徳島・エキシタ・いきなりの夜

徳島駅の駅ビル地下がリニューアル。
飲食店を中心とした食堂街のような造りになったんだという。
駅ビルの地下と言えば、昼に強い業態を集める施設が多いのだけど、ココは夜に集客見込める業態メイン。
まだ3店舗だけの先行開業ではあるけれど、魚とご飯がおいしい居酒屋、クラフトビールのお店と施設構成は個性的。
施設全体のムードはどこかフードホールのような感じで、これから店が増えればかなりたのしい施設になっていきそう。
いきなりステーキも出店していて、昼はどうかわからないけど夜にはちょっと静かな印象。開業してまだ一週間ほどしかたっていないのにガラガラムードでちょっとさみしい。
ちなみに一番人気を集めていたのは居酒屋。
8時くらいにはウェイティング。低温調理の牛肉やごはんセットと一緒にたのめば一品料理を定食化することができるなんていう工夫があって、ボクも試してみようと思ったほど。一旦出直し10時を過ぎての時間にしてまだ満席でござんした。
地方の駅前にこれだけ人を集めるのってスゴいコト…、ってちょっと感心。

いきなりステーキをためすことにした。
徳島の街では二軒目。
一号店はイオンモールの中で一世風靡しました。
郊外型のお店と同じく、立喰いじゃなくて椅子がある。座り心地が決していいとは言えない座面が高くて小さいスツール。
でも座れるのはアリガタイ。
立喰いのステーキ屋さんだった頃はあんまり好きじゃなかった。
けれどこうして座って食べるコトができれば、案外便利。
「いきなり」という名前の通り、他に何にも考えずいきなりステーキだけをたのんで食べられるのがアリガタイ。

まず席に案内されて椅子に座って、メニューを渡されサイド料理はいかがしましょう…、って聞かれる。
大抵、ココでサラダやご飯をたのむ。
今日の気持ちは「いきなり」ステーキ。
だからそのまま席番号の札を手にして肉切り場へと歩いてく。
太ったいかにも肉が好きそうな調理人が笑顔で何をお切りしましょう。
国産牛のサーロインをとお長いし、400gとまたお願い。
若干、グラムが前後しますがよろしいですか?…、ってエクスキューズをしながら切ります。
かなり分厚く切った肉。スケールに乗せるとなんと540gという重さ。ちなみに画像は乗せた直後で140gとなってます。

これじゃぁ、多いですよね…、って苦笑しながら脂や筋をガシガシ落とす。
それで計り直したら今度はなんと373g。
どうしましょうか…、とまた苦笑。
いきなりステーキで頼んだグラム数より少なく切られたことははじめて。
時間も10時過ぎですからして、それでよし…、っていうことにした。

しばらく時間がかかります。
サラダかなにかがないとちょっと手持ち無沙汰になる待ち時間。
その後、ぽつりぽつりとお客様がきてそれでもお店の中はゆったり。
ちょっと周りを見てみましょう…、と施設の中をブラブラしたら、他のお店のお客様はみんな長っ尻。
確かに混んでみえるけど、いきなり食べたていきなり帰るお店の方が経営するにはいいんだろうなぁ…、としみじみ思う。
焼き加減はどうしましょう…、と聞かれておすすめはって答えた。そしたらレアというのでレアでお願いし、やってきた肉はかなり強めに焼けていた。焦げた香りが香ばしく、焼けた鉄板から乾いた煙がユラユラ上がる。
分厚い。そしておいしい焼き色。早く食べろと挑戦状をつきつけるがごと迫力のある姿が見事。肉の下にはスライスオニオン。付け合せの野菜はコーンだけと最小限。一番目を引くものと言えばメンドテールバターでほとんど肉…、って景色も決して悪くない。

ポットに入ったソースをかける。さらっとまるで出汁のような感じのソースで途端に鉄板の上で沸騰。ブクブク大きな泡を立てつつおびただしい量の蒸気で一瞬、レンズが曇る。このシズル感がまたいいのでしょう。
ざっくり切れる。繊維はあら目でキレイなロゼ色。けれど決してレアではないのネ。鉄板の上で熱が入ってしまったのか、厨房の中ですでに焼きすぎになっていたのかはわからないけど、歯ごたえざっくり。顎にガツン。ほどよき肉汁がジュワッと広がり、これはこれで悪くない。
モクモクと食べ、肉でお腹をほどよく満たし、お値段税込み4000円強。明日の朝はお腹が空いて目覚めそうにて、満足します。夜のコト。

ちなみにこの地下の施設の報道ビデオ。いきなりステーキのプロモーションビデオのようになっちゃってます。オモシロイ。

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