徳島の朝

徳島で朝。いつものホテルのほどよい朝バフェ。
料理は全部で40種類くらいかなぁ…。
種類がたくさんあるわけじゃない。
けれど旅先…、徳島という街にきて朝のお腹をみたすにふさわしい料理がしっかり揃っているのがいい感じ。
一度に用意される料理の量は少なめで、だから状態がいいのもとてもありがたい。
いつもココに来て食べるのがレタスとトマトと海藻麺。透明でパリパリポリポリ、口の中で折れて砕ける感じがとても痛快。
耳の奥がくすぐったくなるほどにパリポリ。体が潤う感じがするのもオゴチソウ。
揚げ出し豆腐のあんかけと野菜炒めで健康的な朝を装い、阿波尾鶏の玉子で作っただし巻き卵。れんこんが名産の徳島らしくきんぴられんこん、ひじきの煮付けの中にもれんこん。食物繊維をたっぷり摂取。

茶碗にご飯を少々もって、そこにたっぷり大根おろし。ちりめんじゃこを同じくタップリ。すだちをかけてザブザブ食べる。ほんの少しのご飯で茶碗が一杯になる。口の中でちりめんじゃこが潰れてじんわり、旨味が滲んで広がるたのしさ。
味噌汁の中にはドサッと鳴門のわかめ。ネギもたっぷり。クニュクニュザクザク、そしてシャクシャク。おかずにもなる具だくさんな汁でお腹を潤わす。

フィッシュカツがあるときがある。
魚のすり身をカレー風味に仕立ててパン粉と一緒に揚げたご当地料理で、ところが今日はそれがおやすみ。連泊する人のために交互に、竹輪の磯辺揚げがやってくる。
ご当地の竹輪。かなりカリッと強めに揚がっててカリカリ、ムッチリ。
なかなか旨い。
そのまま食べてもおいしいけれど、ちょっと味足し。ソースをかける。
テーブルの上に醤油とソースが置かれてて、そのソースがウスターソースであるというのが、あぁ、西日本。ボクが田舎にいた頃は家にあったソースと言えばウスターソース。東京に出て中濃ソースの存在知ってビックリしたもの。
スッキリとした酸味と香り豊かなスパイスが、かける料理の持ち味引き出す。ただの竹輪が洋食料理のようになる。
ウスターソースがお皿に描いた絵をみつめつつ、料理をしっかりお腹に収める。

朝の〆。トーストを焼く。ひさしぶりに来たら厚切り食パンから薄切りのパンに変わっていました。ボクの好みでアリガタイ。
トースターでよく焼いて、サンドイッチを作りましょう…、とバフェを探すもハムやベーコンが今日はない。代わりにあるのはソーセージでそれじゃぁ、サンドイッチになってくれない。一工夫。
トーストにマーガリンをたっぷり塗って、味付け海苔をちぎって乗せる。醤油をたらり。半分に折ると海苔トーストの出来上がり。海苔の甘みや旨味がパンをおいしさせる。不思議なゴチソウ。コーヒーにミルク注いでゴクゴク飲んで、しばらく部屋で仕事する。

朝の仕事がひと段落。ちょっと歩いてコーヒー飲みに「たかしまコーヒー」にやってくる。
家族でやってるゴキゲンな店。
おなじみさんたちで朝からいつもニギワウ店で来るとなにやら徳島の人になれたような気持ちがするのがうれしくもある。
ブレンドコーヒー。たのむとドリップ。手落としにして作ってくれる熱々で、苦味やさしく後味スッキリ。分厚いマグに入れられてずっと熱さが持続するのもオゴチソウ。
昼から暑くなるというのに、朝はひんやり涼しくて余計熱々のコーヒーが心にしみる。のんびりしたら、仕事に向かって出かけましょ。

 

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