コストが思った以上にかさむのでしょうね…、ボクの家の近所のフレッシュネスは分煙から全席禁煙に舵を取り、おそらくそれが理由でしょう。毎朝、コーヒーとホットドッグをテーブルに置き、新聞片手にタバコをたのしませる愛煙家の常連さんをなくしてしまった。
      常連さんが来なくなると当然お店は終わりがきます。
      なぜ、すべての人にやさしくあろうとしないんだろうと不思議に思いますよね。モスはそういうやさしさが取り柄のブランドだったと思うのだけど、どうもそうでも無くなったように感じます。

  3. なすび

    なっつかっしいそうそう私の中でモスといえば玄関にある手書きの看板でした!!!常に忙しそうで気が引けるマクドナルドと違ってバイトの人たちがだらっと趣味のおしゃべりしてることも好きでした。
    あのころのモスはかわいかったな〜いまはちとクリーンすぎてハードル高しです!

    • サカキシンイチロウ

      なすびさん
      そういう人間味のある場所だから、シニアスタッフさんたちものびのび働けていたんでしょうね。今のシステムがむき出しになったようなモスでは、働かされてるように見えてしまう。もったいないなぁ…、と思いますね。

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