弁天庵でドキッとする朝

ab朝をひさしぶりに近所で和食。
「 弁天庵」にやってくる。イトーヨーカドー系のそば専門店。
開業当初は24時間営業をしていたこともあって、今でも朝早くから夜遅くまでずっと通しで営業している。
営業時間が長い店。
特に、他のお店が営業しない朝からやってるお店のことを、ガンバッテルなぁ…、と応援したくなるかそれとも、大変だなぁ…、と見るだけになっちゃうか。
個人経営か、それともチェーン店なのかって感じ方が大きな影響を与えるんじゃないかと思う。

家賃はお店を閉めてる時にもかかるコスト。だからちょっとでも長い時間、お店を開けなきゃという気持ちが「一生懸命」か「貪欲」か、どちらに映るかということでもあり、昔、この店ができたときには素直にガンバッテルって思えたものです。
今ではかなり微妙かなぁ…、イトーヨーカドーグループの仕入れ力を駆使していろんなメニューが増えたり、味がどんどんセブンイレブンのそばやうどんのようになってくのを感じると、応援する気になれなくなっちゃう。

ab teishokuab nattotamagoウォーターサーバーの上にいらっしゃる七福神に、ごめんなさいねぇ…、最近ご無沙汰って言いながら、お水を汲んで席で待つ。

注文をしてお金を払い、料理ができるのを席で待つ。番号で呼ばれて厨房まで取りに行くというセルフサービスの提供スタイル。
一時期、スターバックス的な蕎麦屋と一人で盛り上がっていたのだけれど、そんなこんなで熱狂も昔話になっちゃいました。

朝定食を選んでたのむ。ご飯にお蕎麦。おかずに卵焼きに納豆、とろろ、焼き海苔に昆布の佃煮がついてくるといういつもの定食。ちょうど卵焼きが焼きあがりというタイミングだったようで、たのんで案外すぐに来た。
焼けた玉子の焦げ目がキレイで、なにより甘い香りがするのにお腹がすきます。パックに入った納豆に、ネギがついてはくるのだけれど、ネギは使わず練りもせず、醤油もかけずそのままパクリ。ご飯にかけもしないでそのまま口に放り込みトロトロさせて食べるというのがボクの食べ方。今日もそう。

ab torotoroそしてとろろを…、と思ってお膳の上をみたらば、なんと本来とろろがあるべき場所に温泉卵があるではないの。
ヒエーッて思う。
苦手なんだもの。
世の中で、見るのも怖いほどに苦手な食べ物が温泉卵で、だってブヨブヨした白身の正体不明なコトにゾッとしますもん。
それにそもそも、卵焼きがメインを務めるお膳にサイドに別の卵料理があるって、どれだけ卵を朝から食え!っていうんだろう…、と思ってやおら立ち上がる。
これはとろろじゃないですよね…、って言ったらしばらくシゲシゲ眺めて、確かにとろろじゃないですよね…、っていう。
交換させていただきますとなかなか言わず、それを見かねた別のスタッフが、交換しなくちゃダメですよ…、って指摘するのがなんだか厄介。こういうところもチェーン的。

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ホッとしながらとろろをズルリ。そして蕎麦をズルリと食べる。
最初はそのまま。七味で明るい風味をつけて、続いてそこに厚焼き玉子をのっけてしばらく休ませる。蕎麦の出汁をゴクゴク吸い込み、シットリ、ふっくら。温度も上がる。かじるとムチュンと出汁の旨みと玉子の甘みが口に広がる。なかなかによし。
最後に焼き海苔をちぎってパラリ。しばらくするとネロンと海苔がなめらかになり麺にからんで海の風味を口に広げる。お腹は満ちる。さぁ、仕事。

 

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